【古物商 実務解説】アクセサリーの買い取り価格の相場・決め方

この記事は専門家が監修しています

古物商の中で、『時計・宝飾品』の品目を取り扱う方は非常に多いです。

なぜなら、光り輝くダイヤの指輪やネックレスなどは古物の中でも、非常に華やかな商品だからです。

もしも、あなた自身がリサイクルショップに買い物に出かけた場合でも、必ず足を止めるコーナーは、ブランド品やアクセサリーコーナーではないでしょうか。

女性であれば、なおさらショーケースにくぎ付けになることでしょう。

そこで、今回は古物商となったらぜひ取り扱いたい、アクセサリーの買い取り相場について確認していきたいと思います。

また、古物の品目において実際は『時計・宝飾品』とひとくくりにされていますが、
時計は別の記事で詳しく解説しております。

今回は、指輪、ネックレス、ピアスなどのアクセサリーに限定して解説していきます。

アクセサリーの買い取り相場の決め方

アクセサリーの買い取り相場においては、マニュアルや相場本等は存在しません。

例えば、中古自動車であれば、レッドブックやイエローブックといった、買い取り価格や販売価格の相場表があります。

しかし、アクセサリー類においては中古車のような価格表は存在しないのです。

そのため、人気のある中古アクセサリーは高値で買い取りが行われております。
一方で人気のない商品であれば、中古のアクセサリーの価格は大幅に落ちるのです。

特に、指輪やネックレスなどは、新品の定価が高額であっても、『嗜好品』という商品性から、中古品については価格が大幅に落ちる傾向が強いです。

そのため、中古アクセサリーにおいては、有名なブランド品であるかどうかで買い取り価格が大幅に異なってくるのです。

つまり、アクセサリーの買い取りは、マニュアルのような買い取り相場はないものの、

『高く買い取ることができるアクセサリー』と、『安く買い取らなければいけないアクセサリー』の2つタイプが存在するのです。

さらに、アクセサリーの買い取りにおいては、

ブランド品のコピー商品がまじっていたり、

ダイヤにおいては、4C(重さ(カラット)、色(カラー)、透明度(クラリティー)、技術加工(カット))と呼ばれるグレードの鑑定が必要であったりと専門的な知識や経験が問われる分野でもあるのです。

それでは、実際にアクセサリーの買い取り相場についてどのような要因が重要となるのかを確認していきましょう。

ブランド品であるかどうかで価格は大幅に異なる

中古のアクセサリー買い取りにおいて重要ポイントの1つが、ブランド品であるかどうかです。

例えばあなたが中古のアクセサリーを買う場合には以下、2つのグループのどちらがから商品を購入されるでしょうか?

グループ① ブランドアクセサリー類
ブルガリのネックレス、シャネルのピアス、カルティエアの指輪
グループ② ノーブランドアクセサリー
ダイヤの指輪、18kネックセス、真珠のピアス

多くの方が、ブランドアクセサリーを購入されると思います。

仮に中古アクセサリーとして価格差が2倍あったとしても、ブランド品を購入されるとのではないでしょうか?

理由は、ブランドアクセサリーに対しては、信頼と憧れがあるからです。

アクセサリーはあくまでも嗜好品です。

正直、なくても生活には困らないものです。

しかし、特に女性は人気ブランドアクセサリーが大好きです。

なぜなら、有名でかつキラキラ輝くアクセサリーを身に着けることで幸せな気持ちになれるからです。

そのために高額なお金を支払いアクセサリーを購入するのです。

しかし、中古のアクセサリーは、新品を購入する場合とは少し心理的には異なります。

なぜなら、本来であれば誰しも、新品の指輪やネックレスが欲しいのです。

しかし、特にブランド品の指輪やネックレスは、価格が非常に高いのです。

例えば、新品のカルティエの指輪であったり、ブルガリの指輪であったのならば価格は数十万から数百万にも及びます。

そして、ブランドアクセサリーが欲しい者は、高級品であるがゆえ、新品が買えないことを理由に中古品に目が行くのです。

一方で、ノーブランドの指輪やネックレスの場合はそもそも一般の方には、価値あるアクセサリーなのかどうかがわかりません。

宝石鑑定書などがあれば別ですが、有名ブランド品でないアクセサリーは、一般の方には価値が把握しにくいのです。

つまり、有名なブランド品であるからこそ、一般の人でも価値があるアクセサリーであることがわかるのです。

これが、ブランドアクセサリーであれば高値で買い取ってよい理由なのです。

古物商人である皆さんにおいては、あくまでも買い取りしたアクセサリーを転売して儲けることが目的だと思います。

その目的を達成するには、消費者が価値あるアクセサリーであることを知っていることも重要なポイントとなるのです。

中古アクセサリーの買い取り価格は『定価』が基準

中古アクセサリーの価格は、新品時の価格が基準となります。

つまり、『定価』を基準に、定価の半額~10%程度が中古アクセサリー価格となるのです。

そして、ブランド品や人気アクセサリーであればあるほど、定価からの価値が下がりにくくなります。

例えば、アクセサリーの最高級ブランドであるハリーウィンストンは中古品の買い取り率が最も高く、定価の40%~50%の値段がつくこともあります。

また、ティファニーなども人気ブランドであるため定価の20%~30%程度の価格が相場となっています。

一方でノンブランド品は商品にもよりますが、定価からの買い取り価値が大幅に下がります。
相場としては、定価の10%~20%程度が一般的なので、ブランド品に比べれば定価からの価値の減少率が大きいのです。

さきほど、中古ブランドアクセサリ―の価値が落ちにくい理由はご案内した通りですが、消費者心理との相関関係が非常に高いのです。

また、もう1つの理由としてあげられるのは、『ブランド』は中古品となっても価値が残るということです。

例えば、ブランドジュエリーはデザインなどに大きなコストをかけています。

有名なデザイナーには当然高額な報酬が支払われており、それが『ブランド』として『商品価値に反映』されているからです。

一方で、ノンブランド品は、金やダイヤなど素材の価値が中心となります。

そのため、中古品はブランドの価値は減少しにくい一方で、ダイヤやなどの素材価値は中古となると減少しやすいのです。

これが、ブランド品とノンブランド品の査定額に大きく影響してくる理由です。

アクセサリー品買い取り相場に影響する要因

アクセサリーの買い取り相場を考える上ではブランド品以外にも、影響する要因があります。

例えば、アクセサリーの素材には、金やプラチナが使われています。

そして、世界的に経済変動が激しくなると、金への需要が高まると言われております。

なぜなら、世界にある金の埋蔵量は決まっているからです。

そのため、中古品においてもアクセサリーの価値以外にも金やプラチナの価値が高まる可能性があるのです

また、商品個別の状態による価値の変動要因も多くあります。

商品の個別の状態(デザイン、サイズ、イニシャルの有無)は価格に影響

アクセサリーは身に着けるものであり、思い出が詰まった品であることもよくあります。

そのため、指輪やネックレスに、イニシャル等が刻まれているケースがあります。

しかし、中古品においては、イニシャルなどがあるアクセサリーは価値が大幅に落ちてしまいます。

イニシャルが刻まれていても、磨いて取ることができれば良いですが、取れない場合には、買い取りしない方が無難かもしれません。

イニシャル以外にも、

  • 磨いても消えない大きなキズがついている
  • ダイヤなどが金属からはがれてしまっている
  • サイズ直しなどができない
  • デザインがかなり古く修正のしようがない

上記にあてはまるアクセサリーにおいては、買い取り対象外とならざるを得ないでしょう

【古物商 実務解説】アクセサリーの買い取り価格の相場・決め方まとめ

アクセサリーの買い取り相場においては、実務で使える価格表などはありません。

あくまでも、需要と供給によって価格が決まっております。

しかし、『中古アクセサリーを購入をする者の心理』や『ブランド価値』を把握しておくことで買い取り相場についてのイメージを持つことは十分可能です。

ブランドアクセサリーやダイヤに関する鑑定力をしっかり身に着けた上で、アクセサリーの買い取りに挑戦していってください。