実家の住所で古物商許可を取得できる?

この記事はトラスト行政書士事務所が監修しています

2020年4月1日古物営業法が全面改正されました。そのため記事の内容に一部古い情報がある場合があります。詳しくは【2020年4月1日全面施行】古物営業法が改正されましたをご覧ください。

ねぇ、古物商許可を取ってインターネットせどりを始めたいんだけど、マンションのオーナーがうるさくて自宅の住所じゃ許可が取れないの!どうしたらいいの?

実家の住所を使えばいいんだよ

実家の住所で!?こぶ吉に聞いてもダメだ。Dr.コブツ、教えて!

お答えしよう。
ただし!これは、あまり積極的におすすめできる方法ではない!
実家の住所での許可取得は確かに可能じゃ
じゃが、この方法での許可取得は色々と注意点も多いので、どうしても実家の住所で申請したい場合は必ず、行政書士に相談してから行うように!

そうなんだ。

では、実家の住所で古物商許可を取得することについて、詳しく解説していきます。

実家の住所で古物商許可を取得する際の注意点

実家の住所で古物商許可を取得することは可能です
しかし、注意点がいくつかあります。
一つずつ解説しましょう。

実家が遠ければ、自分で管理者にはなれない

営業所には必ず管理者を置かなければならない
管理者とは何か知っておるかな?

ん~

店長さんみたいなこと…?

まぁ、簡単に言えばそういうことじゃな。
古物の売買では、商品の中に盗品が混ざってしまう可能性があるため、日頃から古物の適切な管理が求められる。
管理者は、取り引き記録をチェックしたり、従業員への指導、監督をするのが仕事だ

私はネットを使って個人で営業したいだけだから、従業員は私一人だけなんだけど。
この場合も誰か管理者が必要なの?

自分が管理者になればいいんじゃない…?

そう。古物商自身が管理者となって、一人だけで営業することは可能じゃ

良かった。じゃぁ私が管理者になる!

ここで注意してほしいのは、実家との距離じゃ。
せど美の実家は自宅から近いのかな?

えっ!? 遠いです…。新幹線で3時間ぐらい。

うむ、そうなると実家の住所での許可取得は難しいな…

うそ~!何で~?

そんなに遠いと、しょっちゅう通えないから…?

そういうことじゃ。
管理者は古物をきちんと管理しないといけないわけだから、営業所に常勤できることが求められる
なので管理者の自宅と営業所が、通勤できないような距離にあると許可は下りない
通勤可能な距離の目安としては、最大で片道2時間までじゃな。

え~!そんな~。

全部、まぐれで当たってた…!!

実家の住所で古物商許可を取得する際、申請者自身が管理者となりたいのなら、自宅と実家の距離に注意するように

営業所には管理者を置く必要があります。

古物商自身が管理者となり、一人だけで営業を行うことも可能です。

しかし、管理者には古物の適切な管理が求められるので、営業所に常勤できなければなりません

そのため、営業所は管理者の自宅から通勤可能な距離にある必要があります

なので、実家の住所で古物商許可を取得する場合、実家が申請者の自宅からあまりにも遠ければ、申請者自身が管理者となることはできません

実家の家族を管理者にしてもトラブルの可能性がある

そうだ!
管理者が私じゃなきゃダメってことはないんだから、実家のお父さんに管理者になってもらえばいいのよ!
それなら、実家の住所でも許可を取れるんじゃ…!?

おー!いい考えかも!?

うむ、一応それは可能じゃ
しかし、やはりこの場合も注意が必要じゃ!

なんで~?

管理者には古物の適切な管理が求められるわけじゃろ。
ということは、管理者は古物商についてある程度、知識がなければならない。
せど美は許可取得のために勉強しているから、古物商の知識はあるはずだ。
まぁ、ワシには敵わんだろうが。

一言多いって!

しかし、実家のお父さんに古物商の知識はあるのか?

無いと思う…『古物商』って言葉も知らないんじゃないかな…

うむ、そうなると実家のお父さんを管理者とするのは難しいな
盗品の流通など、何か起こった場合、警察との対応にあたるのも管理者の仕事だ。
知識の無いお父さんでは上手く対応できないだろう。

え~!そんな~!もうダメじゃん!

お母さんは?

お母さんでも同じ!お母さんに知識があるなら最初からお母さんに頼んでるし!

実家の住所で古物商許可を取得する際、実家に住む両親などの家族に管理者となってもらうことは可能です。

しかし、管理者は古物の管理のために、古物商についてある程度の知識がなければ務まりません

実家の家族に管理者となってもらいたい場合、その家族が管理者として適正かを問われることになります。

行政からの通達を管理できない

例えば、法律の改正があったときなど、行政から古物営業に関するお知らせがある際は、営業所に通達を送付して知らせているんじゃが。

分かった!通達が実家に届くから、受け取れない!

いや、実家に届いた通達を、家族に頼んで私のところに送ってもらえばいいのよ!

まぁ、それがしっかりできれば特に問題はない。

ほら~。

しかしだな、自分と実家の家族との間できちんと連絡が行き届いていなければ、うっかり通達を捨ててしまう家族もいるかもしれんじゃろ。
そうなってしまっては、大事な通達を見落としてしまうことも考えられる

せど美は家族関係は良好なの?

良好よ!みんな仲良しだし!
でも、これって私が通達を受け取るためには、二度手間になって面倒ね…

緊急を要する通達の場合、特に注意しなければいかん。

通達をすぐに受け取れないという理由だけで、実家の住所で古物商許可の取得ができなくなるわけではありません。
しかし、実家の家族が通達をきちんと管理していないと、大事な通達を見落とす恐れもあるため家族間でしっかり連絡を取り合うなど、注意が必要です

家族が実家の住所で許可を取得していたら、許可が下りない場合も

せど美のケースには当てはまらないことじゃが、先に実家の家族が古物商許可を取得していた場合は、注意が必要じゃ

えっでも、家族が古物商なら、知識もあるわけだし問題無さそうだけど…?

うむ、その古物商の家族がもし、実家を営業所として許可を取得していた場合は、ちょっと面倒なことになってくるんじゃ

あっ!営業所が同じ住所になっちゃうんだ!

そう!こちらも実家の住所で許可申請するとなると、先に古物商になった実家の家族と、営業所が同じになってしまう。
同じ営業所で複数人が古物商許可を取得することは原則としてできないことになっておる!

こうなると諦めるしかないか。

しかしじゃな、家族の場合は例外として、同じ営業所で複数人が許可申請しても認められるケースがあるんじゃ

へ~そうなんだ!

じゃが、このケースは素人には非常に難しいので、行政書士に警察と交渉してもらわないといかんぞ!

わ~大変そうだなぁ…

実家の住所で古物商許可を取得する際、既に実家の家族が、実家の住所で古物商許可を取得していた場合、許可が下りない可能性があります
これは、同じ住所の営業所で、複数人が古物商許可を取得することが、原則として認められていないからです。
例外として、家族であれば、同じ営業所で複数人が許可取得することを認められるケースもあります
ですが、これは特殊なケースです。
自分で申請しても断られる可能性が高いので、この場合は行政書士に相談するようにしましょう

営業所移転の際、移転先と実家が異なる都道府県の場合、新たに許可を取得しなければならない可能性がある

古物商許可は、都道府県ごとに許可が必要じゃ。
例えば、営業所を全都道府県で展開したいなら、47都道府県すべてで許可を取得する必要がある。

あれ?でもそれって確か、法律が改正されて、一つの許可があれば全国どこでも営業所を設置できるんじゃなかったっけ?

おっ、よく勉強しているじゃないか。
確かに、2018年の法改正で許可単位が見直され、せど美の言う通り、一つの古物商許可さえあれば、届出を出すだけで全国どこにでも営業所を設置できるようになった

ほらね!

すご~い!

しかし、この『許可単位の見直し』は、実はまだ施行されておらんのじゃ

この改正は、施行日が2段階に分かれているんじゃ。
他の改正点は2018年の10月24日に一斉に施行されたが、許可単位の見直しだけは2019年現在、まだ施行されていない。
施行日は、2020年の4月1日じゃ。

そうだったんだ…

惜しかったね。

例えば、実家の住所で古物商許可を取得したあと、営業所を移転することになったとしよう。
その際、実家と移転先が異なる都道府県なら、許可単位の見直しが施行されていない現段階では、移転先の都道府県でも新たに古物商許可を取得しなければならないんじゃ
そういう点にも注意せねばならん。

それは面倒ね…

現行の法律では、古物商許可は都道府県単位の許可となっており、営業所を他の都道府県に新設、移転する際は、各都道府県で許可を取得する必要があります
2018年、この法律が改正され、一つの古物商許可があれば、届出だけで他の都道府県にも営業所を新設、移転することができるようになりました。

ですが、この許可単位の見直しはまだ施行されていません
施行日は、2020年4月1日です。
実家の住所で古物商許可を取得する際、許可単位の見直しが施行されるまでは、営業所の新設、移転により、新たに許可を取得しなければいけないリスクがある点にも注意しましょう

また、許可単位の見直しが始まっても、届出は必要です。

バーチャルオフィスのような、現在営業所として使用できない物件が、この改正で使用できるようになるわけではありません。

移転や営業所を新設する場合には、事前に不動産の所有者や管理会社に確認するようにしましょう

実家の住所で古物商許可を取得することのメリット

ここまで、実家の住所で古物商許可を取得するときの注意点を解説してきたが、実家の住所での許可取得は、決して悪いことばかりではない

そういうのもっと聞きた~い!

一軒家の場合は営業所に利用しやすい

実家が一軒家だという人は結構多いんじゃないかな。
一軒家だと、営業所に利用しやすいぞ

なぜ、利用しやすいの?

古物商許可申請では、営業所とする物件の使用承諾書の提出を求められるケースがある
そして、物件が賃貸マンションなどだと、マンションのオーナーから使用承諾書をもらわなければならなかったり、分譲マンションであっても、マンションの管理組合から使用承諾書をもらう必要があることも多いんじゃ。

それってなかなか面倒よね…

一軒家だとマンションやアパートのような使用制限がないから営業所として利用しやすいぞ。 ただし、実家といえども所有者である両親より使用承諾書が必要ケースもあるから内緒ですることはできないぞ。
また、実家を営業所とする場合には、事前に確認しなければいけない点が多いから行政書士へ相談することがベストじゃ。

なるほど、一軒家の場合でも所有者(両親など)から承諾を取る必要はあるんだね

また、物件の所有権を示すために、登記簿謄本などの書類が必要になることはあるんじゃが、実家の所有権は両親や親族であることが大半じゃろ。
家族なら書類を用意してもらうお願いもしやすい。

用意が容易だね!

……

古物商許可申請の際、営業所とする物件が賃貸の場合、使用承諾書が必要です。
マンションなどの場合、マンションのオーナーから使用承諾書をもらわなければなりませんし、分譲マンションの場合には、管理組合から使用承諾書をもらう必要があり苦労します。
ですが、一軒家の場合、使用制限が少ないため営業所に活用しやすい利点があります

ただ、物件の所有権を示すために登記簿謄本などの書類を用意することはあります。
実家の場合、所有権は親族にあるケースが大半なので、書類の用意も比較的簡単です。

一時的な営業所として活用する

どうしても営業所にする物件が見つからない場合、取り敢えず実家の住所で申請しておいて、いい物件が見つかったら、営業所を移転するという活用法もあるぞ。

一時しのぎだね。

このとき注意するのは、先の章でも解説した許可単位の見直しじゃ。
現段階では古物商許可は都道府県単位の許可なので、営業所を実家から移転する際、移転先は実家と同じ都道府県でないと、改めて許可を取得する必要があるんじゃ
2020年4月1日からは、許可単位の見直しが施行されるから、1つの都道府県で許可を取得すれば全国どこでも共通となるんじゃ。
つまり、複数の許可申請手続きが不要となるんじゃ。便利じゃろ。

早く施行されないかな~。

営業所に適した物件が見つからない場合、一時的に実家を営業所として許可申請して、あとから営業所を移転するという活用法もあります。

ただし、古物商の営業所は古物取引の拠点です。

実家で許可申請をしたが実際に他の場所で古物取引をしていた場合には、実際の取引場所で許可を取得するように警察署より注意されるケースもあります
実家は許可が得やすいから取得する!のは避ける方がよいでしょう。

まずは行政書士に相談することをおすすめ致します

実家の住所での許可取得は、なるべくは行わないほうがいい

実家の住所で古物商許可を取得することは、気をつけなければならない点もあるし、上手く活用すればメリットもある
じゃが、営業所とする物件は、営業の実態がある場所であることが望ましい
実家の住所での許可取得は、言わば裏ワザのようなものじゃ。
むやみに活用するものではないぞ!

はーい。

はーい。

どうしても自宅の住所では申請できなかったり、やむを得ない事情があり実家の住所で許可取得したい場合は、行政書士に相談するようにしよう
これは、素人には難しい案件じゃ。一人で申請しても断られる可能性が高いからな

実家の住所で古物商許可を取得できる? まとめ

実家の住所で古物商許可を取得することは可能です。

ですが、気をつけなければならない点も多く、あまり推奨できる方法ではありません

やむを得ない事情があり、どうしても実家の住所で古物商許可を取得したい場合は、行政書士に相談することをおすすめします

このケースでの許可取得は知識がないと難しいので、行政書士に事情を細かく説明してから、申請を行うようにしましょう

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よくお問い合わせいただく内容について、以下記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

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