【古物商の品目】金券類とはなにか完全解説・申請時の注意点

この記事は専門家が監修しています

2018年に古物営業法が改正されました。そのため記事の内容に一部変更がある場合があります。詳しくは【2018年改正】古物営業法で何が変わる?いつから?をご覧ください。

古物商の13品目の一つ、金券類

街を歩けば、一度は目にしたことがあるであろうチケットショップは、これら金券類を扱う古物商です。

もし、あなたが金券類をメインに扱うと決めたなら、チケット商という古物商プレートを飾って、営業を行っていくことになります

チケット商プレート

さて、この記事をご覧のみなさんは、チケット商に少なからず興味があり、チャンスがあればチケット商で一儲けしてみようという気概をもった方達かと思います。

この記事では、金券類とは何かということから、実際のビジネスシーンにも焦点をあてて、チケット商について完全解説していきます

金券類とは何か?完全解説

冒頭でチケットショップが扱っているのは金券類だと述べましたが、古物商のいう金券類とは具体的にどのようなものを指しているのでしょうか。

古物営業施行規則第二条第十三項には、金券類はおおまかに以下の4つに分類されていることが書かれています。

  • 商品券
  • 乗車券
  • 郵便切手
  • 古物営業法施行令第一条各号に規定する証票その他の物

これだけではおおまかすぎるので、一つ一つについて詳しく見ていきましょう。

1.商品券

引き換えに商品の給付を受けることができるもので、デパートの商品券や図書券、ビール券などがこれにあたります。

世の中には、ものすごい数の商品券が存在しますので、すべてをここで紹介するのは不可能ですが、ここでは特に人気な商品券について紹介します。

まず、最も人気があるのがJCBギフトカードです。
使用可能な店舗が多く、買いたいと思うものに使えることが多いことが人気のポイントです。
券種は、1,000円と5,000円の二種類
同じようなものに『VJAカード(旧VISAギフト券)』もあります。

QUOカード』も人気です。
コンビニなど普段使いできるだけでなく、カードタイプで持ち歩きやすく使いやすいためです。

こういった人気な商品券は、良く売れるので古物商で扱う際には在庫として持っておきたい商品といえます。

2.乗車券

鉄道やバスなどの乗車券をいい、回数乗車券などもこれにあたります。

人気なのは、新幹線の切符や青春18きっぷ。
特に行楽シーズンには、急遽使わなくなった人が買い取りに出したり、ちょっとでも乗車賃を安くしようと買いに来る人が多いです。

また、青春18きっぷは5回分(5人分)がセットになったきっぷです。
そのため、2回分だけ使って3回分を売るといった人や、1回分だけ買いたいという人が多くいます。

青春18きっぷの利用期間は、ほとんどの場合1年で3シーズン設けられます。あらかじめチェックしておくと良いでしょう。

3.郵便切手

これについては、特に説明はなくても皆様ご存知かと思います。
各種切手を取り揃えておきたいところです。

4.古物営業法施行令第一条各号に規定する証票その他の物

これは、以下のものを指します。

  • 航空券
  • 興行場又は美術館、遊園地、動物園、博覧会の会場その他不特定かつ多数の者が入場する施設もしくは場所でこれらに類するものの入場券
    ※「興行場」とは、映画・演劇・音楽・スポーツ・演芸又は見せ物を公衆に見せ、又は聞かせる施設のことをいいます。
  • 収入印紙
  • 金額(JRのオレンジカード、テレホンカード、タクシークーポン券、有料道路回数券など)

チケット商はどうやって利益をあげるの?


金券類とは何かがわかったところで、チケットショップはいかにして利益をあげているのかを見ていきましょう。

1,000円の商品券があったとして、それより少し安い値段で買い取り、1000円より低く買い取った値段よりも高く売る、が基本のビジネスモデルです。

これだけ見ると、なんだかほとんど儲かっていないように見えます。

ええ・・・実は見たまんまなのです。

チケットショップは類稀なる薄利多売なビジネスといえます。

例えば、額面の96%で販売した場合、その利益率はわずか3%程度です。
1万円の金券であれば1枚売った利益はたったの300円。
10枚売ったとしても3000円程度にしかならないのです。

そんな・・・全然儲からないじゃないか・・・

たしかに、1枚や2枚売っただけではほとんど商売になりません。
このようなやり方で利益を出すためには、多くの金券をさばくしかありません。

多くのチケットを売り重ねることで、利益を出すのがチケット商です。
商品回転率を如何に高めるかが勝負所なのです。
つまり、いかに多くのお客に来てもらって、いかに多くの商品を購入してもらえるかということがカギになってくるということです。

チケット商のメリット

チケット商には、他の販売業にないメリットもあります。

まず、チケットを扱うのに専門的な知識や技術が少なくても開業しやすいという点です。

他の品目の古物商だと、目利きが必要になってきたり、専門的な技術がないと営業が難しいケースが多いのですが、チケットだと価値がわかりやすいため初心者でも取り扱いやすいのです。

次に、店を持とうとした場合、店舗面積が小さくて済むということです。
つまりテナント代が比較的安くなります。

なぜ小さくても済むかというと、商品の在庫に場所を大きくとらないからです。

最後に、販売に時間がかからず、しかも高額な取引が多いということです。

商品券数百万円を買いに来るお客が連続したとしても、取引終了まではせいぜい数分で済みます。

在庫を揃えられ、集客が見込める立地ならば、相当な売り上げを見込めることができます。

チケット商として成功するための4つのポイント

その1 繁華街に店を出す

チケットショップでは、いかに多くのお客にきてもらうかがカギとなるのは先にも伝えた通りです。
そのために、人通りの多い繁華街に店を出すようにしましょう

ただし、こういった考えは、他のライバル業者も同じです。
身の回りのチケットショップを思い浮かべてみればわかるでしょうが、大体のチケットショップの店は固まって営業しています。

こうなってくると、ただでさえ低い利益率が、競合してさらに低い利益率になっていきます

しかし、逆を言えば、競合にならないような立地条件では、チケットショップはやっていけません。
それだけ、人通りが多いことの証なので、競合がいるからと臆せず店を構えるようにしましょう

その2 業者間の交流を積極的に行う

競合が多いことをマイナスの要素のように書きましたが、実は悪いことばかりではありません

実は、競合はしているもののチケットショップには組合があって、不足しているチケットを譲り合ったり、売れ行きの思わしくないチケットを交換し合ったり、業者間の交流は積極的に行われています

同じ金券類を扱う古物商同士の情報交換もできるため、競合相手だからとただ目の敵にするのでなく、積極的に交流を図っていきましょう

その3 常時品揃えを豊富にする

「あの店は商品の品揃えが悪いから行っても無駄」と思われたら、チケットショップとしてはかなり致命的です。

そのため場合によっては、自ら正規品を購入してでも商品を揃えるといった努力が必要なこともあります

他の店になくても、この店にはあるだろう」と思ってもらえたらしめたものです。
リピーター獲得に繋がりますし、結果的に売り上げ増加が見込めます。

チケットショップにとって品揃えの豊富さは、店舗の運命を握る大事な要素なのです

開業仕立てのころは、商品は少ないのは仕方のないことですが、可能な限り商品を揃えた状態で店を開くようにしましょう。

その4 独自のサービスを用意する

チケットショップを営業する以上、競合相手がいるのは常だということは先に触れた通りです。
顧客を獲得するために値下げは当然有効な手段ですが、限界があります。

このため、価格面でアピールする集客策ではなく、サービスを充実させることに重点を置くようにしましょう

たとえば、豊富な品ぞろえで確実に売買取引ができる環境を整えたり、航空券などのキャンセル待ちや予約サービスを行うなど、購入者の利便性に考慮したサービスなど他の店とは一味違うところをアピールしましょう。

チケット商の注意点

古物商許可を取得していれば、転売をすることが可能ですが、チケット商の場合は他の古物商よりも気をつけなければならないことがあります。

それは、チケットの種類によっては転売をしてしまうと、逮捕されてしまう可能性があることです。

たとえば、実際に逮捕された事例で、人気男性グループ「EXILE」のコンサートチケットを転売目的で大量に購入したとして、都迷惑行為防止条例違反の疑いで逮捕された事件がありました。

同じく都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された事件に、寝台列車のプレミアムチケットを転売したものがあります。

古物商許可を取得しているからといって、なんでもかんでも転売していいというわけでないということです。
特に、チケット類に関してはそういった特性が顕著な為、チケットを取り扱うには注意が必要です。

大手はどうやってるの?《アクセスチケット》

アクセスチケットは全国に店舗をもつフランチャイズチェーンショップです。

チケットショップにとってのハードルとなっている、金券の仕入れと買い取った不要金券の処理を、アクセスチケットはフランチャイズチェーンならではの手法で上手く対応しています。

その手法とは、フランチャイズ本部による全店舗の在庫・売上状況の管理。
本部から各店舗に必要な金券を供給し、お客から買い取った過剰分の金券は本部で買い取り保証を行っています。

これにより商品の回転率が高まり、少ない資金でもチケットショップの経営を可能としてしているのです。

アクセスチケットは、大きな組織力でチケットショップの障害となるものをクリアしていっているわけですが、チケットショップ運営はやはり個の力だけでは難しいのだということがよくわかります。

これからチケット商を始めようというかたは、アクセスチケットのようにフランチャイズ加盟するのも一つの手段ですし、同業者とのつながりを持つことは何よりも重要と言えるでしょう

おわりに これからのチケット商

薄利多売のチケット商。
なかなか売りぬくのも大変ではありますが、現代ではその厳しいビジネスシーンに拍車をかけるようなことが起こっています

チケットの電子化やコンサートチケットの本人のみしか使えないものなどが相まって、品揃えを第一としたいチケット商にもかかわらず、品不足という深刻な事態が続いています

そういった状況から、今からチケット商を始めようとするならば、綿密なビジネスプランとある程度の資金力がいるのは間違いありません

ただし、チケットショップ自体の需要はありますし、自分のお店を上手く成功の波に乗せることができれば稼げることは間違いないので、金券を扱ってみたい、扱う自信があるという方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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