行商従業者証とは?どのような時に必要?

この記事は専門家が監修しています

行商従業者証ってなに?

行商従業者証

古物商が、催事場への出店や古物市場への参加など、営業所以外で営業をする(行商)際には、必ず「古物商の許可証」の携帯が義務付けられています。

ところが、公安委員会から発行してもらえる「許可証」は、各業者が一枚のみもらえる大変重要な証票です。古物商の許可証は複数人で共有できる証明証ではないのです。

では、許可証を取得した本人以外にも従業員がいて、従業員も行商をする場合はどうしたらよいでしょうか。

そういった場合に、その従業員が携帯するのが、『行商従業者証』なのです。
ざっくり言うと、『行商従業者証』とは、古物商の許可がある店の従業員であることの証明書です。

どうして行商従業者証を携帯する必要があるの?

営業所であるリサイクルショップの店頭では、そのお店で働く従業員の方と古物の取引するのはごく自然なことですよね。しっかり店舗を構えているということや、品揃えや値付けの相場も目で見て確認できるので、安心して取引できるのではないでしょうか。

しかし、営業所以外の場所では、取引相手が古物商許可を持った店の従業員なのかについては確認するすべがありません。

そこで、取引の安全のため、古物取引を営業所以外で行う場合(行商取引)には、古物商の免許を取得している証明書を携帯することを法律で義務付けているのです。

そして古物商の許可を取った本人の場合には『古物商許可証』を、また、本人ではなく従業の場合には、「許可証」の代わりに『行商従事者証』という証明書を持参する必要があるのです。

また、行商の際に取引相手から求めらた場合は、「許可証」あるいは「行商従業者証」を提示しなければいけませんので注意しましょう。

今回は、この「行商従業者証」について、下の3つをご紹介していきます。

  • どういった場合に必要なの?
  • 作成するにはどうしたらいいの?
  • 携帯していなかったらどうなるの?

最近は、せどり・ネットオークション・フリマアプリなどで手軽に古物の売買ができるようになりました。そのため、古物売買を仕事にする方が急増しています。

「もしかしたら自分も行商従事者証が必要かもしれない」と感じている方は、この記事にご自身にあてはまる内容があるかを確認して、もし必要があればできるだけ早く作成しましょう。

どういった場合に必要なの?

行商に行く際に、行商従業者証の携帯が必要になります。では、行商とは具体的にはどのような場合を指すのでしょうか。

お客様の自宅を訪問して古物売買

お客様の自宅などを訪問する出張買取をする場合は、古物商許可証もしくは行商従業者証が必要です。
出張買取は引っ越しや蔵の整理など大量の買い取りが見込める場合や、お客様への便宜を図る際などに行うことがあるでしょう。

NGな出張買い取り
出張買い取りは、伺ったお宅の持ち物のみ買い取ることが可能です。

・Aさん宅の出張買取で、Aさんが経営する会社の従業員Bさんの古物の買い取りはできません。
・Aさん宅の出張買い取りで、Aさんの知人Cさん宅の古物の買い取りはできません。

ちなみに古物商同士であれば、相手の住所・居所や自分の営業所でなくても大丈夫です。
フリーマーケットやデパートの催し会場でも、出品者が古物商許可を得ている場合は買い取ることができます。

古物市場での売買

古物市場って誰でも参加できるのかな?

古物市場に参加するためには、古物商許可証を取得している必要があります。一般人は参加することができません。入場する際には受付で、古物商許可証か行商従業者証の提示が求められます

古物市場は、古物商同士が不要在庫を処分したり大量仕入れができるすごく便利な市場です。また、通常の相場よりかなり安い値段で仕入れができることもあります。

古物市場で気をつけること
主催者側で、参加するための条件を設定していることがあります。その条件を満たしていない場合は、たとえ行商従事者証を持っていても入場することができません。
たとえば、業歴で制限をかけたり、既に参加資格のある人からの紹介が必要な場合などがあります。

参加するための条件の有り無しに関わらず、どの古物市場も前もって主催者側に参加申し込みが必要です。

フリーマーケットで古物を売買

利益を出す転売を目的としてフリーマーケットで古物を販売する事は、行商にあたります。
そのため、従業員が販売を行う場合には行商従業者証が必要です。また、フリーマーケットでは、古物商以外の出店者からは、転売目的で買い取ることはできません

したがって、フリーマーケットではあまり効率の良い仕入れは期待できないと言ってよいでしょう。

フリーマーケットで行商にあたらない場合
転売目的ではなく自分で利用するために売り買いすることは問題ありません。
例えば、サイズが合わなくなった子ども服を購入した当時の何割かの値段で売ることや、他の出品者から自分で利用するために子ども服を買うことは、行商にはあたりません。そのため、この場合は行商従業者証などは必要ありません。

行商従業者証を作成するにはどうしたらいいの?

決まった様式を守りましょう

行商従業者証は、一つの決まった組織で発行しているものではありません。下の様式を満たしてさえいれば、作成方法を選ぶことができて自作することも可能です。逆に、様式を満たしていないと、必要事項は記入してあっても行商従事者証として認めてもらえないので、気をつけましょう。

行商従業者証

「行商従業者証」の様式

古物営業法施行規則第10条、別記様式第12号において以下のように定められています。

  • 材質は、プラスチック又は同程度の耐久性を有するもの
  • 大きさは、縦5.5cm、横8.5cm
  • 表面の「氏名」と「生年月日」の欄には、行商をする当該従業員の氏名及び名称を記載
  • 「写真」欄には、行商をする当該従業員の写真(縦2.5cm以上、横2センチcm以上のもの)を貼り付け
  • 裏面には、①古物商の氏名または名称・②古物商の住所または居所・③許可証番号(◯◯◯公安委員会 第◯号・④主として取り扱う古物の区分を記載

作成するための3つの方法

行商従業者証を作成するには、主に3つの方法があります。

自作する

上記の様式を満たしたものを厚紙に印刷して所定の大きさに切り取り、ラミネート加工することが可能です。ただし、その方法で作ったカードがお住まいの地域で有効かどうか、念のため最寄りの警察署に確認することをおすすめします。

防犯協会

都道府県によっては作成の取次をしている防犯協会があります。取次をしている場合は、防犯協会に所定の料金を支払って行商従業者証を発行してもらうことができます。まずは最寄りの警察署に確認することをおすすめします。

インターネット業者

免許証のようにプラスチックの板に印刷したカードをネットで注文することができます。従業員数が多い場合は、まとめて発注することも可能です。およそ2000円ほどで作成できるようです。

行商従事者証は自作することもできます。しかし、行商従事者証は古物を取引する場所で、自分の身分を証明する大切なものです。

ラミネート加工のものを自作するよりも、防犯協会やインターネット業者に頼んでしっかりしたものを作ることを強くおすすめします。

携帯していなかったらどうなるの?

行商従業者証の携帯は法律上の義務です。
もし怠った場合は、行商従業者証携帯義務違反で10万円以下の罰金と定められています。

営業所以外の取引では、つい帳簿への記載や相手の身分の確認などを怠ってしまうことが多いため、適正な古物売買が実施できるように設けられた規定です。

古物商は、適正な資格を持っているかどうか、身なりなどで見分けることができない職業です。そのため、常にしっかりと身分を証明できる行商従業者証を携帯し、求められた時に提示できることが大切なのです。

行商従業者証の携帯は義務!
破った場合は罰金もあるから気をつけて

今後はどうなるの? 古物商許可制度に朗報か!?

2017年の警察庁の有識者会議では、中古品などを取引する「古物営業」の規制緩和について、報告書がまとめられました。インターネットの普及で古物商の全国展開が進んでいるため、都道府県ごとに必要な許可制度を簡素化することや、骨董市などでも中古品を買い取れるようにすることなどが盛り込まれています。

許可制度の簡素化については、古物を扱う営業所を設け都道府県公安委員会の許可を取得後、別の都道府県に新たに営業所を新設する場合は、再度の許可申請は不要とし、届け出のみで足りる制度を検討していくべきだとの提案が盛り込まれています。ちなみに、都道府県公安委員会の許可の取得には40日程度かかります。

また、この規制緩和が実施されると、事前に許可を取ればデパートの催事場や集合住宅のエントランスやスーパーの駐車場など、短い期間出店する露店でも古物の買い取りができるようになります。

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