古物商の許可は有効期限や更新はありますか?

この記事はトラスト行政書士事務所が監修しています

古物商の許可には『有効期限』や『更新制度』がありません。
一度許可を取得すれば、『一生有効』です。
大きなビジネスチャンスがある古物商許可の取得をぜひ検討されてはいかがでしょうか。

古物商の許可には有効期間はありません

日本には多くの許可制度や更新制度があります。

例えば運転免許証は通常3年、優良ドライバーでも5年ごとの更新制度が定められております。

この更新制度は意外に厄介なもので、決められた時期にしっかりと手続きをしなければ一度取得した免許や許可の効力も失われてしまいます。

しかし、古物商の許可には『有効期限』や『更新制度』がありませんので『一度取得てしまえば、廃業しない限り一生涯使い続けることができるのです。
ただし営業所を移転したり、取扱い古物の内容を追加したりした場合などには『変更の届出』は必要とはなりますのでご注意ください。

古物商の許可は、取得してから営業をスタートさせないと取り消される場合があるので注意

一度取得してしまえば一生涯使える古物商の許可。

有効期限や更新が不要であれば、多くの方が、『今は使わないけれど、いつか使うかもしれないから』『将来に備えとりあえず取っておこう』と思うはずです。
たしかに古物商を始めることが決定している方は1日も早く古物商許可を取得することをおすすめしますが、いつか使うかもしれないから、とりあえず許可を取得しておこうという考えはやめてください。

なぜかといえば、古物営業に関する法律には、古物商の許可を取得した後から『6カ月以上営業を開始しない場合には古物商許可を取り消す』という決まりがあるからです。
せっかく取得した古物商許可ででも、使う予定がない場合には取り消される可能性があることは覚えておくと良いでしょう。

古物の種類(品目)を13種類から選ぼう

古物商の許可を取る際には13種類の品目からご自身が取り扱う品目をチョイスして申請していきます。

更新制度がない古物商許可ですので、取扱う品目においても申請の段階で、13種類すべての取り扱いを希望して申請したほうが後々の手間が省けるのは間違いありません。
例えば『書籍や古着はすぐに取り扱う予定があるけれども、自動車やバイクは今は取り扱わない予定。だけど将来的にいつかは取り扱う時がくるかもしれない』と考えて申請してしまうケースです。

このような申請に対しては許可の窓口である警察署から本当に取り扱う予定があるかどうかを確認される場合もあり、営業の予定がない品目に関しては追加を断られるケースもあります。
申請の段階で警察署からいろいろ指摘が入ると申請もスムーズにいきませんので、申請の段階では『取り扱う予定の品目だけを申請』することをお勧めいたします。
また、古物商の営業をスタートした後に品目の取り扱いが増えた場合には『後から変更届け』を出すことで追加することができます。
品目の追加にかかる費用はご自身でやれば基本的には無料でできるのもうれしいところです。

古物商13種類の品目

古物商の許可申請をする場合は、基本的には以下の13種類の品目からご自身が取り扱いたい品目を選んで申請していくこととなります。

古物商の許可自体は廃業しない限り一生有効ですし、品目の数においてもいくつ選択しても良いですが、取り扱う予定がない品目を選択した際に申請窓口から指摘されるケースがあります。
指摘された際に上手に答えることができなかった場合には申請がスムーズにいかなくなるケースもあるので取り扱う予定の品目だけを選択すると良いでしょう。
また品目を選ぶ際には、『どこで仕入れて』『どこで売る』かも考えながら選択すると具体化できると思います。

さらに選択した品目によっては特別に注意すべきポイントがありますので以下を参考にしてください。

書籍
美術品類
書画、彫刻、工芸品など
衣類
和服、洋服、その他の衣料品など
金券類
商品券
時計・宝飾品類
時計、眼鏡、宝石類、装身具類、貴金属類など
自動車
その部分品、パーツも含む
自動二輪車・原動機つき自転車
これらの部分品,パーツも含む
自転車
部分品、パーツも含む
事務機器
コピー機、ゲーム機、化学機械、工作機械、土木機械
写真機類
カメラ、光学器など
道具類
ゲームソフト、家具、楽器、電子記録媒体、運動用具、什器、運動用具
機械工具類
電機類、工作機械、土木機械、化学機械、工具、ゲーム機など
皮革、ゴム製品類
カバン・靴など

取り扱いに注意を要する品目

古物商の取り扱いは商品ごとに13種類に分かれ、品目で区別されておりました。
古物商の許可自体は一生有効ですが、新規で申請する場合には取り扱う品目を13種類の中から選んで申請していくこととなります。
取り扱う品目によっては事前に注意する点もあるので、申請をする前にご自身で対応ができるかどうか確認するとよいでしょう。
以下の品目を取り扱う予定の方は特に注意してください。

自動車と自動車部品

古物商取り扱いの中でも人気なのが『自動車』と『自動車部品』です。

車で街中を走ると、多くの中古自動車屋さんを目にします。

13種類の品目の中でも自動車の特徴としては、『売買金額が高額』、『保管スペースが必要』であるため、他の品目と比較しても経験や保管スペースの確保ができるかどうかなどが確認されます。
そして申請する窓口は警察署であり、取り扱いが許可されるかどうかのポイントは『窃盗された自動車を流通させない』ことがポイントです。
中古車業界での経験がある方は別として中古車を取り扱う予定の方は、自動車整備に関する本を読んで勉強をしたり、知り合いに詳しい方がいればアドバイスを得たりしておくとよいでしょう。

最低でも『自動車の車体番号』がどこに記載されているか、故意に消されていないかなどは確認できるようになりましょう。
また中古車自体ではなく、パーツのみを取り扱う場合にも『自動車』の品目選択をする必要がありますので覚えておきましょう。

建設機械と自動車

工事現場などで活躍する『建設機械』などの取り扱いを検討されている方が事前に押さえておくポイントとして、大型の建設機器は、『機械工具類』または『自動車』のどちらかに区分されるということです。

詳しくは営業所の最寄りの警察署に確認することをお勧めいたしますが、原則として『ナンバープレートがついているかどうか』で判断します。

ナンバープレートが付いている場合
自動車としての取り扱われる
ナンバープレートが付いていない場合
機械工具類として取り扱われる

ゲームソフト・ゲーム機本体(ハード)

中古の『ゲームソフト』を取り扱う場合の品目は『道具類』を選択します。
ただし『ゲーム機本体(ハード)』を取り扱う場合は道具類ではなく『機械工具類』の品目が必要となります。
このあたりが少しややこしいのですが、ゲームソフトとゲーム機本体では13種類の品目が異なっているので別々の品目申請が必要となるのです。

ゲームソフトに加えて、ゲーム機本体も販売する場合には、『道具類』と『機械工具類』2つの品目が必要となってきますので注意してください。

古物商の許可は有効期限や更新はありますか? まとめ

古物商許可は運転免許とは異なり一度取得すると基本的には一生涯に渡り有効な許可制度です。

有効期間』や『更新制度』もないので、一度取得できれば廃業するまで有効ですので取得すれば大きなビジネスチャンスがありそうです。

また古物商許可には13種類の品目があり取り扱う品目の数にも制限はありませんのでご自身の能力に応じて選択できるのも大きな魅力です。

まずは取り扱う品目を3つから5つぐらいに絞り申請に挑戦してみるとよいかもしれません。

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