【2018年 古物営業法改正】帳簿(古物台帳)の様式について変更点を徹底解説

この記事は専門家が監修しています

2018年の法改正で古物台帳の様式が変わったらしいんだけど、知ってる?

そうらしいね。でも、どこが変わったのかよく分からないよね。

実は、古物台帳の様式自体は変わっていないんじゃ
変わったのは、自動車を取引するとき、自動車の特徴をより詳しく記入することになったぐらいじゃな。

なるほど。そういうことなのね。

それと、今まで規則に書かれていなかった、記入に際しての注釈が明文化されたといったところじゃ。

自動車を買い取るとき、古物台帳に新たに記入することになった項目

古物台帳には、買い取った古物の特徴を記入することになっていたな。

電化製品なら型番とか、色とかよね。

法改正で新たに加わったのは、自動車の特徴の記入事項じゃ。
これからは…

  • 自動車登録番号または車両番号
  • 車名
  • 車台番号
  • 所有者の氏名または名称

この4点を古物台帳の特徴欄に記入しなければならなくなったんじゃ。
はじめの3点は分かりにくいだろうから解説しよう。

自動車登録番号または車両番号

自動車登録番号も、車両番号も、要はナンバープレートに書いてある番号のことじゃ。

何で呼び方が2つあるの?

ナンバーは正式には2種類あるんじゃよ。

自動車登録番号とは、普通自動車など、運輸局に登録する必要のある自動車のナンバーです。
車両番号とは、軽自動車など、登録の必要のない自動車のナンバーです。
一般的には、まとめてナンバーと呼んでいますが、正式には2種類存在します。

車名

三菱のパジェロという自動車があるじゃろ。
『三菱』と『パジェロ』、どっちが車名か分かるかな?

パジェロ!

実は『三菱』が車名なんじゃよ。

え~!三菱はメーカーの名前でしょ!?

日常会話で車名を聞かれたら、『パジェロ』と答えても全く問題ない。
ただ、車検証や車庫証明の車名欄には、『三菱』と記入する決まりになっているんじゃ。

へぇ~!

古物台帳も、その決まりで記入するの?

いや、そんなことはない。
特に決まりはないから『三菱 パジェロ』と、両方記入するのが無難じゃな。

さっきのクイズは何だよ!

豆知識じゃよ。

車検証や車庫証明といった書類では、車名欄にメーカー名を記入する決まりになっています。
古物台帳にそのように記入する決まりはありません。
三菱のパジェロを買い取るなら、分かりやすさのためにも『三菱 パジェロ』と、両方記入するとよいでしょう

車台番号

車台番号は、聞き慣れない言葉じゃろ。
この番号は、自動車の車体に直接刻印されているんじゃ。

へぇ~。どこにそんな刻印があるの?

エンジンルームや、運転席のシートの下など、車種によっても様々じゃ。

車台番号とは、自動車一台一台につけられた個別の番号です。
ナンバープレートは自動車の持ち主が変われば、新しい番号に変わりますが、車台番号は自動車が処分されるまで変更することはありません
車台番号は、自動車の車体に刻印されているのが一般的ですが、最近では、刻印したプレートを車体に貼り付けているタイプもあります。

自動車商にこれから気をつけてもらいたいこと。
自動車を買い取るとき、以下の4点を、古物台帳の特徴欄に必ず記入するように!

特徴欄に記入すること

  • 自動車登録番号または車両番号
  • 車名
  • 車台番号
  • 所有者の氏名または名称

古物台帳の記入項目をおさらい

改めて、古物台帳の記入項目をおさらいしておこう。
古物台帳の記入欄は、『受け入れ』と『払い出し』に大きく分けられる。

『受け入れ』は古物を仕入れたとき。
『払い出し』は古物を販売したとき。よね!

そうじゃ。
まずは受け入れ欄に記入する項目を見てみよう。

受け入れ欄に記入する項目

受け入れ欄に記入する項目はこの6点じゃ。

  • 取引の年月日
  • 取引の区別
  • 古物の品目、数量
  • 古物の特徴
  • 取引相手の情報
  • 本人確認の方法

記入する項目は法改正前と変わらない。
じゃが、項目2~5については、記入に際しての注釈が古物営業法施行規則に新たに明文化されたから、合わせて紹介しよう。

1、取引の年月

この項目は、古物を仕入れた日付を記入すればよい。

2、取引の区別

この項目について、新たに明文化された注釈がこちらじゃ。

「受入れ」の「区別」欄には買受け又は委託の別を記載すること。

古物の受け入れのパターンは、
『買い受ける』
『販売を委託する』
に分けられる。
その区別をきちんと記入しなさいということじゃ。

販売を委託するってどういうこと?

委託販売とは、古物を買い取らずに預かっておいて、売買が成立したら手数料を受け取るという販売形態じゃ。

委託販売において、委託する側は、

  • 商品の保管場所がいらない。
  • 商品を預けているだけなので、いつでも戻すことができる。
  • 商品が売れたら報酬を差し引いた販売代金を受け取れる。

というメリットがあります。

委託される側は、

  • 商品を買い取らないので、売れなくても損をしない。
  • 商品が売れれば報酬が発生する。

というメリットがあります。

古物台帳の受け入れの区別欄には、取引形態に合わせて『買い受け』または『委託』と、記入しましょう。

3、古物の品目、数量

この項目について、新たに明文化された注釈がこちらじゃ。

「品目」欄は、一品ごとに記載すること。

ここで言う『品目』とは、古物商許可申請で選ぶ、『美術品類』『機械工具類』といった、扱う古物のジャンルのことではないぞ。
『ノートパソコン』『腕時計』といった感じで、古物そのものの名称を記入するんじゃ。

一品ごとに記載するって?

例えば、ロレックスとオメガの腕時計を2本まとめて買い取ったとしよう。

図1 誤った記入例

品目特徴数量
腕時計ロレックス◯◯、オメガ◯◯

図1のように、一行にまとめて記入するのはダメじゃ。

図2 正しい記入例

品目特徴数量
腕時計ロレックス◯◯
腕時計オメガ◯◯

この場合、図2のように、二行に分けて記入しなければならないぞ。

4、古物の特徴

この項目について、新たに明文化された注釈がこちらじゃ。

「特徴」欄には、例えば、衣類にあっては「上衣、シングル、鈴木のネーム入り、チョッキ、ねずみ色裏付き、ズボン、後ポケットふたなし」、時計にあっては「オメガ、型番、何番、文字盤に傷あり」のように記載すること。

『上衣』とか、『裏付き』とか、例えが分かりにくい!

要は、取引された古物を、しっかり区別できるような特徴を記入すればいいんじゃ。

取引記録を古物台帳に記入しなければならない理由は、盗品被害の早期解決のためです。
盗品が出回った際、警察は古物台帳の記録を基に捜査をします。
古物の特徴が詳しく記入されていれば、捜査の役に立つことができます。

そして、先の章で解説した、自動車についての特徴欄の記入事項。
以下を新たに記入しなければならなくなったから、覚えておくように!

自動車の特徴欄への記入事項

  • 自動車登録番号または車両番号
  • 車名
  • 車台番号
  • 所有者の氏名または名称

5、取引相手の情報

この項目は、取引相手の本人情報を記入する。
この項目について、新たに明文化された注釈がこちらじゃ。

現に使用している帳簿に既に住所、氏名、職業及び年齢が記載してある者については、氏名以外の事項で異動のないものの記載は、省略することができる。

以前、取引したことがあって、本人情報が既に記入されているのなら、氏名以外は省略してよいということじゃな。
引っ越しで住所が変わっている場合など、変更があったら新しく記入し直す必要があるぞ。

古物商は、古物を買い取る際、相手方の本人確認をする義務があります。
確認事項は、住所、氏名、職業、年齢です。

6、本人確認の方法

この項目は、相手方の本人確認をしたときに、どんな方法で確認したかを記入する。

どんな確認方法があるの?

お客さんと対面して確認する場合は、免許証などの身分証明書を見せてもらって確認する。
写真付きでないものなら、正確性を高めるために2種類提示してもらったほうが、より良いだろう。

他には、申込書などを作成して、お客さんに直接書いてもらうという方法もある。
どちらの方法でも構わないし、両方合わせて確認するのも良いな。

対面しないときは、決められたやり方があるのよね。

そうじゃ。
インターネットや電話などで行う取引、非対面取引の場合は、法律で定められた本人確認方法があるから、必ずその方法で行おう。
詳しくはこちらじゃ。

古物の取引は、対面取引非対面取引に分かれます。
対面取引の場合の本人確認は、身分証明書の提示や、申込書に記入してもらう方法が一般的です。
どの方法を用いても構いませんし、両方合わせるのも良いでしょう。

非対面取引の場合、身分を偽った『なりすまし』である恐れがあります。
なりすましを防ぐための確認方法が法律で定められているので、必ずその方法で行いましょう。

払い出し欄に記入する項目

払い出し欄に記入する項目はこの3点じゃ。

  • 取引の年月日
  • 取引の区別
  • 取引相手の情報

払い出し欄も、記入する項目は法改正前と変わらない。
2、取引の区別について、記入に際しての注釈が古物営業法施行規則に新たに明文化されたから、合わせて紹介しよう。

この項目は、古物を払い出した日付を記入すればよい。

2、取引の区別

この項目について、新たに明文化された注釈がこちらじゃ。

「払出し」の「区別」欄には売却、委託に基づく引渡し又は返還の別を記載すること。

古物の払い出しのパターンは、
『販売する(売却)』
『委託販売で商品を預ける(引き渡し)』
『委託販売で預かった商品を返す(返還)』
に分けられる。
その区別をきちんと記入しなさいということじゃ。

古物台帳の払い出しの区別欄には、取引形態に合わせて『売却』、『引き渡し』または『返還』と、記入しましょう。

3、取引相手の情報

払い出しの場合、取引相手の情報は、氏名と住所のみでよいぞ。
確認方法は記入する必要はない。

古物台帳の形態

古物台帳って、専用のノートが売っていたりするの?

うむ。そういったノートをアマゾンなどで買うこともできる。
他に、都道府県の防犯協会でも買えるぞ。

自分でパソコンで作っちゃってもいいの?

エクセルで管理するのもOKじゃ。
その場合は、警察などから提示を求められたときのために、いつでもプリントできるようにしておくんだぞ。

他には、伝票を使う方法もある。
その場合、伝票には、法令で決められた記入事項が全て記載されていないとダメだぞ。
そして、伝票はきちんと綴じてファイリングしておくこと!

古物台帳は、インターネットや都道府県の防犯協会で購入することができます。

また、エクセルでデータ管理することも可能です。
その場合、いつでもプリントアウトできるようにしなければなりません。

そして、法令で定める記入事項が全て記載された伝票であれば、そのまま綴じて保管することも可能です。

古物台帳の記録を怠った場合の罰則

古物台帳を書かなかったら罰則もあるの?

取引情報を記録しておくことは、古物商の義務なんじゃ。
だから、怠った場合はもちろん罰則があるぞ。

古物台帳を作成しなかったり、虚偽の記録をすると罰則が科せられます。
また、取引記録は3年間保存することも義務づけられており、そちらも同様に怠ると罰則が科せられます。
罰則は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金、もしくはその両方です。

【2018年 古物営業法改正】帳簿(古物台帳)の様式について変更点を徹底解説 まとめ

2018年、古物営業法が改正され、古物台帳に新たな記載事項が加わりました。

自動車を取引する際、

  • 自動車登録番号または車両番号
  • 車名
  • 車台番号
  • 所有者の氏名または名称

上記の記載事項を、古物台帳の特徴欄に記入しなければなりません。

古物台帳の様式自体に変更点はありませんが、古物営業法施行規則に記入に際しての注釈が明文化されました。

  • 受け入れ、払い出しの区別欄
  • 品目欄
  • 特徴欄

上記の欄は特に詳しく記入しなければなりません。

これまで使用していた古物台帳に、既に相手方の本人情報が記載されている場合は、氏名以外で変更のない記載は省略することができます。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

当サイトおすすめ 【取得率100%】古物商許可専門のトラスト行政書士事務所
https://kobutsudaikou.com/
古物商許可取得がネットで完結!トラストなら即日着手&古物営業に必要な特典付き(15,000円相当)





必要書類や書類の記入方法に関するご質問は、当サイトにて詳しく解説しておりますので各記事をご覧ください。

※ 無料相談での回答によって生じる一切の損害につき、当所は責任を負いかねます。無料相談の回答(録音データ・メール・LINE等)を弊所に無断で転用することを固く禁じます。