古物商の種類とは?やさしく解説

この記事は専門家が監修しています

2018年に古物営業法が改正されました。そのため記事の内容に一部変更がある場合があります。詳しくは【2018年改正】古物営業法で何が変わる?いつから?をご覧ください。

これから古物商許可を取ろうと思っている方の中には、古物商許可ってどんな種類のものがあるのだろう?
と思っている方もいるでしょう。

ズバリ言うと、古物商許可に種類は一種類しかありません!

個人で取得するか、法人で取得するかといった違いはありますが、古物商許可自体は一種類なんです。

しかし、古物商許可を申請する際には、自分の扱う商品に合わせて『品目』というものを必ず選ばなければなりません。

この品目に色々と種類があるので、初めて申請する方の中には、古物商許可っていくつか種類があるのでは?
と勘違いする方も多いでしょう。

古物商許可は一種類です。
それはお分かりいただけたでしょう。

では、申請の際に必ず選ばなければならない『品目』について、詳しく解説していきましょう。

申請で選ぶ”品目”の種類

古物商許可申請の際には、自分が扱う商品に合わせて品目を選ばなければならないとお伝えしました。

では、この品目ってどんなものがあるのでしょうか。
品目は全部で13種類あります。
ザッと挙げるとこのようになります。

  • 美術品類
  • 衣類
  • 時計・宝飾品
  • 自動車
  • 自動二輪車・原動機付自転車
  • 自転車類
  • 写真機類
  • 事務機器類
  • 機械工具類
  • 道具類
  • 皮革・ゴム製品類
  • 書籍
  • 金券類

自分の扱う商品に合わせて、この中から申請品目を選ぶというわけです。

品目を一つずつ詳しく解説

品目の名前だけでは分かりづらいので、一つ一つ具体例を交えて解説していきましょう。

1. 美術品類

この品目には、美術的な価値のあるものが分類されます。

ー具体例-
絵画、書、彫刻、工芸品、登録日本刀…など

美術品についての知識や鑑定力も問われるので、ほかの品目に比べて専門的な品目と言えます。

▲目次に戻る

2. 衣類

この品目には、繊維製品、革製品で主に身にまとうものが分類されます。

ー具体例ー
洋服、着物、敷物類、布団、帽子、旗…など

“衣類”と聞くと、洋服だけをイメージしてしまいますが、この品目には敷物や布団なども含まれるので注意しましょう。

▲目次に戻る

3. 時計・宝飾品

この品目は、
「身に着けて使用する飾り物で、そのものの外見的な特徴が使用する者の嗜好によって選択されるもの」
と定義されています。

ざっくり言うと、身につけて使うアクセサリーですね。
でも、時計は腕時計に限らず、掛け時計、置き時計も含まれます。

ー具体例ー
時計、眼鏡、装身具類、宝石類、貴金属類、模造小判、オルゴール、万歩計…など

一見ややこしい例が眼鏡です。
眼鏡は身につけるものなのでこの“時計・宝飾品”に含まれています。コンタクトレンズも同じ理由でこの品目です。

他に、指輪やネックレスなどの装身具でなくても、宝石や貴金属が含まれるような模造小判や、オルゴールもこの品目に入るので注意しましょう。

▲目次に戻る

万歩計はなぜ時計・宝飾品?

「時計・宝飾品」の具体例で異彩を放っているのが万歩計です。
万歩計は他の古物商関連のサイトでも時計・宝飾品の例によく挙げられています。

時計・宝飾品
「身に着けて使用する飾り物で、そのものの外見的な特徴が使用する者の嗜好によって選択されるもの」
と定義されているとお伝えしました。

でも万歩計って、どうもこの品目の定義には当てはめにくい感じがします。
後述の機械工具類道具類の方がしっくりきますよね。
しかし、結論は「時計・宝飾品」なんです。

何故かと言うと……

実は、詳しいことはよく分かっていません……

恐らくですが、昔の万歩計は今のイメージと違って、身に着ける嗜好品のたぐいだったのでしょう。

過去に誰かが古物商許可を時計・宝飾品で申請した際に、万歩計がそこに当てはめられる前例が出来て、裁判で言うところの判例のように、その後もその前例に則って万歩計は時計・宝飾品に分類することになっていったのではないかと思われます。

古物商許可を定める法律が出来たのは昭和24年(1949年)で、実は結構古い法律なんですね。
なので万歩計のように、昔の感覚と現代の感覚とではギャップが生まれてしまうものもあるんです。

とりあえず万歩計の品目は「時計・宝飾品」で間違いありませんので覚えておきましょう。

4. 自動車

この品目の名称は”自動車”ですが、自動車そのものだけでなく、自動車のパーツも含まれます。

ー具体例ー
自動車、タイヤ、バンパー、カーナビ…など

意外なのがカーナビです。
カーナビは後述の“機械工具類”や”道具類”に当てはまりそうな気もしますが、自動車のパーツと見て、この“自動車”に分類されます。

▲目次に戻る

5. 自動二輪車・原動機付自転車

この品目には、自動二輪車いわゆるオートバイと、原動機付自転車いわゆる原付きバイクが当てはまり、先述の“自動車”と同じようにそのパーツも含まれます。

ー具体例ー
オートバイ、原付きバイク、タイヤ、マフラー、エンジン、サイドミラー…など

コラム バイク用のカーナビも自動車のパーツに入る?

“4. 自動車”で、カーナビは自動車パーツなので“自動車”に分類されると解説しました。
カーナビには、雨風に強い仕様のバイク用カーナビもあります。
このバイク用カーナビは恐らく、バイクパーツと見られて”自動二輪車・原動機付自転車”に分類されると考えられます。
あまり現実的ではないですが、カーナビ単体だけを扱う場合は恐らく、“道具類”で申請することになると考えられます。

コラム「万歩計はなぜ時計・宝飾品?」でお伝えしたように、品目の分類は非常に曖昧なものも多いのです……。

▲目次に戻る

6. 自転車類

この品目には、自転車本体と自転車のパーツが当てはまります。

ー具体例ー
自転車(電動アシスト付きも含む)、一輪車、三輪車、乗用玩具、空気入れ、かご、サドル、カバー…など

分かりにくいのは電動アシスト付き自転車です。

この“自転車類”と、先述の”自動二輪車・原動機付自転車“との違いは、エンジンが付いているかどうかです。

電動アシスト付き自転車はエンジンではなくモーターなので、この“自転車類”に入ります。

他に分かりにくいのが乗用玩具。
これは、小さな子どもが足で地面を蹴って進んだりするおもちゃのことを指します。

▲目次に戻る

7. 写真機類

この品目は、
「プリズム、レンズ、反射鏡を組み合わせて作られた写真機、分光器など」
と定義されています。

“写真機類”という名称を聞いてパッと思い浮かぶ、カメラやビデオカメラなどの他に、望遠鏡や顕微鏡も含まれます。

分光器とは簡単に言うと光を測定する機器のことです。

ー具体例ー
カメラ、レンズ、望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡、光学機器…など

▲目次に戻る

8. 事務機器類

この品目は、
「計算、記録、連絡などの能率を向上させるために使用される機器」
と定義されています。

オフィスでよく使われる電化製品をイメージすると分かりやすいです。

ー具体例ー
レジスター、タイプライター、パソコン、ワープロ、コピー機、FAX、シュレッダー、計算機…など

ややこしいのはオフィス系の電化製品全般がここに分類される訳ではないところです。

例えば、電話機はオフィスでよく使われますが、後述の“機械工具類”に分類されます。

パソコンはこの“事務機器類”ですが、パソコンソフトや周辺機器類は、後述の“道具類”に分類されるので注意が必要です。

この品目で申請をお考えの方は、“機械工具類”“道具類”の解説も併せてよく読んでおきましょう。

▲目次に戻る

9. 機械工具類

この品目は、
「電気によって動く機械、器具および、他の物品の生産、修理に使われる機械、器具で”事務機器類”に該当しないもの」
と定義されています。

簡単に言うと、電動機械や工具で、先述の“事務機器類”には該当しない家電のことです。

ー具体例ー
工作機械、土木機械、医療機器類、家庭電化製品、家庭用ゲーム機、電話機…など

ややこしいのは、先述の“事務機器類”と間違えやすい物があることです。

例えば、事務機器類の解説でも取り上げた電話機はこの“機械工具類”ですし、現代の電話機であるスマートフォンも同じく“機械工具類”に分類されます。

他には、クレーンやブルドーザーなどの建設機械は、一見、先述の“自動車類”に分類されそうですが、この“機械工具類”に分類されます。

見分け方はナンバープレートがついているかどうかです。ついていれば“自動車類”、なければ”機械工具類”です。

他にも、ゲーム機本体は“機械工具類”ですが、ゲームソフトは後述の“道具類”に分類されるなど、注意が必要なものが多いので、この品目での申請をお考えの方は“事務機器類”“道具類”の解説と併せて読んでおきましょう。

10. 道具類

この品目は簡単に言うと、“道具類”以外の12種類に当てはまらないものです。

ー具体例ー
家具、楽器、CD、DVD、ゲームソフト、パソコンソフト、日用雑貨、運動器具、おもちゃ…など

この品目は家庭用品の多くが当てはまるといえます。

“道具類”には、ゲームソフトやパソコンソフトといった先述の“事務機器類”“機械工具類”に分類されるものと関係の深いものが多く分類されているので、“道具類”での申請をお考えの方は“事務機器類”“機械工具類”の解説も併せてよく読んでおきましょう。

▲目次に戻る

11. 皮革・ゴム製品

この品目には、皮革やゴムで作られたものが当てはまります。

ー具体例ー
カバン、靴、財布、毛皮類…など

洋服や帽子は、皮革やゴムで作らていても、先述の“衣類”に分類されますので間違えないよにしましょう。

▲目次に戻る

12. 書籍

この品目には、本や雑誌が当てはまります。

ー具体例ー
本、雑誌、マンガ、専門書…など

世の中で書籍と呼ばれているものなら、内容に関係なく全てこの“書籍”です。

13. 金券類

この品目には、いわゆる金券ショップで売っているものが当てはまります。

ー具体例ー
商品券、乗車券、航空券、入場券、郵便切手、収入印紙、テレホンカード、オレンジカード…など

オレンジカードなど、サービスが終了して今では使えなくなったものも“金券類”に分類されます。

▲目次に戻る

申請時に必ず、扱う品目を13種類の中から選ぶ

13種類の品目がどのように分類されているのか解説しました。

古物商許可を申請する際には、必ず品目を選ばなければなりません。
どの品目を選ぶかによってビジネスモデルも決まってくるので、申請前にある程度の事業計画を立てておきましょう。

複数の品目でも申請できる

古物商許可の申請時に必ず品目を選ぶ訳ですが、これは一つしか選べないわけではありません
ビジネスモデルに合わせて複数の品目で申請することも可能です。

例えば、
古着屋さんの多くは洋服の他に、カバンや靴も取り扱っている店が多いです。
洋服の品目は“衣類”ですが、カバンや靴の品目は“皮革・ゴム製品”です。

こういった古着屋さんのようなビジネスをお考えの方は、“衣類“と“皮革・ゴム製品”2種類で申請することができます。

他には、
中古ゲームショップの多くはゲーム機の他に、ゲームソフトや攻略本も取り扱っている店が多いです。
ゲーム機の品目は“機械工具類”ですが、ゲームソフトの品目は“道具類”で、攻略本の品目は“書籍”です。

こういったゲームショップのようなビジネスをお考えの方は、機械工具類、道具類、書籍の内の2~3種類で申請したほうがビジネスの幅が広がるでしょう。

何でもかんでも選ぶのはダメ

品目は複数選んでもいいということでしたが、だからといって、自分のビジネスモデルにそぐわない品目まであれこれ選ぶのはよくありません。

古物商許可申請の際に、審査のために警察から色々と質問されます。

事業計画に対して選ぶ品目が合っていないと判断されれば、そこを問われますし、たとえ扱いたい品目でも、その品目の適切な知識が無いと判断されれば許可が取りにくくなります。

ですので、
選ぶ品目は必要最低限におさえましょう。

品目はあとから追加できる

選ぶ品目は必要最低限にするということでしたが、ビジネスモデルによっては複数の品目で申請するほうが都合がいいことが多いでしょう。

実は、古物商許可は取得後に品目を追加することも出来ますし、手続きも比較的簡単です。

初めから複数品目で申請すると、審査に通りにくかったり、時間がかかったりします。
まずはメインで扱いたい商品が何かよく考えて、最低限の品目で申請することをおすすめします。

特に注意が必要な品目

“美術品類”や、“自動車”“自動二輪車・原動機付自転車”などの品目で申請する場合は特に注意が必要です。

これらの品目は審査の際、販売の経験や、正しい知識、保管場所がしっかり確保されているかなど、他の品目に比べて詳しく質問される可能性があります。

何故かというと、こういった品目は盗品が流通しやすかったり、犯罪組織に狙われやすいためです。

特に専門性が高い商品を取り扱いたい場合は、事前に専門家や、同業の先輩などへ相談することをおすすめします。

分からなければ専門家に相談

13種類の品目について簡単に解説しましたが、それでも自分の扱う商品がどこに分類されるのかよく分からないという方もいるでしょう。

そんなときは専門家に相談するのが手っ取り早いです。
申請する警察署の生活安全課に直接聞いてみるのもいいですし、古物商許可申請に詳しい行政書士に相談するという方法もあります

行政書士ですと、質問に答えてくれるだけでなく、代わりに書類を集めたり、申請まで行ってくれたりと、初めてで不安な方にはオススメです。

まとめ 古物商の種類とは?

ズバリ! 古物商許可は一種類です。

ですが、申請時に『品目』を選ぶ必要があります。
品目とは、商品をジャンルごとに分類したもので、全部で13種類あります。

自分が扱う商品に合わせて品目を選ぶわけですが、商品によってはどの品目に当てはまるのか分かりにくいものもあります。

きちんと、自分のビジネスに合った品目で申請しないと法律違反になるおそれもありますので、注意しましょう。

もし、品目が分からなければ、警察や行政書士に気軽に相談しましょう。

古物商許可を取得後でも、品目の種類を追加することは可能ですので、まずは必要最低限の品目で申請することをおすすめします。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

当サイトおすすめ 【取得率100%】古物商許可専門のトラスト行政書士事務所
http://kobutsudaikou.com/
古物商許可取得がネットで完結!トラストなら即日着手&古物営業に必要な特典付き(15,000円相当)