古物商許可を取得するには、固定電話は必要ありません。
IP電話や携帯電話でも古物商許可を取得することが可能です。
古物商許可には、他の許可や資格のような厳しい設備要件がないため、固定電話がなくとも許可を取得することができるのです。
今回は、古物商許可を取得する際に、電話をどうするべきか説明をしたいと思います。
古物商許可の取得に固定電話は必要ありません
古物商の許可をとって、リサイクルショップを始めようと思うんだどさ。
古物商許可の申請書に「電話番号」を書く欄があるんだけど、固定電話が必要なのかな?
僕、携帯電話しかもってないんだけど・・
古物商許可には、固定電話は必要ないわ。
固定電話がない場合は、携帯電話やIP電話でも許可申請は可能よ。
こぶ吉の場合は、「電話番号」の欄に自分の携帯電話の番号を書けばOKよ
よかった~
古物商許可を取得する場合に、固定電話は必要ありません。
携帯電話やIP電話など、申請者と連絡が取れる手段があれば許可を取得することが可能です。
古物商許可の申請は、他の建設業や不動産業のような設備要件がありません。
そのため、古物商許可の申請には、固定電話は必要ないのです。
申請書には電話番号を記入する欄がありますが、申請者と連絡がとれるのであれば携帯電話やIP電話の番号でも大丈夫です。
電話番号の記入は3箇所
申請書に電話番号を書く欄がいくつかあるんだけど、全部同じ番号でいいのかな~?
古物商許可の申請には、電話番号を書く欄が3箇所あるの。
3箇所とも同じ番号でいい場合もあるから、よく調べて記入してね
古物商許可の申請書には、連絡先を記入する欄が以下の通り3箇所あります。
- 申請者の氏名・住所・電話番号
- 営業所の住所・電話番号
- 管理者の氏名・住所・電話番号
②の営業所は、①の申請者の所在地と異なる場合に記入します。
また、③の管理者とは古物取引の責任者のことをいいますが、①の申請者が兼ねることができます。
そのため、申請者が管理者を兼ねる場合には、同じ連絡先を記入することになります。
「申請書の記入方法がよくわからない」という方は、古物商専門の行政書士に代行を依頼
しましょう。
固定電話とIP電話の比較
う~~ん
どうしたの、こぶ吉?
いや~~やっぱりお店をやるんだったら固定電話があった方がいいのかなって悩んでるんだ
そうね。品質もいいし何よりお客様からの信頼度も違うわ
あと、IP電話っていうのも料金が安いから気になってるんだ~
古物商許可を申請する場合、申請者の連絡先を届け出なければなりません。
この連絡先は、固定電話である必要はなく、携帯電話やIP電話であってもかまいません。
最近では、固定費が安いという理由で特にIP電話が注目されています。
以下では、固定電話とIP電話の特徴について説明します。
固定電話の特徴
信用性が高い
ビジネスで固定電話を利用するメリットの1つに「信用性の高さ」があるわ
やっぱり、相手の電話番号が「090~」や「050~」だったらちょっと気になるもんね
最近はIP電話の普及で、「050」で始まる電話番号を使う会社も珍しくなくなってきたけど、それでもちょっと不安よね。
会社の電話番号が市外局番で始まるとやっぱり安心するっていう人は意外と多いのよ
携帯電話やIP電話は犯罪で利用されることも多く、信用性が高いとはいえません。
そのため、ビジネスで利用するとお客様が警戒するかもしれません。
逆に固定電話に対する社会の信用性は高く、お客様も安心して取引ができるといえます。
固定電話を利用することは、お客様の信頼を得るための一つの手段といえるでしょう。
つながりやすさ
次に、固定電話のメリットは「つながりやすさ」ね
そんなに違うもの?
IP電話はネット回線を利用しているから、ネット環境によってかなり影響を受けるの。
場合によっては、繋がらなかったり、話をしている最中に切れてしまったりすることもあるわ。
お客様と大事な話をしている途中で電話が切れてしまっては大変でしょ
そりゃそうだね
固定電話の特徴の1つに「通話品質の高さ」「つながりやすさ」があります。
最近でも、災害時にほとんど繋がらなかった携帯電話に比べて、固定電話が安定してつながったとニュースで話題になりました。
また、固定電話はIP電話や携帯電話に比べて通話品質がとても高いのが特徴です。
通話品質が悪いとお客様の声が聞き取りにくく、余計なトラブルを引き起こすかもしれません。
FAXの送受信が安定
FAXを利用する場合も固定電話が便利よ
IP電話ってFAX使えないんだっけ?
IP電話でもFAXは使えるわ。
でも、環境によって正しく動かない場合があるのよ
IP電話はインターネットを利用したサービスなので、ネット環境によってはFAXが使えなかったり、使えたとしても送受信に時間がかかったりします。
古物ビジネスでFAXを利用する予定の方は、固定電話がおすすめです。
IP電話の特徴
通話料が安い
IP電話のメリットはなんといっても電話料金の安さね。
同じプロバイダ間であれば通話料が無料だったり、ケータイや固定電話への通話も一律無料だったりするわ
固定費が安くなるのは助かるな~
ただし、IP電話はインターネット回線を利用するから、ネットの基本料金が必要なことに注意してね
IP電話は固定電話と比べて通話料金が大幅に下がります。
また、基本料金も固定電話の場合は2~3000円が必要ですが、IP電話は無料もしくは数百円で利用可能です。
ただし、IP電話はインターネット回線を利用した通話サービスであるため、ネットの基本料金が必要です。
また、工事費用など初期費用がかかることもあるので注意しましょう。
出先で受け取ることが可能
IP電話は携帯で受けることもできるの。
だから、行商するときなんかは便利ね
行商って何~?
行商っていうのは、簡単にいうと古物商が営業所の外で古物の取引をすることよ。
例えば、催事場で骨董品の売買をしたり、中古車の出張買取をする場合ね
アプリを利用することで、スマホでIP電話を利用することができます。
そのため、古物商が行商するとき、出先で電話を受けることができるので便利です。
行商とは、古物商が営業所以外で古物の取引を行うことをいいます。
行商をするためには、古物商許可を「行商する」で申請をしなければなりません。
古物商許可取得には固定電話が必要?携帯電話・IP電話ではダメ? まとめ
古物商許可の取得に固定電話は必要ありません。
連絡先として、IP電話や携帯電話を利用することが可能です。
古物商許可には、建設業許可のような設備要件がないためです。
固定電話は通話料が割高ですが、お客様からの信頼度が高く、またつながりやすいというメリットがあります。
そのため、店舗営業をする場合は、固定電話を利用することをおすすめします。
IP電話は通話料が安く、外で電話を取ることができるというメリットがありますが、品質がそれほどよくないというデメリットがあります。
行商をするときにIP電話を利用するとお客様からの問い合わせにすぐに対応できるので便利です。
古物ビジネスのスタイルにあわせて回線の種類を選びましょう。