【古物商の品目】自動車とはなにか完全解説・申請時の注意点

この記事は専門家が監修しています

古物商の13品目の中の一つ、「自動車」。

高額な取引だけあって、

うまくやって大きく稼いでみよう

といった方も多いのではないのでしょうか。

自動車が好きで知識のある方であれば、扱ってみたい魅力的な品目のひとつともいえます。

最近では、中古車オークションに参加するために自動車商の許可を取得しようという方も多いようです。

しかし、許可を取得しようという方が増えている中で、自動車商は他の品目と比べて、取得のハードルが上がるんです。

ハードルが上がるといわれても、自動車商で商売をしてみたい!
自動車商の許可をとって、一儲けしたい!

自動車商への興味が冷めやまないあなたのために、この記事では自動車商について完全解説していきます。

自動車の部品を扱う人も自動車商を選択しよう

自動車商でいう「自動車」とは自動車本体だけのことではありません。
タイヤやマフラー、エンジンなどといった自動車の部品のことも含めたものを「自動車」と一括りでいっています

ですので、中古車を売買するというだけでなく、自動車の部品のみを取り扱う場合も「自動車」の品目を選んで古物商許可を取得する必要があるというわけです。

自動車商を申請する上で気をつけたいこと

実はこの自動車商、古物商許可を取得する上で13品目中もっともチェックが厳しいとされており、取得が難しくなっています。

なぜなら、自動車商は他の品目で扱う古物に比べて取引の金額が大きく、犯罪も多発する品目だからです。

もし仮に、盗品である自動車を買い取ってしまうと、その自動車を盗んだ悪人に対して多大な利益を与えることになります。

そうなると、さらなる自動車の窃盗を誘発することにもなりかねないため、自動車商を希望する人はそういった点に注意を払いながら売買ができるかどうかの能力が求められます。

許可を申請した際によく確認されることは、

  • 盗品などの怪しい中古車を判断できる知識をもっているか
  • 中古車の売買経験があるか
  • 自動車業界の経歴があるか
  • 中古車の保管スペースがあるか

などです。

盗品などの怪しい中古車を判断できる知識をもっているか

自動車商をする場合には、古物商は管理者に不正品であるかどうかを判断する知識や技術、経験を会得させる努力義務があるとされており、
古物の法律(施行規則)では、古物商は、自動車商を取り扱う営業所の管理者においては、不正品の疑いがある車を見抜く能力を備えていることを求めています。

具体的には車体や車体番号などに改造や偽造があった場合にそれらを見抜く知識や技術があること、ない場合には身に着けさせる努力義務を課しているのです。

中古車の売買経験や自動車業界の経歴があるか

基本的には、自動車商の経験が3年以上あると望ましいです。しかし、経験がない場合は一般社団法人や財団法人などが行う講習を受講し、経験に代わる知識を身に着けていきます

中古車の保管スペースがあるか

また、実際に自動車商を営めるのかの確認のため、中古車の保管スペースがあるかどうかもチェックを受けやすい事項です。

東京都内で自動車商を扱うとすれば、ほぼ間違いなく駐車場の契約がなされているかの資料を求められます。

駐車場を契約した際の賃貸借契約書が必要になったり、自宅のガレージに中古車を停めるスペースがある場合は、図面などを提出することで申請ができることもあります。

警察署から確認の入る内容、程度にはかなりの地域差があり、駐車場については、何台停めておけるスペースが求められるか、車庫証明をとっているかどうか、賃貸借契約期間の長短など確認される場合もあります

例外:駐車場が不要な場合について

中古車の駐車スペースがなくても申請をできる営業形態もあります。

例えば、買い取った中古車をすぐにそのまま海外へ輸出する営業形態などです。

一時的にも中古車を保管することなく、直接輸送業者へ渡すといった営業形態をとる場合は、駐車場の契約がなくても申請を受理してもらえることがあります。

ただし、駐車場の問題がないからといって申請が容易に通るわけではありません。
中古車輸出業者やヤード(港の大規模な駐車スペース)と間違いなく取り決め、契約があるかどうかや、ヤード以外に保管しない旨の念書などを求められます。

よって、駐車場の有無に関係なく、申請時には警察から厳しいチェックを受けるので、自動車商で申請するには入念な計画・準備が必要となってくるというわけです。

自動車商と合わせて申請したい「機械工具類」

自動車商として商売を始めるなら、古物商の13品目の中の一つ機械工具類の申請をすると良いかもしれません。

「機械工具類!?」と思われるかもしれませんが、クレーンブルドーザーなどの建設機械は、自動車ではなく機械工具類の品目に入るのです。

自動車か機械工具類か、一見わかりくく感じますが、見分け方としてナンバープレートがなければ、機械工具類となる可能性が高いです。

建設機械も扱う予定のある方は、自動車商とあわせて機械工具類の許可も申請をするようにしましょう。

自動車商と合わせて取得したい「自動車引取業登録」

自動車商を始めると業態によっては、中古車の買い取りとともに廃車の引き取りを頼まれることがあります。

このような場合、

どうせ廃車だから・・・

と安易に引き取ってはいけません。

廃車を引き取るには古物商の許可とは別に、都道府県知事から自動車引取業登録を受けなければなりません。

この登録を受けた上で一定の手続きを踏んで、はじめて廃車の引き取りが完了となるのです。

ちなみに、自動車引取業登録の有効期限は、5年間です。
有効期限のない古物商許可とは違い、更新手続きが必要になるので、その点も注意が必要です。

自動車商の強力な仕入先「中古車オークション」

中古車の仕入先の一つとして、とても頼れるのが中古車オークションです。

中古車オークションとは、市場の価格よりも安い価格で自動車を買え、また高く売ることもできる、自動車商でなくても利用したくなる夢のようなオークションです。

なんと、中古車市場の8割~9割がこの中古車オークションを介しています

自動車商をはじめようという方であれば、すぐにでも飛びつきたくなるようなオークションなのですが、参加をするには大きく5つの条件があります。

① 古物商許可を取得してから一年以上経過している

まず、自動車商の許可を取得したからといってすぐには参加ができません

許可を取得してから一年以上経たないと、参加を認めてもらえないオークションが多いです。

おそらく、高額な取引になる中古車市場は、犯罪組織にも狙われやすい市場です。そういった犯罪を未然に防ぐためにも許可取得後すぐの参加を認めず、一定数の期間を定めているのだと考えられます。

② 不動産を単独で所有している保証人がいる

連帯保証人を決める必要がありますが、条件として不動産を単独で所有している必要があります。

なかなかそういった知人・友人がいらっしゃらない方もいると思うので、そういった場合は保証人を紹介してくれる代行業者を頼るといいでしょう。

中古車オークション 保証人」などとネットで検索すると代行業者が出てきます。

③ 車を売買するための店舗・事業所がある

個人で自動車商を営もうとすると一番難しくなるのが、この条件です。

仕入れた車を置く駐車場や展示場といったスペースをもっていることが求められます。

自宅を店舗・事業所とすることもできますが、それだけのスペースがあることを証明できないと条件を満たすことはできません。

④ 入会金を支払う

オークション会場によって金額は様々ですが、一定の金額を主催者に支払う必要があります。

⑤ 保証金を支払う

中古車売買は高額な取引になってくるので、入会金に加え保証金を主催者に支払う必要があります。

オークション会場によって参加条件は少し変わってきますが、概ね以上の条件を満たしてパスすればオークションに参加することができます。

自動車商を本格的にやっていくならば、必ず活用したい中古車オークションです。

これから自動車商をはじめる方は、よく計画・準備をしていく必要があることを頭に入れておきましょう

大手に学ぶ 自動車商のビジネスモデル

自動車商のビジネスは、個人から車を買い取り、メンテナンスをし、値付けをして、また個人に売るというのがビジネスモデルです。

しかし、自動車商を始めたてでは、車を売ることはおろか車を買い取ることでさえ苦労することと思います。

そこで、実際に自動車商として成功している大手のビジネスモデルを見て、どのように顧客を獲得し、いかに売って利益を上げているのかを知りましょう

ガリバー

テレビのコマーシャルでも有名なガリバーは、「買取専門」と銘打って多くの顧客を獲得しました。

もちろん、本当に買い取るだけの専門では、ガリバーの利益はゼロになります。
いかにして、ガリバーは「買取専門」で利益を上げたのでしょうか。

ガリバーのいう「買取専門」とは、一般消費者に対して車を売らない、ということです。
では、ガリバーは買い取った車をどうしていたかというと、中古車オークションに売ることで利益をあげました。

ガリバーは、オークションの流通量の多さに目をつけたのです。

通常、中古車販売は個人から車を買い取ったあと、展示スペースなどに車を展示し、売りに出します。

そのため、在庫を維持する費用がかかります。
また、車が売れ残るとその車の値引きをしなければなりません。

つまり、売れるかどうかわからない車をなるべく利益が出るような値で買い取り、なんとか頑張って売って利益をだすのが、通常の中古車販売です。

しかし、ガリバーは買い取った車を二週間以内に中古車オークションに売り出すことで、即売り上げを出すようにしました。

すぐに中古車オークションに売りに出せば、中古車を展示するスペースを借りる費用や在庫維持にかかる費用を削減できます。

オークションでは中古車の売値がおおよそわかるため、買い取る金額も変に安くせずとも利益の出る値にして買い取れます。
売値がおおよそ決まっていることから、値下げのリスクも負わずにすみます。

中古車を扱う上での様々な費用を抑えた分、買い取り価格を高く設定でき、「ガリバーの方が高く買い取ってくれる」という意識を消費者に植え付けることができ、ガリバーを利用する人が増えるというわけです。

ガリバーから学べること

キーワードとなってくるのは、「在庫ゼロ」。
これから自動車商をはじめようという方は、中古車をたくさん保管するスペースを獲得するのも難しいことだと思います。

そういったことから、ガリバーの「買取専門」営業形態は見本としやすく、ぜひとも取り入れていきたいビジネスモデルといえます。

ネクステージ

ネクステージは、独自のビジネスモデルにより、急成長を遂げる中古車販売業者です。
急成長の裏には5つの戦略がありました。

① 低価格・高商品回転率

ネクステージが最も重視しているのが、価格競争です。

下手に高く売ろうとすると、なかなか売れない状況を作り出すばかりか予期せぬ値下げを迫られる場合もあります。

ネクステージは、常に新しい在庫を展示できるように、なるべく他社より安く売り、高い商品回転率で利益をあげるようにしました。

しかし、ただ安く売るといっても単純に価格を下げたわけではありません。
このあとに説明する戦略があって、値段を下げてもしっかり利益を上げられるような仕組みを作っていきました。

② 専門店化

ネクステージがターゲットとする顧客像は、「実際に実店舗に足を運び自分の目で中古車を確かめる人」です。
そういったお客のほとんどは、あらかじめどういった車種をみるかを決めています。

この顧客像に合わせて、お店側は車種を限定して専門店化しておき、その車種の展示在庫を豊富に揃えるようにしました。

お客が狙った車種を豊富に揃えることで満足度を高め、結果として高い成約率に結びつくというわけです。

③ クロスセル

専門店化することで、その車種にどういったオプション(カーナビなどの装備品やボディコーティング、損害保険など)を合わせて購入するかのデータを作ることが可能になりました。

そうしたデータに応じてオプションをつけて販売しやすくなり、一台の販売価格が上がり、自動車本体を安くしていたとしても、結果的に高く売れるようになっています。

④ 商品の品質改善

中古車という性質上、その車の状態がどういったレベルであるのかは気になってくることも多いはずです。

ネクステージは、仕入れた自動車を自社のセンターで品質チェックからはじまり、洗浄、室内清掃、写真撮影、展示前整備などを入念に行うようにしました。

その際に、将来の故障や事故につながりそうな劣化した部品については、交換を行うようにしています。

徹底的なメンテナンス、情報開示により、購入者の安心を高め、ネクステージなら大丈夫」というイメージをもたせ、顧客の獲得を成功させました。

ネクステージから学べること

④で紹介した品質改善というのは、自動車商をはじめたばかりではなかなか難しいかもしれませんが、ネクステージがやろうとしていることは良い商品を販売しようということ。

そのために専門店化し、消費者のデータを集め、お客にとって最良の買い物になるように努めています。

自動車商を始めたての頃ではできないこともあるでしょうが、可能な限り品質にこだわり、データを集めて購入されやすい商品を用意するという努力は必ず必要になってくるものです。

限られたことしかできないからこそ、まずは自分がターゲットとする客層を絞り、専門店化し知識を蓄えていくのが、自動車商を成功させる一つの方法かもしれません

まとめ

自動車商について詳しく見てきました。

まずは、自動車商で古物商許可を取得することがスタートとなります。
そして、許可を取得することができれば自動車商として大きなビジネスチャンスをつかめる可能性が見えてきます。

自動車商として成功するにはいくつものステップを乗り越えていく必要があるのが事実ですが、この記事を見た一人でも多くの方が自動車商としてスタートをきれることがこの上ない喜びです。

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