行商従業者証の自作方法完全マニュアル

この記事は専門家が監修しています

行商従業者証を自分で作るにはどうすればいいのかな?

行商従業者証とは、古物商許可を得ている業者(会社や個人事業主)で働く従業員が行商をする際に持たなければならない証票です。

行商とは、営業所以外の場所で古物の取引きを行うことです。

具体的にどんな取引が行商にあたるのでしょうか。

  • 取引相手の営業所で古物の売買を行う
  • 客の住所(居所)で古物の売買を行う
  • 古物市場で古物の売買を行う
  • デパートで間借りした特設会場で古物の販売を行う
  • フリーマーケットで古物の売買を行う

このような場所で古物の取引を行う時には、古物商の許可証もしくは行商従業者証を携帯する必要があります。

そして、相手方に求めらた場合は、古物商許可証または行商従業者証を提示する義務があります。

そうであるなら、古物商許可証を従業員に持たせればいいのではないか?

そんな疑問が出てくるかもしれません。

しかし、古物商許可証は古物商許可を得た本人だけが取得できる証であり、一枚しかありません。

そのため従業員に持たせるわけにはいかず、そのかわりとなるものが行商従業者証なわけです。

その行商従業者証は、自分で作ることができます。早速その作り方を詳しくみていきましょう。

行商従業者証 作成マニュアル

行商従業者証

材質

材質は、プラスチックもしくは同程度の耐久性があるものを証として使います。

大きさ

縦が5.5センチメートル、横が8.5センチメートルです。
図では角が丸くなっていますが、丸くなくて大丈夫です。

表面・記載事項

表面の「氏名」、「生年月日」欄に、実際に行商を行う従業員の氏名と生年月日を記載します。

写真」欄には、実際に行商を行う従業員の写真(縦2.5センチメートル以上、横2センチメートル以上のもの)を貼り付けます。

裏面・記載事項

裏面には、許可内容を記載します。これは古物商許可証を見ればわかるので、よく確認して間違いのないように作成しましょう。

古物商の氏名又は名称」欄には、個人での古物商許可の場合は取得者の氏名を書きます。
法人で許可を取得していた場合には、法人の正式名称を書きます。

古物商の住所又は居所」欄には、個人の場合は許可者の住所を、法人の場合は法人の住所を書きます。
法人の住所は必ずしも営業所の住所とは限らないので注意しましょう。

許可番号」欄には、公安委員会名と許可番号を書きます。

主として取り扱う古物の区分」欄には、届け出ている主品目を記載しましょう。

行商従業者証を持たずに行商した場合どうなるの?


行商従業者証は、行商を行う際には必ず持たねばならず、もし持たずに行商を行った場合、行商従業者証携帯義務違反として、10万円以下の罰金が科されます。

自作以外の行商従業者証作成方法

このように行商従業者証は自作することができます。
自分で作るのでお金もかかりませんし、完成時期も自分で調整することができるのがメリットです。

とは言って自作する時間がないんだよね…完璧に作る自身もない…

ただし、やはり手間がかかり面倒な部分もあり、かつ様式を確実に満たすものが作れるかの課題はあります。

心配な方は、下記の2つの方法を検討してみるのもよいでしょう。

全国の防犯協会に依頼する

防犯協会という組織が都道府県ごとにあるので、そこに作成を依頼することができます。
値段は場所によって違いますが、一枚2000円程度、完成には約一ヶ月かかることが多いです。

警察署からお墨付きがでている購入窓口なので、一番確実に問題なく作ってもらえるでしょう。
また、古物台帳や古物プレートも買うことができるので、一式揃えるのにオススメです。

インターネット上で発注する

インターネットで「行商従業者証 作成」などと調べると、専門業者が作成してくれるサイトが見つかります。
こちらの値段は業者により様々ですが、防犯協会より安い場合が多いです。
納品時期も早く、約一週間程度で手元に届くとことになっており、防犯協会よりも手軽に申し込める点が利点といえるでしょう。

ただし、信頼のおける業者かどうかの見極めが必要なので、不安に思う人はよく調べてから依頼するようにしましょう。

行政従業証は自作じゃなくても防犯協会や、インターネットを通じて業者には発注することができます

※補足 行商従業者証と併せて用意するもの

古物商プレート

古物商許可は13の品目に分かれており、主として取り扱う品目については営業所の見える位置に古物商プレートを掲示しなければなりません。

これを作るには、行商従業者証と同じく防犯協会もしくはインターネットでの依頼をするか自作する方法があります。

作成様式は以下のようになっています。

古物商プレート(寸法付き)

材質

金属、プラスチック又はこれらと同程度の耐久性のあるものを使用します。
紙ベースのものは不可とされているので注意してください。

紺色地に白文字と決められています。

記載方法

表示している内容を簡単に改変できないものが求められています。
ですので、紙に印字してプラスチック板に貼り付けるだけのものなどはダメです。

大きさ

縦が8センチメートル、横が16センチメートルです。

記載内容

番号は12桁の許可証の番号を記載します。

「◯◯◯商」の「◯◯◯」部分には、許可申請時に主に取り扱う古物として選んだ品目を記載します。

下部には、古物商の氏名、法人の場合は法人の正式名称を記載します。

自作に自信が無い時や時間が無い時は、業者に依頼するとキレイに作ってもらえます。

古物台帳

ある特定の品目を取り引きする場合や1万円以上の取り引きをする場合には、古物台帳への記入が必要になります。

古物台帳も防犯協会やインターネットから購入が可能ですが、エクセルファイル等パソコンで管理することも認められています。

ただし、パソコンで管理する時には注意が必要です。
古物台帳は、警察の捜査が入る時に即時にプリントできる状態にしておかなければなりません。

古物台帳への記入事項

  • 取り引きの年月日
  • 古物の品目及び数量
  • 古物の特徴(商品の型番等)
  • 相手方の住所、氏名、職業、年齢
  • 本人確認の方法

古物台帳で記入する際の大事なポイントは「いつ」「誰から」「何を」仕入れて、「どのように本人確認したか」ということと、その商品を「いつ」「誰に対して」販売したかが一目でわかるようにすることです。

細かい様式云々ではなく、すべての記録を正確に残すことを心がけましょう。

古物台帳の記録は、しっかりと欠かさないように残さないといけないんだね!