【古物商 実務解説】原付・バイクの買い取り価格の相場・決め方

この記事は専門家が監修しています

古物商としてバイクを買い取ろうにも査定の方法や買取価格をどのように決定すればいいのか、特に開業したての頃はわからない方も多いと思います。

この記事では、初心者オートバイ商さんが迷わないように、中古バイクの買取について解説していきます。

中古バイクの買取相場

どんな古物商でも、古物を買い取る際には相場を確認して買い取るのがほとんどです。

というのも、相場からあまりにかけ離れていると、買取価格が低ければ買取に来てくれませんし、買取価格が高ければ買い取った自分自身が損をします

中古車の場合は、日本自動車査定協会(JAAI)という組織が発刊する本により相場を確認することができ、通常自動車商はこの本を参考にします。

中古バイクの場合もそのような目安があれば、かなり助かるところ。ですが、、

残念ながら、中古バイクにはそのような大きな目安はありません。

結果として、中古バイクの買取価格はそれぞれの業者が独自に査定をして価格決定をしています。

しかし、だからといって相場がないわけではありません。

中古バイクの相場はオートオークションで確認

買取業者のほとんどは、お客さんからバイクを買い取ったあとに業者間のオートオークションに出品をします。

実は、全国に店舗を持つ有名なバイク買取店でさえ、店舗で販売するのは買い取ったバイクの1割ほど。

残りの9割はオートオークションで売っているのです。

こういった背景から、バイクを買い取る時の相場はオートオークションにおける落札価格としている業者がほとんどなのです。

しかし、オートオークションに参加するにはいくつか条件があり、誰しもがその相場を確認できるわけではありません。

条件の中には、大抵「古物商許可を取得してから一年以上」というものがあるので、開業したての頃はまず参加できないでしょう。

ただ幸いなことに、今はインターネットで一括査定サイトというものが存在し、買取価格の相場を検索することができます。

開業したての頃は、他社が同じバイクをどれくらいの価格で買い取っているのかを調べ、相場を確認すると良いでしょう。

特に買取専門店は、すぐにオートオークションに売りに出すので、観察すると相場がわかりやすいです。

販売店の販売価格から利益率を引き、相場を出す

もう一つ、相場を出す方法として、他社で販売されている中古バイクの販売価格を見て、そこから利益率を引いて相場を知る方法があります。

一般に小型バイクの利益率は、30%前後と言われています。

たとえば、80万円の車両が売られていたとすると、80万円×0.3なので24万円の利益だろうと見ることができます。

80万円-24万円なので、買取価格はおそらく56万円ほどだろうとなるのです。

また、中型バイクで15~20%、大型バイクで15%前後という利益率にしている販売店が多いようです。

小型バイクが中型や大型に比べて利益率が高い理由は、小型は単価が低く、中型や大型と違いアフターサービスが見込めないため、このような利益率に設定しています。

バイクの査定基準と具体的な査定項目

買取相場がわかっても、必ずしも相場の上限でバイクを買い取るわけではないということは、ご存知のことと思います。

同じ車種であっても、その状態は様々でまったく同じ中古バイクというものは存在しないからです。

そこで行うのが、査定です。

バイクの査定基準や査定項目というのは、基本的にどの販売業者でも見る部分は同じなので、どのようにして査定していくのかを知っておきましょう。

査定基準

バイク買取業者のほとんどが、10段階に区分された下記のような査定基準を基にバイクの査定を行います。

Lv.1 修理が不可能で、パーツを取り変える以外に使えないほど損傷した不動車・事故車。
Lv.2 明らかに長期間乗られていない。事故・転倒歴があり、エンジンもかからない。
Lv.3 パーツの欠けや傷、もしくは改造がされている。エンジンなどに少々難あり。
Lv.4 パーツの欠けはないが少々傷あり。エンジン等の問題、改造などはみられない。
Lv.5 洗車などによる磨き跡はあるが、目立つ傷・改造などはみられない。
Lv.6 新古車(登録されていて、走行距離は1000km未満。傷が全くない。)
Lv.7 新古車(登録されていて、走行距離は数10km以内。オイル、ガソリンも入っている。)
Lv.8 新古車(登録されていて、走行距離はゼロ。オイル、ガソリンも入っている。)
Lv.9 新車(オイルやガソリンを入れた形跡が見られるが、登録はされたことがない。)
Lv.10 新車(ガソリン・オイルが入っておらず、登録もされたことがない。)

バイクコレクターでもない限り、一般家庭にLv.7以上のバイクがあることは、ほぼありません。

どんなに念入りに手入れされているバイクでも、傷は走行中の飛び石などでついてしまいますし、洗ったり拭いたりしても磨き傷がついてしまうので、普通に運転されていたバイクならLv.6以下になるのが通例です。

査定項目

1.フレーム全般

査定で最も注意深くチェックしなければならない部分

フレームの曲がりや歪み、加工の有無といったフレームの状態です。

他の部分と違いフレームは交換するわけにはいかないので、念入りにチェックしましょう。

たとえば、事故や何かでフレームに歪みやねじれ、修理歴なんかがあった場合は減額対象となります。

2.エンジン類

フレームに次いで、査定額に大きく影響するのがエンジン類です。

エンジンがかからない状態と一口にいってもいろいろなパターンがあります。

オイルの切れた状態でガンガンに走って焼き付いたエンジンもあれば、プラグが死んでしまってエンジンがかからないだけというパターンもあります。

なので、エンジンがかかる、かからないかは問題でなく、調子の良い状態に戻すために費用がかかるのかどうかといった部分に重点を置きましょう。

3.外装関係

カウル類、燃料タンクといった外装関係は全体的なイメージに直結するので重要な部分といえます。

カウルの割れ、タンクの凹み、紫外線等の経年劣化は買取価格を減額するようにします。

もちろん年式相応な汚れや傷なんかはあまり気にすることはありませんが、たまに傷や割れをお客自身でDIY補修する人がいます。

その場合、素人が手を加えた部分はもう一度プロが補修するか、部品交換が生じるので注意しましょう。

4.電装・保安部品

バッテリーやヘッドライト、メーター関係、ウインカー、ミラー、ブレーキ等の公道で走行するために必要な部分です。

普通に乗られていたバイクなら基本は問題ないことが多いでしょうが、ランプ類が切れていたりすることがあるので、よくチェックをしましょう。

5.フロント周り

フロントフォークの曲がりや歪み、オイルシール、ダストシールといった細かい部分の劣化具合、インナーチューブの傷、オイルが滲んでないかなど、可能な限り細かくチェックしましょう

6.リア周り

確実にチェックしなければならないのが、リア・サスペンションの動きやスイングアームの曲がりや歪み、腐食といった部分です。

あとはチェーンの錆びや伸び切っていないか、リアスプロケット交換時期を超えて削れて角がでている、といった場合は要交換になります。

以上がバイクの査定基準と査定項目になります。

買い取るバイクが売れる状態にするために、修繕費用がいくらかかるかを計算して相場から査定金額を出すようにしていきましょう。

おわりに

冒頭でもお伝えしたとおり、古物商にとって買取相場というのはとても重要なものです。

開業したてのころは、他社の買取相場を調べることでしか相場を知ることはできませんが、業者オークションに参加できるようになったら必ず参加するようにして、活用するようにしましょう。

また、査定についてもいくら知識を得て査定を行っても、最初のうちは中々難しいものです。

経験が物を言う仕事なので、尻込みをせず実践と学習を重ね、ベテランのオートバイ商を目指しましょう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

当サイトおすすめ 【取得率100%】古物商許可専門のトラスト行政書士事務所
http://kobutsudaikou.com/
古物商許可取得がネットで完結!トラストなら即日着手&古物営業に必要な特典付き(15,000円相当)