お酒や食品の転売には古物商許可が必要?

この記事は専門家が監修しています

2018年に古物営業法が改正されました。そのため記事の内容に一部変更がある場合があります。詳しくは【2018年改正】古物営業法で何が変わる?いつから?をご覧ください。

オークションサイトなどをのぞいてみると、お酒や食品も多く売りに出されています。

それらを見て、自分でもお酒や食品を扱った古物商ビジネスを始めたいと思った方もいるでしょう。

古物商ビジネスには古物商許可が必要不可欠です。

ですが、お酒や食品は古物商許可で定める品目のどれにも該当しないので、お酒や食品を転売するのに古物商許可は要りません

じゃぁ、すぐに始められるじゃん!

と思うかもしれません……

しかし、お酒や食品を転売、販売するには、古物商許可とはまた別の許可がそれぞれ必要になります。

お酒の販売は、酒類免許という許可が必要ですし、食品の販売は、販売形態によっては食品衛生責任者などの資格が必要になります。

ここからは、お酒や食品を販売するために必要な許可や資格を、それぞれ解説していきます。

お酒を販売するために必要な許可

お酒は、古物商許可が分類する古物に該当しないので、お酒の転売に古物商許可は必要ありません。

ですが、お酒は酒税法という法律で取り締まられており、販売するには『酒類免許』という許可が必要になります。

なんで~?

許可の無い者が適当にお酒を販売したら、未成年の手にお酒が簡単に渡ってしまうじゃろ。
そういったことを防ぐ目的もあるし、酒税の徴収をしっかり管理する目的もある。
酒税は国の重要な税収じゃからな

なるほど~

これは、一般的な酒屋さんも、インターネットを使って自宅でお酒の転売ビジネスをしている方も、みんな同じです。

わたし、お酒飲めないから、こぶ吉からもらったお酒をオークションで売ったんだけど、酒類免許なんて持ってないよ! これって違法になるの!?

あのお酒、売ってたんだ……

人からもらったお酒を、飲まないからという理由で売ったり、自分で買ったお酒を何らかの理由で売ったりしても、それは違法にはならないぞ
この程度のことまで取り締まっていたらキリがないじゃろ

良かった、違法じゃないんだ~。じゃぁこぶ吉、もっとちょうだい!

おいおい……

じゃが、お酒を売って利益を得ることを継続的に行っているのであれば、それは商売とみなされて、酒類免許が無いと違法になる可能性があるぞ!

え~! じゃぁ、たまにでいいよ……

もうお酒はプレゼントしません!

“酒類免許”というのは正式名称ではなく、お酒の販売形態によって細かく分けられるいくつかの許可を、まとめて言う呼び名です。

酒類免許は大きく分けると2種類あります。
ひとつは、酒屋さんなどにお酒を卸す業者さんなどが取得する、酒類卸売業免許
もうひとつは、一般のお客さんや飲食店にお酒を売るために取得する、酒類小売業免許

卸売業免許は、扱うお酒の種類によって、更に細かく分けられ、小売業免許も、販売形態によって、更に細かく分けられます。

この記事を読んでいる方は、お酒の転売ビジネスを考えている方がほとんどだと思われますので、卸売業免許の解説は割愛して、小売業免許について、もう少し深く解説します。

酒類小売業免許の区分

酒類小売業免許を細かく分けると、11種類にものぼります。
ここではお酒の転売ビジネスに関わる可能性の高い、

  • 一般酒類小売業免許
  • 通信販売酒類小売業免許

という2つの免許について解説します。

上記の2つの免許は、通信販売を利用できる範囲が違います。

一般酒類小売業免許

主に店舗などでお酒を販売したりできる免許です。
通信販売も行えますが、利用できる範囲が1つの都道府県のみに限られています。

扱えるお酒に制限はなく、全ての種類のお酒を扱うことが出来ます。

通信販売酒類小売業免許

2つ以上の都道府県でお酒の通信販売を行う場合、この免許が必要になります

ネットオークションでお酒のせどりを行うだけでも、この免許は必要です。

扱えるお酒は、規定の生産量以下のお酒のみとなっています。

このように、お酒の販売は誰でもすぐに出来るわけではない、ということじゃな

もし僕が、一般酒類小売業免許を持っていて、これから全国に向けて通信販売を取り入れたいというときは、新たに通信販売酒類小売業免許を取得し直さないとダメなの?

いい質問じゃ。
もともと一般酒類小売業免許を持っている者が、これから通信販売を取り入れたいという場合、新たに通信販売酒類小売業免許を取得し直すのではなく、条件緩和という手続きをすればOKじゃ!

条件緩和の手続きだけで、一般酒類小売業免許しか持っていなくても、全国に通信販売が出来るようになるんだ!

条件緩和は、一から免許を取得するより料金も安く済むぞ

酒類免許に関する罰則

酒類免許が無い者がお酒を販売すると、1年以下の懲役または20万円以下の罰金が科せられる可能性があります!

許可されている範囲外で通信販売を行うなど、たとえ酒類免許を持っていても、許可の条件に反する販売を行うと、20万円以下の罰金に科せられる可能性があります!

違反すると、しっかり罰則もあるのね……

気を付けよう

お酒の空きビンを転売するには古物商許可が必要

オークションサイトなどでは、飲み終わったお酒の空きビンがコレクション品として、意外と多く売りに出されています。

空きビンは酒税法に関わらないので、オークションでお酒の空きビンを買い取って、それを転売することは、酒類免許が無くても可能です。

ですがこの場合、古物商許可が必要になります

お酒は古物商許可が分類する古物に該当しませんが、お酒の空きビンは古物となるので、転売するなら古物商許可が必要ですので注意しましょう。

お酒の転売に古物商許可が必要か?おさらいしよう。
ズバリ!お酒の転売に古物商許可は必要ない!
しかーしっ!お酒を販売するためには『酒類免許』という許可が必要になるぞ!

これは、個人でお酒の転売をする人も、お店を構えて酒屋さんを営んでいる人も、みんな同じ。
お酒を販売する人は『酒類免許』を持っていないといけないのじゃ。
主に一般のお客さん向けにお酒を販売するための酒類免許には、代表的なものが2酒類。 

2つ以上の都道府県で、通信販売を用いたお酒の販売を行う者が取得する、通信販売酒類小売業免許

1つの都道府県のみで通信販売を用いたお酒の販売を行う者が取得する、一般酒類小売業免許があるぞ。

もし許可なくお酒を販売したり、許可を持っていても、条件に反する販売を行った場合、懲役や罰金が科せられる可能性もあるから要注意じゃ!

これからお酒の転売ビジネスを考えている諸君、古物商許可は必要ないが、酒類免許が必要であることを心しておこう。

食品を販売するために必要な可能性のある許可や資格

食品は、古物商許可が分類する古物に該当しないので、食品の転売に古物商許可は必要ありません

ですが、食品を転売、販売するには、販売形態によって様々な許可や資格が必要な場合があります。

食品の販売に関する許可や資格は非常にたくさんあります。
どんな場合にどんな許可、資格が必要になるのかはケースバイケースで、全ては紹介しきれないので、食品の転売ビジネスに関わる可能性のあるいくつかの許可、資格について解説します。

食品に自分で手を加えて販売するには資格が必要

野菜や果物を販売するのに特に許可は要りません。

じゃぁ、自宅で育てた野菜を売るのも許可は要らないの?

その場合も特に許可は要らないぞ。
まぁ、例外として直売所などで販売する場合は、その直売所独自のルールがあったりするので、それは守らないといかんぞ

ただし、野菜や果物を加工して販売する場合、許可および資格が必要になる場合があります。

例えば、野菜を加工して漬物にしたり、果物を加工してジャムにしたりして販売するときじゃな

このような場合、保健所に申請して、『食品衛生法に基づく営業許可』という許可をもらわなければならない可能性があります。
そして、営業許可とセットで必要な資格が『食品衛生責任者』という資格です。

食品衛生責任者の資格は講習を受講すれば、基本的には誰でも取得することができます

講習は全国各地で行われており、日程は都道府県によってまちまちですが、月に4~10回程度行われているので、受講者は時間の都合を合わせやすくなっています。

以下に挙げる資格をすでに持っている方なら、講習を受講しなくても食品衛生責任者になれます

  • 医師や、大学などで医学の課程を修めて卒業した者
  • 栄養士、管理栄養士
  • 調理師
  • 船舶調理師
  • 製菓衛生師
  • 食鳥処理衛生管理者
  • 食品衛生管理者
  • ふぐ調理師
  • 食品衛生指導員、もしくはその経験者
  • 食品衛生監視員

食品衛生法に基づく営業許可をもらう上で、営業所の設備に関する要件や、営業所の人員に関する要件など、営業形態によって様々な要件があります。

この記事は主に、古物商許可を中心として、食品の転売ビジネスに関わる可能性のある許可、資格についての解説のため、割愛させていただきます。

なるほど~。食品を加工して販売するなら許可が要るのね

食品を輸入するときに必要な許可

食品を商売目的で輸入するには、輸入食品の安全性をチェックする食品検疫所という施設で、検査してもらう必要があります。

なんで~?

食べたとき何かあったら大変でしょ。口にするものは安全なものじゃないと心配…

そういうことじゃ。
食べて何かあってからでは遅い!
危険な食品の流出は、消費者のもとに渡る前に食い止めなくてはいかん!

輸入する食品の種類によって、検査してもらう場所が変わってきます。

ざっくり言うと、

  • 加工食品 → 食品検疫所
  • 野菜や果物 → 植物防疫所
  • お肉やハム → 動物検疫所

といった施設で、それぞれ検査してもらいます。

上記はあくまで一例なので、分かりにくい食品は各検疫所、防疫所に問い合わせてみましょう。

検査に合格すれば、『輸入届出済証』という書類を発行してもらえます。

そして、輸入届出済証を税関に提出すれば、食品の輸入許可がおります。

食品の輸入に関する手続きを、大まかに解説するとこんな感じです。

食品の輸入ってこんなにたくさん手続きがあるの!?面倒くさいな~

安全を守るためだから仕方ないね

ここまで大まかに解説しましたが、

食品の輸入の手続きはこうです!

と、言い切ることはできないんです……。

輸入する食品が何なのかで手続きは変わるので、非常に様々な手続きがあり、全ては紹介しきれません。

自分が輸入したい食品はどんな手続きになるのか、あらかじめ検疫所や防疫所に問い合わせておくのがよいでしょう。

検査は食品だけではない

検疫所の検査対象になるものには、食品ではないものもあります。

例えば、乳幼児が使うおもちゃ、ぬいぐるみなどです。

これらは乳幼児の場合、誤って口に含んでしまう恐れがあるので、検査対象になります

他に、容器包装も、検査対象になるものもあります。

食品の転売に古物商許可が必要か?おさらいしよう。

ズバリ!食品の転売に古物商許可は必要ない!

しかーしっ!食品の販売方法によっては『食品衛生法に基づく営業許可』などの許可が必要になる場合があるぞ!

食品を加工して販売するなら、『食品衛生法に基づく営業許可』に加えて『食品衛生責任者』という資格が必要になる可能性がある。

そして、仕入れのために食品を輸入する場合、食品検疫所などで食品を検査してもらう必要があるぞ!

検査に通らないと輸入許可が下りないんじゃ。

輸入する食品によって、食品検疫所、植物防疫所、動物検疫所など、検査場所が異なるので、あらかじめ確認しておこう!

これから食品の転売ビジネスを考えている諸君、古物商許可は必要ないが、販売形態によっては食品衛生責任者などの資格が必要になる可能性があることを心しておこう

お酒や食品の転売には古物商許可が必要? まとめ

お酒や食品の転売に、古物商許可は必要ありません。

ですが、古物商許可とは別の許可、資格が必要です。

お酒を販売するには酒類免許という許可が必要です。

食品は加工して販売する場合、食品衛生法に基づく営業許可と、食品衛生責任者という許可、資格が必要になる可能性がありますし、仕入れのために食品を輸入する場合、食品検疫所などで検査を通さないと、輸入許可が下りません。

お酒や食品の転売ビジネスをお考えの方は、これらのことを頭に留めておきましょう。

許可や資格の取得には、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。

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