【古物商 実務解説】ヤフオクで古物を仕入れる時の本人確認方法

この記事はトラスト行政書士事務所が監修しています

2020年4月1日古物営業法が全面改正されました。詳しくは【2020年4月1日全面施行】古物営業法が改正されましたをご覧ください。

ヤフオク!で古物を仕入れて、本人確認するときは、法律で定められた正式な方法で確認するべきです。

そうは言っても、難しいのよね…

そうそう、あんな確認方法とれないよ…

君たちの気持ちは分かる!じゃが、勝手な方法をとってはいかん!正式な方法をとるべきじゃ。

正式な本人確認方法は、正直言って実践には不向きです。

そのため、古物商の間では、オリジナルの確認方法がとられたりもしています。

しかしながら、本人確認は正式な方法で行うべきです。

ヤフオクで!古物を買い取るときの本人確認について、詳しく解説しましょう。

目次

ヤフオク!での本人確認の方法は意見が分かれている

古物商は、古物を買い取るとき、相手方の本人確認をする義務があります。

対面での取引なら、運転免許証などの身分証明書を見せてもらって、申込書に氏名、住所、年齢、職業を書いてもらうなどして、比較的、簡単に確認することができます。

しかし、ヤフオク!など、インターネット上で古物で買い取るときは、相手方と顔を合わさない非対面取引となるので、そう簡単にはいきません。

『なりすまし』がいるかもしれんからな。

インターネット上では、姿が見えないことを悪用して本人情報を偽る、なりすましが行われる可能性があります。

古物商の取引でなりすましに遭わないようにするために、2018年に法律が改正されて、それまで10パターンあった非対面取引での本人確認の方法に、新たに5パターンが追加されました。

ただ、どの方法も、ヤフオク!での取引で実践するのは難しいんだよなぁ~。

非対面取引では、身分証明書を確認する程度では、なりすましを見極めるのに不十分だとされています。

そのため、住民票などの書類もあわせて見せてもらったり、顔写真を送ってもらったりする方法が、法律で定められています。

しかし、ヤフオク!での取引で『本人確認のために住民票を送ってください』なんてお願いは、普通はできません。

いくら、こちらが古物商であることや、本人確認の事情を説明しても、応じてくれる人はなかなかいないでしょう。

実は、この問題について、意見が分かれているんじゃ。

正式な非対面取引での本人確認方法は、ヤフオク!での仕入れで実践するのが難しいです。

そのため、古物商の間でも、意見が2つに分かれています。

しょうがないので、ヤフオク!での取引では、できる範囲での本人確認でよし!

ヤフオク!での取引だろうと、正式な方法で本人確認するべき!

2つの意見があるわけですが、法律に照らし合わせれば、正しいのは当然、後者の方です。

ヤフオク!での取引でも、正式な方法で本人確認するべきです。

もちろん、正式な方法をとるべきなんじゃが、参考までに、2つの意見をまとめてみよう。

【間違った意見!】ヤフオク!での取引ではしょうがないので、できる範囲での本人確認でよし!

先にお伝えしておきますが、これは間違った意見なので、この意見に従うのはやめましょう。

古物商に、相手方の本人確認が必要となるのは、古物を買い受ける(仕入れる)ときです。

この意見では、ヤフオク!で古物を落札することは、買い受けにはあたらないとする主張です。

『買い受け』は、あくまで、相手の方から「この古物を買ってください」と頼まれて、古物を買い取ること

ヤフオク!に古物を出品するときは、不特定多数のユーザーに古物を売りに出していて、特定の古物商に買い取りを頼んでいるわけではないので、これは『買い受け』にはあたらならない。

ヤフオク!で古物を仕入れるときは、古物をただ“落札した”だけであって、古物を“買い受けた”ことにはならないという理屈です。

それっぽいことを言ってるけど、強引ね。

あらためてお伝えしておきますが、これは間違った意見なので、この意見に従うのはやめましょう。

【正しい意見】ヤフオク!での取引だろうと、正式な方法で本人確認するべき!

ヤフオク!で古物を仕入れて、それを転売してお金を稼ぐことは、いわゆる、せどりです。

インターネット上で、『せどりの仕入れは買い受けにはあたらない』という意見を見かけることがあります。

先に紹介した、間違った意見のことじゃな。

どこの警察署でもおおむね、『せどりを行うには古物商許可が必要です』と呼びかけています。

せどりは、古物商が行う取引だということは、せどりの仕入れには本人確認が必要だと、解釈することができます。

ヤフオク!で古物を仕入れて転売することがせどりということは、ヤフオク!で古物を仕入れるときには本人確認が必要だと、解釈することができます。

ヤフオク!での仕入れに本人確認義務が生じるということは、正式な方法で確認するべきだと、この意見は主張しています。

ズバリ!この意見が正しい。

法律に照らし合わせて考えれば、非対面取引での本人確認方法に例外はありません

ヤフオク!で古物を仕入れるときであっても、法律で定める正式な本人確認方法をとるのが正しいです

【法律では認められていません!】妥協策としてとられている本人確認方法

本人確認は、ヤフオク!で古物を仕入れるときであっても、原則として、正式な方法で行うのが正しいです。

ですが、実際に正式な方法で本人確認を行うと、身分証明書を見せてもらうといった、一般的なヤフオク!の取引ではやらないことをお願いするので、応じてもらえない可能性が高いです。

しかし、本人確認をしないわけにもいかないので、一部の古物商は、妥協策として、できる範囲での本人確認を行っています。

これから紹介する、妥協策としての本人確認方法は、法律では認められていないので、推奨することはできません。

一部の古物商が妥協策として取り入れている本人確認方法

【法律では認められていません!】送付伝票で本人確認をする方法

ヤフオク!に出品した商品が落札されたら、出品者は当然、商品を落札者に発送することになります。

商品を発送するとき、必ず送付伝票を書きます。

送付伝票には、送り先の住所を書くのはもちろんのこと、送り主の情報を書く欄もあります。

たしかに、自分の住所や電話番号も書くよね。あれって何のためなんだろう?

万が一のためじゃよ。

もし、送り先の住所を間違えて書くなどのトラブルがあって、荷物を届けられなくなったとしても、送り主の住所が書いてあれば、そこに荷物を送り返すことができます。

そのために、送付伝票には送り主の情報も書くことになっています。

そうだったのかぁ~。

送付伝票の送り主の欄には、氏名、住所、電話番号を書くことになっています。

なので、送付伝票を見れば、相手方の氏名、住所、電話番号を把握できることになります。

ただ、古物商のルールでは、相手方の職業も確認するように決められています。

でも、送付伝票ではそこまで確認するのは難しいので、この本人確認方法では、送付伝票に書いてある情報までで良いとしています。

この方法でも、ちゃんと本人確認できている気はするんだけどなぁ。

あらためてお伝えしますが、この本人確認方法は、法律では認められていません

この方法で本人確認を行うと、最悪の場合、罰金刑や懲役刑が科せられる可能性もあるので、注意しましょう。

【法律では認められていません!】Yahoo! Japan IDで本人確認をする方法

ヤフオク!に登録するときには、必ず、本人確認が行われます。

ということで、ヤフオク!に登録している人はみんな、ヤフオク!側で本人確認が済んでいるので、古物商が本人確認する必要はないというのが、この方法の理屈です。

これは間違った理屈ということを踏まえた上で、解説を進めるぞ。

古物商は、相手方の本人確認をしたら、その情報を古物台帳に記録しなければなりません。

ヤフオク!側で行った本人確認の情報をどう記録するかというと、Yahoo! Japan ID(以下ID)を使います。

ヤフオク!に登録すると必ず、IDが発行されます。

IDは、誰一人カブらないように振り分けれてています。

なので、IDは、ヤフオク!側で済んでいる本人確認の判別材料とすることができて、IDを古物台帳に記録しておけばよいというのが、この方法の理屈です。

ただ、もう一度お伝えしますが、この方法は、法律では認められていません。

ヤフオク!側が行っている本人確認は、古物競りあっせん業許可に基づいて行う本人確認であり、古物商が行う本人確認とは別ものです。

『古物競りあっせん業許可』とは、オークションサイトを開いたりするために必要な許可です。

また、古物台帳への記録も、IDだけでは不十分です。

この方法で本人確認を行うと、最悪の場合、罰金刑や懲役刑が科せられる可能性もあるので、注意しましょう。

本人確認が免除されるケースがある

古物商が、古物を買い取るときに行う本人確認は、どんな場合も必ず行うものではありません。

取り扱う物品にもよりますが、買い取り金額の総額が1万円未満の場合、本人確認は免除されているケースもあります

なので、ヤフオク!で古物を仕入れるとき、買い取り金額の総額を1万円未満におさえれば、本人確認をせずに済むケースもあります

これなら、無理な本人確認をしなくて済むね!

本人確認の免除には、例外もあるので注意が必要です。

まず、注意すべきは、買い取り金額の“総額”という点です。

同じ人からいくつか古物を買い取る場合、一つ一つの買い取り金額が1万円未満であっても、合わせて1万円を超えると、本人確認が必要になります。

そして、最も注意すべき点は、古物の種類によっては、買い取り金額の総額が1万円未満でも、本人確認が必要になるということです。

例外となる古物はこちらです。

  • 書籍
  • CD・DVD類
  • ゲームソフト
  • オートバイ・原付バイク
  • オートバイ・原付バイクの部品

これらの古物は、買い取り金額の総額が1万円未満でも、本人確認が必要です。

なんでよ~。

例外の古物は、金額が少額のものであっても、万引きや盗難がよく起こるので、買い取り金額がたとえ1円でも、本人確認が必要ということになっています。

なるほどね。

例外の古物を避けて、総額1万円未満におさえれば、難しい本人確認に悩むことはないね!

それが、そうでもないんじゃよ…

年齢確認はどうしても必要

古物商が古物を買い取るとき、たとえ、相手方の本人確認が免除されているケースであっても、年齢確認だけは必ず行わなければなりません。

これは、各都道府県の青少年保護育成条例で、『18歳未満の者から古物を買い取るときは、保護者の同意が必要』という定めがあるからです。

ウソでしょ…年齢を確認するだけでも、ヤフオク!での取引では難しいって…

この問題に対して、ネット上では、年齢確認はいらないという意見もあります。

ヤフオク!は、会員登録自体は15歳からできますが、出品は18歳以上に制限されています。

なので、おのずとヤフオク!の出品者は全員18歳以上ということになり、古物商が年齢確認をする必要はないという意見です。

もっともらしくて、ちょっと納得しちゃうわ。

しかし、この意見は間違いです。

ヤフオク!が行っている年齢確認と、古物商が行う年齢確認は別ものなので、古物商は、ヤフオク!で古物を買い取るときであっても、相手方の年齢確認が必要です。

年齢だけはどうしても確認しなきゃダメか~。仕入れにヤフオク!を使うのは難しいなぁ…

法律が時代に追いついていないようじゃな。

古物商許可は、インターネットはおろか、パソコンもない時代につくられた制度です。

現代は、インターネットで古物を売り買いすることが当たり前になってきたので、本人確認に関するルールは、今の時代に合ったものに改正していくことが望まれます。

ただ、今のところ、改正に向けた動きは特にないようです。

この先、古物商が、ヤフオク!など、インターネットで古物を仕入れることを、もっと気軽にできる日が来ることを願いましょう。

非対面取引での正式な本人確認方法

ヤフオク!で古物を仕入れるときの本人確認は、法律で定められた正式な方法で行うべきです。

非対面取引における、正式な本人確認の方法は、2018年に5パターン追加されて、全部で15パターンあります。

全15パターンの本人確認方法を、ヤフオク!での取引の実情に照らし合わせながら解説しましょう。

① 相手方から、電子署名をしたメールを送信してもらう

何かの契約をするときに、契約書にサインをして印鑑を押しますが、この方法で言うところの、メールが契約書、電子署名がサインと押印にあたります。

つまり、契約のデジタル版じゃな。

この方法は、ヤフオク!での取引に用いることができません。

この方法はダメか…

② 相手方から、『地方公共団体情報システム機構』が発行した電子証明書と、電子署名をした氏名、住所、年齢、職業にかかる電磁的記録を提供してもらう

地方公共団体情報システム機構とは、マイナンバーの認証サービスなどを行っている機関です。

この方法は、ホームページを開いて、そこで買い取りを行っているような古物商が用いる方法です。

そのため、この方法は、ヤフオク!での取引に用いることができません。

また、総務大臣の認定を受けた古物商にしかできない方法でもあります。

これもダメか…

参考までにどういう方法か解説しておこう。

この方法は、古物商のホームページ内で相手方に本人情報を記入してもらい、それを電子署名で暗号化してもらいます。

そして、相手方にマイナンバーカードをカードリーダーにセットしてもらい、暗号を戻す鍵(電子証明書)を送ってもらいます。

古物商は、暗号化された本人情報を鍵で戻して、元の本人情報の記載と見比べて、本人確認をします。

③ 相手方から、特定認証業務を行う署名検証者が発行した電子証明書と、電子署名をした氏名、住所、年齢、職業にかかる電磁的記録を提供してもらう

この方法は、とほぼ同じです。

そのため、この方法は、ヤフオク!での取引に用いることができません。

また、ダメね…

この方法では、電子署名に使うICカードが、地方公共団体情報システム機構が発行しているものではなく、民間で発行されているものという点が、とは異なります。

また、と違って、総務大臣の認定を受けていない古物商でもできます。

④ 相手方から、印鑑登録証明書、登録した印鑑を押印した書面を送ってもらう(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、相手方に、印鑑登録がされた印鑑を書類に押してもらい、その書類とあわせて、押した印鑑の印鑑登録証明書を送ってもらうという方法です。

印鑑を押してもらう書類は何でも構いません。

例えば、買取申込書や、査定申込書といった書類でOKです。

この方法は、ヤフオク!での取引で用いることができないわけではありません。

ですが、ヤフオク!で古物を買ってもらうときに、「印鑑登録証明書を送ってほしい」という要求に応じてくれる人は、なかなかいないでしょう。

これも実務には向かないのぉ。

印鑑と印鑑登録証明書をもらったからといって、それだけで本人確認にはなりません。

印鑑と印鑑登録証明書を送ってもらうことは、あくまで証拠を確認するために行うことです。

それと一緒に、氏名、住所、年齢、職業を教えてもらう必要があります。

印鑑証明に、氏名、住所…ヤフオク!でこんなに情報をくれる人なんていないよ…

⑤ 古物商が、相手方に対して本人限定受取郵便などを送って、その到達を確かめる(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

本人限定受取郵便とは、あて先の本人しか受け取ることができない郵便のことです。

郵便配達員は、本人限定受取郵便を届けるとき、あて先の郵便受けに配達することはできず、必ず手渡しで届けて、確認のために身分証明書を見せてもらったりします

この方法は、どんな内容の書類でも構わないので、本人限定受取郵便を相手方に送って、届いたかを確認することで本人確認します。

例えば、受付番号などを記載した見積書などを作成して、本人限定受取郵便で相手方に送ります。

そして、相手方に、見積書を受け取ったら、受付番号を電話やメールで知らせるようにお願いしておきます。

受付番号を知らせる連絡を古物商が受け取れば、見積書の送り先の人物が本人だと確認できるということです。

この方法は、ヤフオク!での取引に用いることができないわけではありません。

ですが、ヤフオク!で古物を買ってもらうときに、「受付番号を書いた書類を送るから、届いたら番号を知らせてほしい」といった要求に応じてくれる人は、なかなかいないでしょう。

これも難しそうね…

受付番号を知らせてもらったからといって、それだけで本人確認にはなりません。

本人限定受取郵便を送ることや、受付番号を知らせてもらうことは、あくまで証拠を確認するために行うことです。

それと一緒に、氏名、住所、年齢、職業を教えてもらう必要があります。

実務で用いるのはなかなか難しいじゃろうな。

⑥ 古物商が、相手方に対して本人限定受取郵便などにより、古物の代金を送る契約を結ぶ(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、の応用です。

古物の買い取り代金を、本人限定受取郵便の現金書留で、相手方に送るという方法です。

ヤフオク!では、落札した商品の代金を、現金書留で支払うことは認められていません

なので、この方法を、ヤフオク!での取引に用いることはできません。

どれも難しいなぁ…

⑦ 相手方から、住民票、戸籍謄本・抄本、印鑑登録証明書など、市区町村の窓口で取った各種証明書を送ってもらい、そこに記載された住所あてに簡易書留などを、転送不要の取り扱いで送って、その到達を確かめる(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法の解説の前に、専門用語の解説からしておこう。

(簡易)書留とは、受け取るときにサインか印鑑が必要になる郵便のことです。

郵便配達員は、書留を郵便受けに配達することは認められておらず、必ず、あて先の人物に手渡しで届けます。

そして、転送不要とは、転送してはいけないという意味です。

転送とは、引っ越すときに、郵便局であらかじめ申し込んでおくことで、引っ越したのと入れ違いに前の住居に届けられてしまった郵便物を、新居に届け直してくれるサービスのことです。

転送不要で送った郵便物は、送り先に誰も住んでいない場合、送り主に返されることになっています。

つまり、転送不要で送った郵便物がちゃんと届けば、送り先の相手は住所を偽っていないことが分かります。

なるほど~。

この方法は、例えば、このように行います。

まず、相手方の氏名、住所、年齢、職業を教えてもらって、住民票を送ってもらいます。

教えてもらった氏名、住所と、住民票の記載が一致していれば、の要領で、受付番号を書いた見積書などを、転送不要の書留で送って、相手方から連絡をもらうという感じです。

この方法は、ヤフオク!での取引に用いることができないわけではありません。

ですが、ヤフオク!で古物を買ってもらうときに、「住民票を送ってほしい」といった要求に応じてくれる人は、なかなかいないでしょう。

やっぱり、ヤフオク!には向かないわね…

⑧ 古物商が、相手方から住民票、戸籍謄本・抄本、印鑑登録証明書など、市区町村の窓口で取った各種証明書を送ってもらい、そこに記載された本人名義の預貯金口座などに、古物の代金を振り込む契約を結ぶ(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、まず、相手方の氏名、住所、年齢、職業と、預貯金口座の情報を教えてもらい、さらに、住民票などを送ってもらいます。

教えてもらった預貯金口座と、住民票などに記載をされた氏名を見比べて、口座が本人名義であることを確認して、その口座に古物の買い取り代金を振り込むという方法です。

ただ、ヤフオク!では、落札した商品の代金を、振り込みで支払うことは認められていません

なので、この方法を、ヤフオク!での取引に用いることはできません。

あれ?振り込みってダメだっけ?

以前は、ヤフオク!で落札代金を支払うとき、出品者の口座に直接振り込むことができましたが、ルールが変わって、2018年3月1日からできなくなりました。

現在、銀行振り込みは、ヤフオク!の専用口座に限って使うことができます。

そうなんだ~この方法も無理かぁ…

⑨ 相手方から、身分証明書、運転免許証、国民健康保険被保険者証などのコピーを送ってもらい、そこに記載された住所あてに、簡易書留などを転送不要の取り扱いで送って、その到達を確かめ、あわせて、そのコピーに記載された本人名義の預貯金口座などに、古物の代金を振り込む契約を結ぶ(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、をミックスしたようなものです。

相手方に送ってもらう証明書が、住民票や戸籍謄本などではないという点が、 とは異なります。

運転免許証などは、住民票などに比べると、なりすましをされる可能性が高くなるので、 のような書留を転送不要で送る作業とあわせて、本人確認の精度を高めています。

ただ、ヤフオク!では、落札した商品の代金を、振り込みで支払うことは認められていません

なので、この方法を、ヤフオク!での取引に用いることはできません

⑩ IDとパスワードを送ってもらうなどして、相手方の真偽を確認するための措置を、すでにとっていることを確かめる

この方法は、ホームページを開いて、そこで買い取りを行っているような古物商が用いる方法です。

なので、この方法を、ヤフオク!での取引に用いることはできません。

どれもヤフオク!での取引には使えないわね…

この方法は、同じ相手との2回目以降の取引で用いる方法です。

まず、1回目の取引で、以外の方法で本人確認して、その際に相手方にIDパスワードを与えます。

同じ相手が2回目の古物の買い取りを申し込んできたときは、ホームページでIDとパスワードを入力してもらうことで、本人確認します。

ただ単に、IDとパスワードを入力させるだけではダメで、入力することで会員ページにアクセスできるような仕組みにしなければなりません。

⑪ 相手方から、運転免許証、国民健康保険被保険者証などの異なる身分証明書のコピー2点、または、身分証明書などのコピー1点と、公共料金の領収書(コピー可)などを送ってもらい、そこに記載された住所あてに簡易書留などを転送不要の取り扱いで送って、その到達を確かめる(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、とほぼ同じです。

は、相手方に住民票や戸籍謄本などを送ってもらう方法でしたが、この方法で相手方に送ってもらう書類は、次の2パターンです。

  • 運転免許証など、身分証明書のコピー2点
  • 運転免許証など、身分証明書のコピー1点と、公共料金の領収書(もしくはそのコピー)1点

運転免許証などは、住民票などに比べて、なりすましをされる可能性が高くなるので、送ってもらう書類を2点にすることで、本人確認の精度を高めています。

この方法は、ヤフオク!での取引で用いることができないわけではありません。

ですが、ヤフオク!で古物を買ってもらうときに、「身分証明書のコピーを2点送ってほしい」という要求に応じてくれる人は、なかなかいないでしょう。

どれもこれも実務には向かないなぁ…

身分証明書のコピーを2点もらったからといって、それだけで本人確認にはなりません。

身分証明書のコピーを送ってもらうことは、あくまで証拠を確認するために行うことです。

それと一緒に、氏名、住所、年齢、職業を教えてもらう必要があります。

ヤフオク!での取引で、そんなの無理よね…

⑫ 古物商が提供したソフトウェアで、相手方から、運転免許証などの身分証明書を撮影した画像を送ってもらい、そこに記載された住所あてに、簡易書留などを転送不要の取り扱いで送って、その到達を確かめる(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、とほぼ同じです。

と異なる点は、相手方に身分証明書を送ってもらう作業を、古物商が提供するソフトウェアを用いて行うところです。

ソフトウェアは、古物商が自分で開発したものでも、委託先の業者や、第三者の業者が開発したものでも、何でも構いません。

ただ、画像は、加工できるものや、あらかじめ撮影していたものは認められず、取引するときに撮影してもらいます。

また、身分証明書の裏面や、厚みなど、特徴が分かるように撮影したものでないといけません。

ソフトウェアを用いて身分証明書の画像を送ってもらうことを、ヤフオク!での取引に用いるのは難しいでしょう。

あーどれもこれもダメだ~。

身分証明書の画像をもらったからといって、それだけで本人確認にはなりません。

身分証明書の画像を送ってもらうことは、あくまで証拠を確認するために行うことです。

それと一緒に、氏名、住所、年齢、職業を教えてもらう必要があります。

⑬ 相手方から、運転免許証などのICチップ情報(住所、氏名、年齢、生年月日)を送ってもらい、その情報に記録された相手方の住所あてに、簡易書留などを転送不要の取り扱いで送って、その到達を確かめる(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、と同じように、相手方にカードリーダーを使ってもらい、運転免許証などICカードの情報を送ってもらいます。

そして、などの要領で、送ってもらった情報にある住所に、書留を転送不要で送ります。

あわせて、相手方から、氏名、住所、年齢、職業を教えてもらう必要があります。

この方法は、ホームページを開いて、そこで買い取りを行っているような古物商が用いる方法です。

なので、この方法を、ヤフオク!での取引に用いることはできません。

ヤフオク!での取引で本人確認なんて無理よ~!

⑭ 古物商が提供したソフトウェアで、相手方から、顔を撮影した画像と、運転免許証など写真つきの本人確認書類の画像を送ってもらう(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、の要領で、本人確認書類の画像を送ってもらうのとあわせて、相手方の顔写真も送ってもらう方法です。

本人確認書類は、顔写真つきのものでないといけません。

顔写真は、リアルタイムのものであれば、動画でも構いません。

画像を送ってもらうのと一緒に、相手方の氏名、住所、年齢、職業を教えてもらわないといけません。

この方法を、ヤフオク!での取引で用いるのは難しいでしょう。

ダメだ…ヤフオク!で本人確認なんてできないよ。

⑮ 古物商が提供したソフトウェアで、相手方から、顔を撮影した画像と、運転免許証など、写真つきの身分証明書のICチップ情報を送ってもらう(あわせて相手方から、その氏名、住所、年齢、職業の申し出を受けなければならない)

この方法は、をミックスしたような方法です。

相手方に、カードリーダーを使ってもらい、運転免許証など、ICカードの情報を送ってもらうのとあわせて、顔写真を送ってもらいます。

ICチップ情報には、顔写真がふくまれていなければいけません。

顔写真は、加工できるものや、あらかじめ撮影していたものは認められません。

この方法を、ヤフオク!での取引で用いるのは難しいでしょう。

もうお手上げ!

全部ダメじゃないか!

ヤフオク!での取引であっても、正式な方法で本人確認するべき

非対面取引での正式な本人確認方法は、どれもヤフオク!での実務には不向きです。

送付伝票を用いる本人確認方法や、Yahoo! Japan IDを用いる本人確認方法などの、妥協策があみ出されるのも無理はありません。

しかし、そのような方法は、どれも法律では認められていません

ヤフオク!での取引でも、本人確認は正式な方法で行うべきです。

とは言え、実践するのは難しいので、本人確認が免除されるケースがあるで紹介した、本人確認が免除される仕入れを行うといいでしょう。

ただし、本人確認が免除されるケースでも、年齢確認は必要です。

本人確認を正式な方法で行わなければ、罰金刑や懲役刑が科せられる可能性もあるので、注意しましょう。

【古物商 実務解説】ヤフオクで古物を仕入れる時の本人確認方法 まとめ

古物商は、古物を買い取るとき、相手方の本人確認をする義務があります。

本人確認の方法は、法律で15のパターンが決められていますが、どの方法も、ヤフオク!で古物を仕入れるときに用いるには不向きです。

そのため、一部の古物商は、次のような本人確認方法を用いています。

  • 送付伝票で本人確認をする方法
  • Yahoo! Japan IDで本人確認をする方法

しかし、これらの方法は、法律では認められていません。

本人確認は、ヤフオク!で古物を仕入れるときであっても、正式な方法で行うべきです。

ただ、実践するのは難しいので、ヤフオク!では、本人確認が免除される仕入れを行うといいでしょう。

ただし、本人確認が免除されるケースでも、年齢確認は必要です。

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よくある質問と答え



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