中古車を一般の店舗よりも安く買え、高く売ることができるオートオークション。
値段の高い車を売り買いするには夢のようなオークションですので、利用してみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、最大の疑問となるのが、
「オートオークションって、一般の人でも参加できるの?」
という点だと思います。
結論から言えば、オートオークションは、一般の人では参加できません。
ただし、古物商許可をとっていれば個人でも参加できる可能性があります。
今回は、オートオークションにどうすれば参加できるのかを詳しく見ていきましょう。
目次
オートオークションの参加5つの条件
オートオークションに参加するためにはどうすればいいのだろう?
オークション会場により参加条件が異なる場合がありますが、基本的には以下の通りです。
① 古物商許可取得後1年以上経過
中古自動車の取引は、金額も大きく犯罪組織も資金源とすべく目をつけている古物の一つです。
そこで、オートオークション側も古物商許可を取得してすぐの方には参加を認めず許可取得から一年以上を参加条件としてる場合が多いです。
また、オートオークション運営者の中には、古物商として10年以上の経験があっても、中古車の知識がない方の入会を断るケースもあります。
会員の紹介があれば入会を認める運営者もいますので、参加している知人から情報を得るのも方法でしょう。
② 不動産(土地)を単独で所有している方に保証人となってもらうこと
連帯保証人を決める必要があります。
不動産を所有している知人が身近にいない場合は、保証人を紹介する業者をインターネットで探すこともできますので、利用してみるといいでしょう。
③ 車を売買するための店舗、事業所がある
仕入れた車を置く駐車場や展示場といったスペースをもっていることが必要です。
自宅を店舗・事業所とすることもできますが、それだけのスペースがないと参加条件は満たせません。
④ 入会金を支払う(3万~5万)
参加するオートオークション会場によって、入会金は様々です。
ご自身が参加したいと考えている会場に問い合わせてみましょう。
⑤ 保証金を支払う(10万程度)
中古といっても、自動車は高額な取引です。
入会金に加え保証金を差し入れることを条件としているオークション運営者も多くいます。
これらの条件をすべて満たしていれば、入会申請をするだけで参加することが可能です。
書類申請後は、約3週間の書類申請が行われ、無事許可がおりれば晴れてオートオークションに参加できるようになります。
では、ここで気になってくるのが個人(一般人)でも参加可能なのか、という点ですよね。
個人での申請で一番問題になってくるのが、③の「車を売買するための店舗、事業所がある」という条件です。
③を満たすには、車を売買する業者でなくては不可能です。
つまり、オートオークションは車を売買する事業者でなくては参加することはできないオークションなのです。
個人(一般人)がオートオークションを利用する方法
そうか・・・オートオークションは個人では参加できないのか・・・
と、ちょっと待ってください!諦めるのは、まだ早いです。
たしかに普通の個人では参加することはできないと書きましたが、なんとかオートオークションを利用する方法はあります。
「なんとしてもオートオークションを利用したい!」という方は、以下に紹介する方法を検討してみてください。
① 古物商許可を取得して、個人事業主として参加する
個人で参加するのに最もオーソドックスな方法です。
しかし、古物商になってからは最低一年間は待たなければなりませんし、車を売買するための事業所をもたなければなりませんので、やはり難易度は高いといえるでしょう。
② 古物商許可を取得しているオートオークション代行業者を利用
個人で簡単に利用できるのが、このオートオークション代行です。
当然、代行手数料はかかってきますが、販売店への利益が乗らない分、平均20~30万円ほど相場に差があります。
「オートオークション 代行」とネットで検索すれば多くの代行業者が出てきますので、どうしてもオートオークションを利用したい方には、とてもオススメできる方法です。
ただし注意すべき点としてはオークション代行業者には、悪徳業者が紛れている可能性があるという点です。
そして代行という行為は=自分の代わりに手続きをしてもらうことです。
その結果、代行業者が選んだ車において問題があった場合にも責任を負うのは皆さんです。
代行業者を選ぶ際には信用できる業者かどうかを先に確かめてから依頼をしていきましょう。
具体的な代行業者の選び方は次の項目を参考にするとよいでしょう。
悪徳業者に騙されトラブルにならないよう、代行業者は慎重に選びましょう
オートオークション代行利用のメリット・デメリット
オートオークション代行の最大のメリットは、冒頭にも書いた通り「中古車を安く買え、高く売れる」ことでしょう。
一般の個人でもオートオークションが利用できるのは、なんともありがたいことです。
また、流通量が多く、欲しい車が見つかりやすいというのも大きなメリットです。
その流通量たるや市場の7割~8割もの中古車を占めているというほどですから、凄まじいものがありますよね。
ただ、この夢のようなオートオークション代行にもデメリットはあります。
まずは、購入前に現物の確認、試乗ができないことです。
そして、基本的に購入後のキャンセルはできません。
次に、少なからず悪質業者がいるので、代行業者を利用する際には以下の点について注意をしましょう。
- 落札価格は開示してくれるのか
- 手数料はいくらかかるのか
- その他発生する料金はあるのか
以上の点をしっかり確認しないと、思わぬ出費がかさむことがあるので注意が必要です。
また、オークション代行を利用して車を売却する際にも注意は必要です。
オークションに出品したからといってすぐに売れる保証はなく、出品毎に手数料がかかるのも手痛い出費です。
最悪、売却したお金が手数料でほとんど残らない可能性がありますので、その点よく注意をする必要があるでしょう。
オートオークションへの参加方法
オートオークションに参加できた!
最後に、オートオークションに参加できたとして、その後の参加方法について触れておきたいと思います。
オートオークションへの参加方法は、会場によって少し違いはあるものの主に3つのパターンがあります。
- オートオークション会場に出向き、中古車を落札する
- 専用のモニター端末で出品車情報を確認して落札する
- オンライン回線で落札参加
一番望ましい参加方法は、①の直接会場に足を運び落札する方法です。
中古車は、新車と違ってその状態も様々です。
高い買い物ですので、状態もわからない車を購入するのはなかなか不安が残ることかと思います。
そういった理由から、直接落札するのが一番ですが、だからといって自分の欲しい車が訪れた会場にあるかといえば、かならずしもそうではありません。
日本全国にオートオークションの会場はあるので、時には自分の欲しい車が遠い会場で売られていることもあるでしょう。
そういった方のために用意されているのが、②や③の方法です。
事前に購入する車を見ておきたいという方には、②の専用のモニター端末で出品者情報を確認して落札することができます。
特に車の状態を見る必要がないという方には、③のオンライン回線で落札するので充分でしょう。
参加者のニーズに合わせてオークションへの参加方法があるので、オートオークションを利用しようとしている方はこういった方法があることを覚えておきましょう。
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