【古物商 実務解説】時計の買い取り価格の相場・決め方

この記事は専門家が監修しています

2018年に古物営業法が改正されました。そのため記事の内容に一部変更がある場合があります。詳しくは【2018年改正】古物営業法で何が変わる?いつから?をご覧ください。

古物商をはじめてみたけど、中古時計の買取価格の決め方がわからない・・・

そのようなお悩みを持つ古物商の方のために、今回の記事では中古時計の買い取り価格の決め方について解説していきます

中古時計をメインに扱う方はもちろん、メインで扱わなくても中古時計、とりわけ腕時計は人気のジャンルなので取り扱うことは多いと思います

腕時計は、男女ともにブランド志向が圧倒的に強いのに加えて、カルティエ、ブルガリ、エルメスなどのブランド物は商品の動きが早く、当然ながら買い取る頻度も価格も高くなってきます

取り扱えば間違いなく稼げるジャンルなので、買い取りができるようになっておいて損はないでしょう。

中古時計の市場

冒頭でも触れたとおり、腕時計は時代によってデザイン面などの流行があるものの、男性用・女性用にかかわらず人気が高いです

一時期はデジタル物の腕時計が流行りましたが、変わらずに人気を保っているのがアナログ時計で、レトロ調の個性的なデザインのものは、若者が好んで身につけています。

不動の人気を誇っているのがロレックスです
あるディスカウントストアの話によると、買い取りが一番多いのがロレックスのようです。

腕時計は、時間を知るという機能的な面のほかに、最近はどちらかといえばアクセサリーに近い感じとなっています。

なので、高価なブランド品であってもバッグや洋服などと同じで飽きたら躊躇なく買い換える傾向が強く、回転率も上がるようです。

中古ブランド時計の買取価格

買取価格の前に中古ブランド時計の販売価格ですが、ブランドやモデルによっても変わるのはもちろんのこと、一般的には新品価格の3割引き~半額で販売されているのが通常です。

そして、買取価格はそこから8割までの買取価格ということになります。

要は、中古販売価格の半額程度の査定額になるということです。

ただし、ロレックスやオメガなどの有名ブランドになってくると、買取価格は変わってきます。

こういった有名ブランドは、流行にあまり左右されず、回転率も良いので(すぐに売れるので)中古販売価格の7~8割程の買取価格になります。

ただし、ここで紹介した買取価格はあくまで一般的な価格なので、必ずしもこれに習う必要はありません。

後ほど紹介しますが、時計の状態によって買取価格は変わってきます。

ちなみに買取業界で超有名なネットオフでは、ロレックスやオメガ以外のブランド時計も中古販売価格の8割での買取を公約しています。

薄利多売が狙えればこういった戦略も可能なので、ご自身のビジネスモデルに沿って買取価格を決めれるようになると、古物商としての成功への近道となるでしょう

時計の査定方法

時計を買い取る上で、査定の方法を確認しましょう。

通常、時計を査定する場合には次の3点を入念にチェックします。

文字盤のキズ
キズの有無、キズの箇所、キズの状態を確認するとともに、リューズ、文字盤、ベルトの状態もチェックします。
動作と精度
機械式の時計はオーバーホールを怠ると、年月が経つに連れて次第に時間が合わなくなる傾向があります
それをチェックするために、時計歩度測定器という機械を使って精度を測定します。
時の付属品の確認
付属品であるケースや保証書は査定では見逃すことのできない要素です

これらがすべて揃っていれば買取価格は高くなります。

大手サイトから相場を確認しよう

中古時計市場には相場があります。

一番手っ取り早く簡単に相場を確認するには、インターネットを使った方法になります。

ここでは、一つオススメのサイトをご紹介します。

ヒカカクでは各腕時計の中古買取相場が確認できます。

大手の買取業者でも、市場の相場は必ず確認するので、こういったサイトを使って相場を確認できるようにしておきましょう

大手の大黒屋から学ぶロレックスの買取の仕方

ここでは、大手の古物商、大黒屋がどのようにロレックスを査定して買取価格をつけるのかを見てみましょう。

買取の際の価格決定に少しでもお役立ていただければと思います。

査定でロレックスのどこを見るか

まず、査定に出された時計は、主に次のようなことから買取価格を決めているようです。

1.時計の買取相場 定価
デザイン
色(文字盤など)
希少価値
人気の有無
2.時計の状態 新品・中古品(製造品)
キズや故障があるかどうか
付属品・保証書の有無等
3.売却のタイミング 為替変動(円安・円高など)
ブーム

まず、買取価格を決めるのは、腕時計の中古市場の相場です

ロレックスには、デイトナ、サブマリーナ、エクスプローラー、GMTマスターなどのモデルが有り、定価、デザインや文字盤の色、市場の流通量、人気の有無などによって買取相場が決まってきます。

その上で、時計の状態、新品か中古品か、キズや故障がないか、付属品や保証品の有無などから買取価格を査定します。

さらに、買取タイミングを考慮し、価格が決定します。

※新品の時計とは※
一度も使われてないことはもちろん、保護フィルムがついたままになっている、保証書に日付が書かれていない、ブレスレット調整をしていない等が条件の一例となってきます。
一度も使ってなくても、これらの条件を満たしていなければ、買取価格は少し下がるとの解釈になります。

高値が付くロレックスとは?

ロレックスはデザインが派手で文字盤が大きいスポーツモデルと、落ち着いてベーシックなデザインのドレスウォッチに大別できますが、スポーツモデルの方が人気で高値が付きやすく、大黒屋でも定価の5割以上で買取をしているようです。

色で人気なのは、シルバーよりもゴールドで、文字盤が小さいよりも大きいものが人気であり、近年は存在感のある派手なデザインのものが人気があるようです。

ゴールドにもいろいろな種類があり、シルバーの色に近いホワイトゴールドより、イエローゴールド、ピンクゴールドが好まれ、高値がつきやすいようです。

また、文字盤の色も人気が分かれることろです。
数年前までは、黒文字盤の方が圧倒的に人気でしたが、現在は白も黒もほぼ同じ買取価格のようです。

希少価値の高いものに高値が付くのはもちろんのこと、流通量が多くても定番商品の型は高値で買い取っています。

状態の悪いロレックスの価値は?

一般的にキズがあったり、古い時計であれば価値は下がります。

しかし、ロレックスの場合は古くても人気のモデルだと価値は高く(スポーツモデル)、1970年代より古いものは「アンティーク品」として扱われ、価格が当時の定価よりも高値が付くこともあります。

また、壊れているものであっても大黒屋では買取をしています。

もちろん、その場合は買取価格は下がりますが、わざわざ修理代を出して査定するより、そのままの状態で出すほうがお得だと大黒屋は言っています。

キズはメンテナンスをすることで取り除いたり、壊れていても修理をすることができるので、そういった買取が可能なようです。

円安・円高が買取価格に影響する

一般的な物価の動向と同じで、円安になると海外ブランド商品の価格は上がります
それに連動して、中古ロレックスの価値も上がるのです。

ロレックスには世界共通の資産価値があるので、円安になった分だけ価値が上がります。

円安とは関係ないですが、有名人が身につけていたモデルなどは、価値が高くなることがあります

一時的なものですが、こういった時期によって買取価格を上げることは大事な戦略です

以上、大黒屋のロレックスの買取の仕方について紹介をしました。

ロレックスに関する話でしたが、他の腕時計に共通する話題もあったと思います。

必ずしも真似をすればいいというわけではありませんが、大手のやり方の一つですので、ぜひ参考にしてみましょう。

取っておいた方がいい資格はあるの?

時計の査定をする際に、取っておくと便利な資格があれば取っておきたいですよね。
ここでは、時計鑑定士時計修理技能士というものについて見ていきましょう。

時計鑑定士の資格はある?

中古時計を扱うのに興味のある方なら、一度は聞いたことがあるかもしれない時計鑑定士

鑑定士というくらいですから、こういった資格があるのなら中古時計を扱う上でぜひとっておきたい資格です。

しかし、残念ながら時計鑑定士という資格は存在しません。

ただ、資格は存在はしませんが、時計鑑定士という人は存在します。

ブランド物の時計が人気があるのは触れてきた通りですが、その人気さ故に偽ブランド物の腕時計が市場に出回ることがあります。

偽ブランド品の腕時計が流通すると、消費者もわれわれ古物商も困ります。

万が一、偽ブランドの腕時計を買い取ってしまった場合、その腕時計は中古品として販売することはできず、買取に費やした費用が無駄になってしまいます

そこで活躍するのが、時計鑑定士

ほとんどの質屋やブランド品買取ショップなどでは、そういった偽ブランド品の買取を防ぐために、ブランド物の腕時計の真贋を判定する時計鑑定士と呼ばれる人たちを配置しているのです。

でも、時計鑑定士という資格は存在しませんでした。

どうやって時計鑑定士になるかといえば、質屋やブランド品買取ショップなどに時計鑑定士として就職をする、あるいはみずから経営する買取ショップで時計鑑定士として活動することで時計鑑定士となります。

要するに、自称のようなものになります。

ただし、前述のようにブランド物の腕時計を買い取る上で、時計鑑定士は重要な存在です。

そのため、質屋やブランド品買取ショップでは、時計の鑑定や査定に関する講習を実施したり、場合によっては試験を行うことで時計鑑定士を採用しています。

時計を扱う古物商であれば、時計鑑定士といえるくらいの知識や目をもっておきたいところですが、そのためには経験を積み、自ら学んでいくことが大切といえます

時計修理技能士とは

時計鑑定士という資格はありませんでしたが、時計修理技能士という資格はあります。

時計修理技能士とは、その名の通り時計を修理する技術を持った技術者の資格です。

都道府県職業能力開発協会によって実施される時計修理などの知識を問う学科試験と、実際に時計の修理作業などを行う実技試験に合格した人が取得できる国家資格になっています。

時計修理技能士にはランクがあり、3級から1級、そして最上位の特級の4段階のランクがあります。

ただ、この資格はあくまで時計の修理における資格であり、時計を買い取る際の査定や鑑定には直接は関係ありません。

しかし、時計の修理ができることで、買取の際に壊れた物も買い取ることができますし、ある程度の時計の知識は付くので、時計を扱う上では役に立つ資格といえるでしょう

おわりに

時計の買取について、全般的に見てきました。

しっかりと買い取るにはやはりそれなりの知識や経験が必要になってきますが、インターネットを使えば初心者でも実践をしながら経験を積むことができます。

また、流行は常に変わるので、雑誌やメディアからどのモデルが人気なのかは逐一チェックをする姿勢が必要です

時計は消費者に人気のあるジャンルなので、扱えそうという方はぜひトライしてみてください!

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