【古物商 実務解説】原付・バイクの販売価格の相場・決め方

この記事は専門家が監修しています

2018年に古物営業法が改正されました。そのため記事の内容に一部変更がある場合があります。詳しくは【2018年改正】古物営業法で何が変わる?いつから?をご覧ください。

古物商許可を取得した理由が、中古のバイク・原付ショップを開店させるための方もいると思います。

しかし、中古バイクショップの経験がない方にとっては、原付やバイクをいくらで販売すれば適正価格なのか迷われるケースが多いと思います。

今はインターネットが発達してますので、同業他社の販売価格を検索すればざっくりとは相場を把握することは可能かもしれません。

しかし、プロのオートバイ商として活躍するためには、販売価格の決め方など最低限の知識を得ておく必要はあります。

そこで今回は、原付・オートバイの販売価格の相場や決め方についてご案内していきます。

原付・バイクの販売価格の決め方

販売価格の決め方を知る上では、『価格を構成している要因』を知ることが非常に重要です。

実際には価格を構成している要因が3つありますので確認していきましょう。

原付・バイクの販売価格を構成している3要因

  • 買い取り価格
  • 整備費
  • 販売者の利益

原付・バイクの販売価格においては主に上記3つから構成されております。

例えば、販売価格が50万のバイクであれば、内訳としては、

  • 買取り価格が30万円
  • 整備費用が5万円
  • 販売者の利益が15万円程度

となっているでしょう。

それでは、販売価格を構成する要因についてそれぞれ確認をしていきましょう。

① バイク・原付の買取り価格

オートバイ商にとって、原付・バイクは商品です。

そのため、中古のバイクや原付を仕入れる(買い取る)ことができなければ商品がありません。

例えば、広告を出して、乗らなくなったバイクを買い取ったり、古いバイクから新しいバイクに買い替えたい方向けにバイクの下取りサービスを提供したりして商品を仕入れます。

また、古物商となった者だけが参加できる、『オートオークション』などを活用すれば、中古バイクを仕入れることは十分可能でしょう。

この仕入れの価格こそが、『販売価格のベース』となるのです。

当然、買い取りの段階で、『販売力のある車種をできるだけ安く』買い取ることができれば、販売価格も下げることができるでしょう。

また、中古バイクの中にも人気車種が必ずあります。

買い取りから販売までの期間が短ければ短いほど商売の効率は上がります。

つまり、買い取り時において人気車種を安く購入できるほど販売チャンスが広がるのです。

オートバイ商にとっては、販売できる車種を適正価格で買い取ることができるかどうかで勝敗がきまるといっても大げさではないでしょう。

② 整備費

中古バイクに共通している点は、当たり前ですが新車ではないことです。

そのため、年式走行距離に応じた整備が必要となります。

安く買い取った原付やバイクをしっかりと整備し、付加価値をつけて売るのがプロのオートバイ商です。

また、整備ができてない車両を販売してしまうと信用問題にもつながります。

整備は必要経費と肝に銘じて行いましょう。

③ 販売者の利益

バイクを買い取ったからといって、すぐに販売できるとは限りません

万が一売れ残ったバイクは在庫として店頭に並べておく必要があります。

また、買い取ったバイクを整備までしたが、販売できずに数年が経過した場合には、新たな整備が必要となる可能性すらあるのです。

最悪は、買い取った値段以下での処分売り・・・・。

となるケースすらあるのです。

そこで、販売価格を決める上では、売れないリスクも含めて一定の利益を上乗せする必要があるのです。

利益率については、概ね以下が一般的となっております。

バイクの利益率
  • 小型バイクの利益率 30%前後
  • 中型バイクの利益率 15%~20%前後
  • 大型バイクの利益率 15%前後

例えば、中古の小型バイクを50万円で買い取り5万円の整備費用が発生したとします。
50万の30%の利益は15万円ですから以下の販売価格となるのです。

買取価格 50万円
整備費用 5万円
古物商の利益 15万円
合計 70万円

この利益率をみると、一見儲かる商売だと思う方がいるかもしれません。

しかし、若者を中心に年々バイクを利用する人口が減少しているため、新車バイクの販売件数は年々減少している事実があるのです。

この傾向はオートバイ商においてもビジネス環境は良好とは言えない状況なのです。

とはいえ、リターンライダーと呼ばれる、一度バイクから離れた40代~50代のライダーが再びライダーとしてもどってきている事実もあります。

また、大型バイクよりも小型バイクの利益率が高くなっていることにもきちんと理由があります。

例えば大型バイクであれば、販売した後にもメンテナンスなどが継続的に必要となるため長期的な顧客となります。

一方で、小型バイクの場合には売り切りに近いため、高い利益率に設定しなければ商売として成り立たないのです。

このように、同じオートバイであっても、車種や排気量によって利益率が異なるのです。

これからオートバイ商をはじめるか検討している方は、ターゲットとなるお客様をしっかり選別して、どのようなバイクを販売するのかを明確にすることをおすすめします。

これからオートバイ商を始める方へ

原付・バイクの販売価格に関しては、3つの要因から成り立つことがわかったと思います。

また、オートオークションを活用すれば、十分仕入れも行うことはできるでしょう。

しかし、これからオートバイ商を始めて成功させるには、『戦略』を持つことが必要です。

やみくもにオートバイショップを初めても成功することは難しいのです。

先ほど、オートバイを利用する人口は年々減少していることをお伝えしました。

そのため、古物商許可を取得し、新しくオートバイ商をスタートさせたとしても、戦略がなければ成功する確率は低いでしょう。

そこで、これからオートバイ商を始める予定のあなたのために、参考として知っていほしいデータをお伝えしていきます。

地域性客層によりすべてが当てはまるわけではありませんが、戦略を考える上でぜひ参考にしていただければと思います。

若者のバイク離れ

バイク人口が減少している大きな理由の一つが若者(20代~30代)のバイク離れです。

少し前までは、バイク=若者のイメージが強かったですが、現在のバイク乗りの平均年齢は、なんと50歳代となってます。

若者のバイク離れの理由は種々ありますが、これからオートバイ商をスタートさせる場合には、若者向けのバイクよりも、シニア向けバイクショップにした方が良いかもしれません。

また、男女別の統計結果でも、若者女性ライダーの数は減少しておらず、男性ライダーのみが減少しております。

そのため、女性ライダーに特化した店舗経営なんかもおもしろいかもしれません。

若者の間にバイク離れが発生している理由

  • 少子高齢化により若者自体が減少している
  • 盗難件数の増加
  • 経済的理由
  • バイク事故のイメージ(転倒が怖いなどのイメージ)

一方で、若者のバイク離れが発生している事実は間違いありませんが、面白いアンケート調査結果がありますのでご紹介します。

ヤマハ発動機が2017年に18歳~29歳の男女1038人に対して実施したアンケート結果の中で『バイクに憧れを感じている』と答えた方が50%以上もいたという結果があります。

また憧れをもつ理由については、『風を感じられる』、『解放感がある』、『自由になれそう』との回答もが多かったです。

この結果だけで判断することは難しいですが、SNSなどをきっかけとしてバイク流行の流れが来れば若者ライダーが増える可能性はあるでしょう。

そして、バイクメーカー側が転倒時でもケガのリスクを減らせるバイクを開発したり、バイクを購入できない若者のためにレンタルバイクサービスを提供する事業者も出てきております。

短期的には若者はターゲットとはならないかもしれませんが、長期的に若者動向を把握しておく必要はあるでしょう。

排気量が下がるにつれてバイクは売れなくなってきている

バイク販売台数(新車)の動向としては、排気量が上がるほど、販売数の減少率が少なくなる傾向があります。

つまり、大型バイクの新車販売はさほど落ち込んでいないのです。

また、バイク人口が減少しているのは間違いありませんが、あくまで新規購入したユーザーが減少している統計値であり、乗り換えユーザーはむしろ増加しているのです。

新しいバイク乗りが減少しているので、将来的なライダーの数は減少してしますが、既存のライダーはバイクを買い替えたり増車している事実があるのです。

これからオートバイ商をはじめる場合には、既存のライダーに好まれるショップづくりを目指す必要があるといえるでしょう。

【古物商 実務解説】原付・バイクの販売価格の相場・決め方 まとめ

原付・バイクの販売価格は、『買取価格』『整備費用』『古物商の利益』の3つの要因から形成されています。

そのためこれからオートバイ商を始める方は、上記を踏まえた上で、販売ターゲット(年齢、性別、バイク車種や排気量)を明確にするとともに、既存のバイクユーザーに選ばれるショップ運営を目指す必要があると言えるでしょう

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