廃車を修理して転売するのに古物商許可は必要?

この記事はトラスト行政書士事務所が監修しています

廃車を修理して転売するのに、古物商許可は必要なの?

まぁ…必要と言っていいじゃろう。だが、この答えを一言で言い切るのは難しいな…

ん?どういうこと?

廃車を修理して転売するのに、古物商許可は必要かどうか?

この答えは、『廃車』をどうとらえるかによって変わってきます。

一般的にイメージされている『廃車』の場合、そもそも、修理して転売することはできません。

ただ、『廃車』のとらえ方は他にもあって、そちらで考えた場合、修理して転売することはできますし、そのためには古物商許可が必要です。

廃車の転売について、詳しく解説しましょう。

廃車を修理して転売することはできない!?

古物商許可とは、中古品を転売目的で仕入れるために必要な許可です。

仕入れた中古品を、修理して転売する場合も、古物商許可が必要です。

中古車を転売目的で買い取って、修理して転売するには、もちろん古物商許可が必要です。

でも、同じことを、廃車にする自動車で行うことはできません。

なんで~?

廃車にする自動車は、ただスクラップ処分にされるわけではなく、他にやらなければいけないことが、法律で決められています

自動車のエアコンにつまっているフロンという物質を、専門の業者に回収してもらったり、自動車の登録(自動車の戸籍のようなもの)を消すなどの、事務的な手続きもあります。

廃車として引き取った自動車は、そのような手続きを行う必要があるため、修理して転売することは、法律に反することになります。

なので、廃車を修理して転売することはできないのです。

そうなのか~。でも、廃車を買い取って転売する業者があるって、小耳にはさんだんだけど。

廃車買取業者というのは、たしかに存在する。廃車のことをもっと詳しく教えないといかんな。

廃車買取業者とは、中古車屋とは違って、廃車を買い取って商売をする業者です。

買い取った廃車を、修理して転売するなどして、商売を行います。

廃車は、修理して転売することができないはずなのに、なぜ、このような商売ができるのでしょうか。

この仕組みを理解するために、次の章で、廃車についてさらに詳しく解説しましょう。

廃車は2パターンある

自動車を廃車にするには、事務的な手続きも必要だと先述しました。

事務的な手続きの中で、自動車の登録を消す手続きがありますが、その手続きは大きく2パターンに分かれています。

ひとつは、永久抹消登録です。

永久抹消登録は、一般的にイメージする廃車の手続きのことで、自動車をスクラップ処分にして、登録を完全に消すことで、二度とその自動車に乗れないようにする手続きです。

もうひとつは、一時抹消登録です。

自動車は登録されているかぎり、一度も運転しなかったとしても税金が課せられます。

一時抹消登録は、海外赴任などで長期間、自動車を運転しない場合や、自動車を盗難された場合などに、無駄な税金を払わなくていいようにするために行う手続きです。

一時抹消登録の場合、登録を一時的に消すだけで、自動車がスクラップ処分にされることはありません。

自動車を運転したくなったら、登録し直すことで、また乗れるようになります。

一時抹消登録した自動車は、スクラップにはされませんが、手続き上は廃車です。

ちなみに、もうひとつ、輸出抹消仮登録というものもあるのですが、この記事では割愛します。

つまり、必ずしも『廃車=スクラップ行き』ではないんじゃ。

へぇ~。スクラップにされない廃車もあるのか~。

廃車を買い取って、修理して転売する、廃車買取業者は多く存在します。

廃車買取業者は、自動車の状態を見て、永久抹消登録と一時抹消登録を使い分けることで、廃車を修理して転売することを実現しています。

修理できそうにない自動車なら、永久抹消登録でスクラップ処分に。

修理して販売できそうだと判断すれば、自動車の名義を変更した上で、一時抹消登録に切り替えるのです。

廃車であっても、一時抹消登録であれば、修理して転売することができます。

なるほど~。手続き上は『廃車』を修理して転売していることになるのかぁ~。

ちなみに、自動車を廃車(永久抹消登録)にするかどうかの決定権は、自動車の所有者にあると決められています。

なので、廃車買取業者は、たとえ修理して販売したいと思っても、所有者が『廃車にする』と決めたら、必ず、その要望に従わないといけません

廃車買取業者は、永久抹消登録と一時抹消登録、どちらがメリットがあるかをお客様に提案して、相談した上で、どう処分するかを決めます。

廃車買取業者のようなビジネスを行う場合、古物商許可が必要となります。

廃車を引き取るには登録が必要

永久抹消登録する自動車のことを、使用済自動車といいます。

中古車屋の中には、使用済自動車を買い取りはしなくとも、引き取るサービスを行っているところもあります。

このようなサービスを行うには、都道府県知事に登録が必要です。

この登録のことを、自動車引取業登録といいます。

中古車屋が使用済自動車を引き取ってどうするの?

自動車引取業登録を行っている業者の業務は、使用済自動車を引き取って、事務的な手続きを行って、解体業者に引き渡すことです。

解体まで請け負うわけではありませんが、これもお客様に喜ばれるサービスであり、きちんと登録が必要な業務です。

自動車引取業登録は、古物商許可と違って、5年ごとに更新があります

自動車引取業登録を行っている業者は、更新を忘れないように気をつけなければいけません。

なるほどね~。

使用済自動車の解体にも、いろいろと登録や許可があって、工程ごとに分かれています。

登録を行ったり、許可を取っている業者だけが、各工程の解体業務を行うことができます

使用済自動車の解体に関わる登録・許可

フロン回収業登録
使用済自動車からフロンを回収する業者が行う登録
自動車解体業許可
使用済自動車の解体や部品を取るための許可
自動車破砕業許可
使用済自動車の圧縮や破砕をするための許可

許認可は行政書士に頼めば簡単に取れる

中古車屋を営業するために必要な、古物商許可

廃車を引き取るために必要な、自動車引取業登録などの、自動車を廃車にするときに関わる登録や許可を取る手続きは、難しい作業も多く、自分で行うのは大変です。

こういった登録や許可は、行政書士にまかせるのが一番じゃ。

行政書士とは、許認可を取りたい人のために、手続きを代わってくれる専門家です。

行政書士に頼めば、こちらは待っているだけで、欲しい許認可を取ることができるので、とても便利です。

紹介した許認可を取りたいという方は、是非、行政書士を活用しましょう。

廃車買取業者が儲かる仕組み

自動車を廃車にする手続きを、すべて自分で行うと、数万円の費用がかかります。

ですが、大手の廃車買取業者は、それらの手続きを、すべて無料で引き受けてくれます。

そんなことで商売が成り立つの?

ちゃんと儲かるカラクリがあるんじゃ。

大手の廃車買取業者は、たくさんの販路を持っています。

買い取った自動車の状態に応じて、販路を使い分けることで、効率よく利益を得ています。

廃車にする手続きにかかる費用を肩代わりしても、それを上回る利益が見込めるので、このような商売が実現しています。

それどころか、価値のある自動車だと判断すれば、数万円~数十万円で買い取る場合もあり、お客様も利益を手にすることだってあるのです。

すげぇ~!どうやったら廃車がお金になるんだろう。

廃車の販売方法は大きく分けて3パターンあります。

  • パーツを販売する
  • 資源を販売する
  • 輸出する

パーツを販売する

ボロボロの自動車でも、どこかしらに再利用できるパーツが残っているものです。

使えるパーツを取り除いて、それを販売すれば利益を得られます。

どこに販売するかというと、自動車の修理業者です。

取り除いたパーツは、自動車の修理に使われます。

修理に新品のパーツを使うのと、中古のパーツを使うのでは、費用が倍ぐらい変わってくるので、中古のパーツで修理を頼む人は多く、需要があります。

そんなところで、パーツが役に立っているのかぁ~。

資源を販売する

あまりにもボロボロな自動車だと、使えるパーツが残っていないこともあります。

ですが、本来の用途では使えない廃車であっても、利益を生み出すことはできます。

自動車の60~70%は、金属で作られています。

金属は溶かすと、その金属を作る材料に再利用できます。

また、金属以外に自動車を形作っているプラスチックや、ガラスも、燃料や断熱材として再利用できます。

製鉄業者などに、スクラップくずを材料として販売することで、利益を得ることができます。

エコだねぇ~。

輸出する

日本の自動車は品質がいいので、たとえ、廃車から取り除いたパーツだけであっても、海外で販売すると喜ばれます。

また、修理すれば使えそうな廃車であれば、修理して、中古車として海外で販売することもあります。

日本には車検の制度が整っていることもあって、日本人は自動車の品質への意識が高いです。

なので、廃車にするはずだった中古車を日本で売っても、買うのを敬遠する人が多いでしょう。

ですが、海外は車検の制度がない国も多く、自動車は壊れるまで乗るという感覚が強いです。

廃車になるはずだった中古車でも、海外では喜んで買ってもらえます。

走行距離10万kmの中古車は、日本では嫌がられますが、海外の感覚では大した距離ではないのです。

大陸の国々は果てしなく広い。10万kmなんて少ないもんじゃ…

世界地図で見ると、日本ってちっぽけだもんね…

廃車を修理して転売するのに古物商許可は必要? まとめ

廃車は、永久抹消登録一時抹消登録の、2パターンあります。

永久抹消登録された自動車は、修理して転売することはできません

ですが、一時抹消登録された自動車なら、修理して転売することができ、そのためには古物商許可が必要です

永久抹消登録する自動車のことを、使用済自動車といいます。

使用済自動車を引き取るには、自動車引取業登録が必要です。

また、使用済自動車の解体をするには、工程ごとに、このような登録や許可が必要です。

フロン回収業登録
使用済自動車からフロンを回収する業者が行う登録
自動車解体業許可
使用済自動車の解体や部品を取るための許可
自動車破砕業許可
使用済自動車の圧縮や破砕をするための許可

古物商許可や、廃車に関する許認可は、行政書士に頼むと簡単に取ることができます。

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