古物商許可取得者の推移

この記事はトラスト行政書士事務所が監修しています

古物商許可の取得者は、毎年、増え続けています。

平成21年(2009年)~平成30年(2018年)までの10年間のデータによると、古物商許可の許可件数は、右肩あがりで増えています

すごいなぁ~!

こんなに人気なのね!

しかし、近年、動きがありました。

平成28年(2016年)からは、それまでと比べて、許可件数の増え方が小さくなってきたのです。

古物商許可の取得者は、これからどのように推移していくのでしょうか?

許可件数のデータから、読み解いていきましょう。

古物商の人気は衰えていないものの、ネットの普及で許可件数が減ってきている

古物商許可の許可件数の推移を、表で見てみよう。

古物商許可の許可件数 平成21年(2009年)~平成30年(2018年)※個人、法人あわせて

平成21平成22平成23平成24平成25平成26平成27平成28平成29平成30
件数684,984697,091711,485726,085739,461752,326764,906774,157783,110787,779
前年比+6,812+12,107+14,394+14,600+13,376+12,865+12,580+9,251+8,953+4,669

出典 警察庁【平成30年中における古物営業・質屋営業の概況】

古物商許可の許可件数は、平成21年(2009年)の684,984件から、毎年、増えていることが分かります。

毎年のように、1万件以上増えてるよ!

次は、前年比の値を見てみましょう。

平成22年(2010年)~平成27年(2015年)までの6年間の前年比を見ると、毎年12,000件以上増えていることが分かります。

この6年間の前年比を平均すると、13,320件です。

平成22年から急激に伸びたのね。

断捨離という言葉が世に出たのが平成21年。その頃から古物商が注目され始めたんじゃ。

モノへの執着を捨てて、身の周りや、心をスッキリさせるという考え方である『断捨離』は、平成21年(2009年)に、やましたひでこさんが提唱して、翌年、流行語大賞にもノミネートされました。

また、長く続く不況の中で、日本人のモノに対する考え方が変わってきて、商品を選ぶときに、安ければ中古品でも構わないという人が増えてきました。

そういったことも相まって、古物商が平成22年(2010年)あたりから急激に増えていきました。

あれ?平成28年からは、ちょっと少なくなってるなぁ。

古物商許可の許可件数の、近年の値を見てみると…

件数前年比
平成28年(2016年)774,157 +9,251
平成29年(2017年)783,110+8,953
平成30年(2018年)787,779+4,669

と、許可件数は増えているとはいえ、前年比は下がり続けています

古物商の人気が落ちてきてるってこと…!?

許可件数は落ち着いてきたが、古物商の人気は落ちていないはずじゃ。

古物商の人気は、2019年現在も衰えていません。

ただ、古物商許可の許可件数は、これからも、あまり増えていかないことが予想されます。

なんで~?

これから、古物商許可の許可件数が増えていかない要因は、こういったことが考えられます。

  • ネットショップの普及に押されて、店舗型の古物商が廃業する
  • 流行りに乗って許可を取得したものの、うまくいかずに廃業する
  • ネットショップやフリマアプリの普及で、無許可で古物商を始める人が増える

ネットショップの普及に押されて、店舗型の古物商が廃業する

ひと昔前まで、古物商に限らず、商売を始めようと思ったら、店舗を持たないと開業できないことがほとんどでした。

現在は、インターネットが普及して、ネット上でも商売を行うことが、当たり前の時代になりました。

特に、Amazonや、ヤフオク!は、わたしたちの生活にとても身近なものになりました。

便利な世の中よね~。

また、平成25年(2013年)には、フリマアプリ最大手のメルカリがサービスを始めたことで、簡単にモノを売り買いできる場がさらに広がりました。

ここで、先ほどの表をもう一度見てみよう。

古物商許可の許可件数 平成21年(2009年)~平成30年(2018年)

平成21平成22平成23平成24平成25平成26平成27平成28平成29平成30
件数684,984697,091711,485726,085739,461752,326764,906774,157783,110787,779
前年比+6,812+12,107+14,394+14,600+13,376+12,865+12,580+9,251+8,953+4,669

平成24年(2012年)の前年比は、+14,600です。

そこから平成21年(2009年)までさかのぼると、平成24年まで毎年、前年比が上がっていることが分かります。

ところが、平成25年の前年比を見ると、+13,376で、前年より下がっています。

そして、そこから平成30年(2019年)まで、毎年、前年比が下がり続けています

つまり、メルカリのサービスが始まった平成25年を境に、上がり続けていた前年比が、下がりはじめたことが、表から浮かび上がってきます。

メルカリの登場は、古物商に大きな影響を与えたと言っていいじゃろう。

ネットショップや、フリマアプリを利用すれば、お店に足を運ばなくても中古品を売り買いできるので、店舗型の古物商を利用する人は減っていきます。

現在、そのような流れの中で、昔からあった店舗型の古物商が廃業に追い込まれていると考えられます。

古物商許可の許可件数は増えているものの、廃業で許可を失う件数も増えているので、許可件数の増え方は小さくなり、これからも、許可件数の前年比は減っていくことが予想されます。

これからの時代、ネットを使いこなせない古物商にはつらいのぉ。

流行りに乗って許可を取得したものの、うまくいかずに廃業する

転売ビジネスは、2019年現在も流行っています。

特に、せどりと呼ばれる、インターネットで行う転売は、初期投資がかかりませんし、気軽に始められるので、副業やお小遣い稼ぎで行う人も多いです。

せどりで中古品を扱う場合、古物商許可が必要です。

中古品は、比較的、新品より稼ぎやすいので、中古品のせどりを始めるために古物商許可を取得する人は多いです。

じゃが、みんなうまくいくとは限らない。

せどりを始めるのは簡単ですが、うまく稼いでいくには、失敗を繰り返してコツをつかんだり、売れる商品の情報収集など、地道な努力が必要になります。

そのため、『楽して稼ごう!』と、気軽にせどりを始めたものの、挫折してしまう人も少なくありません。

そうそう、僕も何度あきらめようとしたことか…

中古品のせどりを始めようと意気込んで、古物商許可を取得したものの、うまくいかずに廃業する人もいます。

また、気軽に始められるビジネスは、気軽さゆえに、やめることも簡単です。

せどりが上手くいかないからと、何も手続きをとらずに、古物商許可を放置して、数ヶ月後に警察が許可を取り消すケースもあるでしょう

営業の実態が6ヵ月以上なかったら、許可取り消しの対象になるからな。

このようなことが影響して、古物商許可の許可件数は増えているものの、許可を失う件数も増えていると考えられます。

なので、これからも許可件数の増え方は小さくなり、許可件数の前年比は減っていくと予想されます。

ネットショップやフリマアプリの普及で、無許可で古物商を始める人が増える

せどりでよく利用されるAmazonや、ヤフオク!などのネットショップ、メルカリなどのフリマアプリは、誰でも簡単に利用することができます。

裏を返せば、古物商許可を取得せずに、古物商を始めることもできてしまいます。

無許可で中古品のせどりはできてしまうが、絶対にやってはいかんぞ!

逮捕されるかもしれないし、いいことなんかないわね。

古物商許可の申請が面倒であったり、申請費用をケチるために、許可が必要だと知っていながら、無許可で中古品のせどりを始める人は少なからずいます。

そのような、かくれ古物商がいることによって、古物商許可の許可件数が増えていかないことが予想されます。

また、かくれ古物商の勢いに押されて、店舗型の古物商が廃業に追い込まれ、許可件数が減っていくことも予想されます。

古物商許可取得者の推移 まとめ

古物商許可の許可件数は、この10年、増え続けているものの、近年に入って、増え方が落ち着いてきています。

しかし、古物商の人気が衰えているわけではありません。

インターネットの普及で、ビジネスの方法が多様化したことによって…

  • ネットショップの普及に押されて、店舗型の古物商が廃業する
  • 流行りに乗って許可を取得したものの、うまくいかずに廃業する
  • ネットショップやフリマアプリの普及で、無許可で古物商を始める人が増える

といったことが起こり、古物商許可の取得者が減ったり、新規で許可を取得する人が増えないことで、今後、前年比は落ち込んでいくことが予想されます

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