中古品の転売以外で古物商許可が必要な場合とは

この記事はトラスト行政書士事務所が監修しています

2020年4月1日古物営業法が全面改正されました。詳しくは【2020年4月1日全面施行】古物営業法が改正されましたをご覧ください。

リサイクルショップや古本屋など、中古品を販売するお店や個人で中古品を転売する、せどりと呼ばれるビジネスに、古物商許可が必要だということは割と知られているでしょう。

実は、中古品の転売以外にも、中古品のレンタル、交換、委託販売を受けるときにも、古物商許可が必要になるのです。

古物商許可のことなら、僕に何でも聞いてよ。

中古品を貸し出すビジネスを始めたいんだけど、古物商許可は必要かしら?

え?貸し出すビジネス?ちょっと待ってて…

まだまだ勉強が足りないわね。中古品を貸し出すビジネスには古物商許可が必要よ。

一般的にあまり知られていない、中古品の転売以外で古物商許可が必要になるビジネスのことを、詳しく解説しましょう。

中古品のレンタル、交換、委託販売を受ける場合にも古物商許可が必要

中古品を転売するビジネス以外にも、古物商許可が必要なビジネスが存在します。

それは、次のようなビジネスです。

  • 中古品のレンタル(中古品を仕入れて、それを有料で貸し出す)
  • 中古品の交換(中古品をもらって、それを別の物と交換する)
  • 中古品の委託販売(預かった中古品を販売して、売れたら手数料をもらう)

あまり知られていませんが、このようなビジネスを始めるときにも、古物商許可が必要なのです。

そうだったの!?中古品の転売ビジネスだけだと思っていたよ…

まだまだね。他のビジネスのことも詳しく教えてあげる。

中古品のレンタルにも古物商許可が必要

料金をもらって中古品を貸し出す、中古品のレンタル業を行う場合にも、古物商許可は必要です。

中古品のレンタル業でよく知られているものとして、ニコニコレンタカーなどに代表される、中古レンタカー業が挙げられます。

中古レンタカー業は、中古車を仕入れて、それを有料で貸し出すビジネスです。

『6時間2000円』といった感じで、貸し出し時間に応じた料金をお客様からもらって、利益をい得ます。

レンタル業は全部、中古品のレンタル業ではないよね?

そうね。すべてが中古品のレンタル業というわけではないわ。

中古品を仕入れて貸し出すと中古品レンタル業

ニコニコレンタカーは中古車をレンタルしていますが、全てのレンタカーが中古品のレンタルというわけではありません。

TSUTAYAGEOなどに代表されるCD・DVDレンタル業も、中古品のレンタル業ではありません。

これらのレンタル業を利用すると、いろいろな人に何度も貸し出された商品を借りるので、お客様からすれば、どれも中古品のレンタル業に思えるでしょう。

うん!どう考えても新品じゃないって!

中古品のレンタル業と、そうでないレンタル業の違いは、仕入れの段階の商品の状態にあります。

レンタル業者が商品を仕入れるときに、中古品を仕入れると、『中古品のレンタル業』に、新品を仕入れると、『そうでないレンタル業』になるのです。

新車を仕入れてレンタルしている会社でも、お客様から見れば、何度も使用された中古車に思えるでしょう。

しかし、仕入れの段階では新車なので、中古品のレンタル業ではありません。

ニコニコレンタカーは、商品を仕入れるときに、すでに中古車として売りに出されている自動車を仕入れているので、中古品のレンタル業となります。

なるほど!仕入れる商品が、中古品か新品かの違いなんだ!

レンタル業を中古品で行うメリットは、安い値段で貸し出せることと、初期投資が安く済むことです。

中古レンタカー業には自家用自動車有償貸渡業許可も必要

中古品のレンタル業は、基本的には、古物商許可を取れば始められますが、中古レンタカー業を始めるには、自家用自動車有償貸渡業許可という許可も必要です。

これは、古物商許可に関する法律とは別で、レンタカー業に関する法律で決められていることです。

新品の自動車を仕入れて行うレンタカー業の場合は、古物商許可は不要で、自家用自動車有償貸渡業許可があれば始められます。

中古レンタカー業を始めるには、2つの許可が要るってことか~。

中古品のリース業にも古物商許可が必要

レンタル業によく似た、リース業も、中古品を仕入れて行うには、古物商許可が必要です。

レンタルとリースの違いってなんだ?

一番の違いは商品を借りる期間の長さね。

レンタル業とリース業は、料金と引き換えに商品を貸し出すという、基本的な部分は同じです。

ただ、レンタル業は、商品を時間単位や、週単位で貸し出すビジネスなのに大して、リース業は、商品を年単位で貸し出すビジネスというところが大きく異なります。

また、リース業ならではの特徴として、『途中で解約できない』、『商品の修繕の義務がお客様側にある』という点が挙げられます。

注目のレンタル業を中古品でやってみるのもアリ!?

レンタル業と言うと、昔からあるレンタカーや、レンタルDVDといった業種がパッと思い浮かびますが、最近では、この他にもいろいろなレンタル業があります。

実際にレンタルビジネスが存在するもの
洋服、帽子、靴、布団、アクセサリー、スーツケース、撮影機材、電化製品、ペット、人(彼氏、彼女、家族など)

これらのビジネスは、現代のニーズにあったビジネスとして注目されています。

ペットや人は、また別の話ですが、このようなビジネスを中古品を仕入れて行えば、初期投資を安く抑えることができるので、試してみるのもいいかもしれません。

また、中古品を仕入れて行えば、貸し出し料金も安く抑えられるので、いいサービスを提供することができます。

まだ存在しないレンタル商品を発掘して、ライバルと差別化をはかるのもいいでしょう。

中古品の交換にも古物商許可が必要

中古品の交換を行う場合にも、古物商許可は必要です。

中古品の交換とは、要は、物々交換のことで、お客様からもらった中古品を、別の物と交換するということです。

中古品の交換?そんなビジネスある?

さすがに、それだけじゃ何も儲からないわ。他のビジネスと組み合わせるのよ。

例えば、リサイクルショップで、『いらないTシャツ1枚を、10円引きクーポン券と交換!』といったキャンペーンを行えば、それは、中古品の交換にあたります。

このキャンペーンのようなことを行うには、古物商許可が必要なのです。

この例えは、リサイクルショップなので、そもそも古物商許可を取っているわけですが、中古品業界ではない業種で、このようなキャンペーンを行うと、見落としてしまう可能性が高いです。

実際、このようなニュースがありました。

2020年、新型コロナウイルスの感染予防のために、政府は、全国の各世帯にマスクを無料で配布しました。

いわゆる、『アベノマスク』です。

とある居酒屋の店主は、「アベノマスクをもらっても使わない人が多い」と聞き、マスクを本当に必要としている人に届けられないかと思い、こんなキャンペーンを思いつきました。

『未使用のアベノマスクを寄付してくれたら、1000円割引!』

店主は、このようにして集めたアベノマスクを、病院や学校に寄付しようと考えたのです。

お客さんは得をするし、マスクを必要な人に届けられるし、いいアイデアだね~!

ところが、警察から、「法律違反なのでやめるように!」と、注意されてしまいました…。

アベノマスク(中古品)と、割引券(物)を交換する取引は、古物商許可が必要な取引なのです。

おぉっ!思わぬ落とし穴!

この居酒屋は古物商許可を取っていないので、このままだと法律違反になってしまうわけです。

居酒屋は、仕方なく割引サービスはやめたそうです。

※アベノマスクは、未使用であっても、古物営業法では中古品とみなされます。

物々交換を取り入れたリサイクルショップ「バーターショップ」

リサイクルショップの中には、中古品の交換をうまく利用したお店もあります。

お客様から持ち込まれた中古品を、お店の商品と物々交換するのです。

物々交換なら、お店は買い取り料金を払わなくていいですし、お客様が持ちこんだ中古品より原価が安い商品と交換すれば、損をしません。

でも、このままでは利益が出ないので、通常のリサイクルショップのように、買い取りや、販売も合わせて行います。

それって、うまいこといくのかな?

ターゲットに合わせて、需要と供給を見極めるのが大事ね。

例えば、結婚を機に一人暮らしを終える人から、独身時代に使っていた小さめの冷蔵庫を貰って、お店にある照明や家具などと交換するのです。

物々交換というと、等価交換が基本のように思いますが、お客様の手放したい物と、欲しい物がかみ合えば、原価の面でお店が得をする交換を持ちかけても、応じてもらいやすいでしょう。

お客様にとっては、原価の損得勘定よりも、お金を使わずに、不要品を手放せて欲しい物が手に入るということの方に、価値観が傾きやすいからです。

リサイクルショップに物々交換を取り入れれば、お金をかけずに、商品のラインナップを入れ替えていくことができます。

うまくいけば、商品が、わらしべ長者的にアップデートされて、すごく高価な商品を、タダで仕入れることもできるかもしれません。

おぉ~!夢があるね~!

こういった物々交換の取引を、バーター取引といい、バーター取引をするリサイクルショップのことを、バーターショップと呼んだりします。

中古品の委託販売を受ける場合にも古物商許可が必要

中古品を委託販売を受ける場合にも、古物商許可は必要です。

これは、よそから商品を預かって、それを自分のお店で代わりに販売して、商品が売れたら、手数料をもらう販売方法です。

預かった商品を販売する側を、受託者、商品を預ける側を、委託者といいます。

委託販売と、通常の販売の大きな違いは、商品の所有権が、委託者にあるというところです。

どういうこと?

普通、お店の商品はお店のものでしょ。委託販売は、委託者の商品を売ってあげてるってこと。

通常の小売業は、商品を買って(仕入れて)から販売します。

つまり、商品を仕入れた時点で、その商品はお店のものとなるので、売れ残りが出ると、その分損をしてしまいます。

委託販売での商品の仕入れは、委託者から商品を預かっているだけなので、仕入れの時点では、お金のやりとりが発生しません。

売れ残りが出ても、受託者は、委託者に商品を返すだけでいいので、損をしません。

商品が売れたら、受託者は売上から手数料をもらって、残りの売上は委託者に渡します。

手数料は大体、20%前後に設定されていることが多いです。

受託者は、ガッポリ儲けることはできませんが、損をすることはないので、委託販売は、通常の販売よりリスクが少ないのです。

なるほど~。委託販売のことがよくわかったよ。

委託販売の商品を中古品にすると、古物商許可が必要ってことを忘れないでね。

安易に中古品の委託販売を始めると法律違反になるかもしれない

友人同士のAさんとBさん。

Aさんは、大人気スーパーの店主で、Bさんは、人気のないリサイクルショップの店主です。

売上が伸びなくて困っているBさんために、Aさんは、リサイクルショップの商品の一部を、スーパーで委託販売することを思いつきました。

友達思いのいいアイデアだね~。

でもね、これを実現するには、スーパーは古物商許可を取らないといけないのよ。

スーパーで中古品を販売することはあまりないでしょうから、古物商許可を取っているスーパーというのは、ほとんどないでしょう。

例のように、メインの商売のかたわらで、副業的に中古品を委託販売する場合でも、古物商許可は必要です。

このことを知らずに、Aさんが、中古品の委託販売を始めてしまうと、法律違反となってしまいます。

Aさんは古物商許可を取れば、問題なく、中古品の委託販売を行うことができます。

委託販売の発展型「レンタルショーケース」

変わったかたちの委託販売として、レンタルショーケースというビジネスがあります。

どんなビジネスなの?

レンタルショーケースを運営するお店(受託者)は、ショーケースをお店に用意して、お客様(委託者)にショーケースを貸し出します。

お客様は、借りたショーケースに、自分の商品を好きなように並べて、自分で設定した値段をつけて、お店に販売してもらうというビジネスです。

ショーケースという性質上、フィギュアなどのコレクターグッズや、ハンドメイド商品を扱うお店が多いです。

委託者は、わざわざショーケースを借りなくても、ネットオークションで売ればよくない?

レンタルショーケースならではのメリットもあるのよ。

集めていたフィギュアや、ハンドメイド商品などを、ネットオークションや、フリマアプリなどで売るという人も多いでしょう。

そういった商品の販売に、レンタルショーケースを利用するメリットとして、次のようなことが挙げられます。

レンタルショーケースのメリット

  • お客様に商品を実際に見てもらうことができる
  • 商品の画像を撮ったり、説明文を書いたり、梱包、発送するといった作業がないので楽
  • 落札者とのやり取りや、接客をしなくていい
  • 商品の販売という用途は無視して、商品の展示のために利用する

なるほど~。そういうところで差別化をはかってるんだね。

レンタルショーケースでの受託者は、商品の売上から手数料をもらうだけでなく、ショーケースの賃料でも利益を得る仕組みになっています。

入口に近いショーケースは月5000円、少し奥に進むと月2000円といった感じで、ショーケースの区画ごとに賃料を設定しているお店がほとんどです。

おもしろいね~。

中古品の商売に古物商許可が必要な理由

なんで中古品を扱うビジネスには、古物商許可が必要なの?

分かりやすくするために、中古品の販売店を例に解説するわね。

そもそも、古物商許可は、盗品が売買されることを防止したり、売買されてしまった盗品をすぐに見つけだすために、つくられた制度です。

中古品を買い取って販売する、リサイクルショップなどのお店には、泥棒が盗品を売りに来る可能性があります。

そこで、警察から許可(古物商許可)を取らないと、中古品の商売を始められない仕組みをつくったのです。

警察の許可を取らせることが、どう盗品の売買の防止になるわけ?

中古品の商売を警察の許可制にすれば、どこに、どんな中古品を販売しているお店があるのかを、警察で把握することができます。

窃盗事件が起きたとき、事件が起きた場所の近くで、盗まれた物と同じ種類の商品を扱っているお店をしぼり出して、そのお店に捜査協力を依頼するのです。

警察は、お店に盗品の情報を知らせておいて、お店は、知らされた盗品が持ちこまれたら、警察に連絡することで、事件の早期解決につながるという仕組みです。

また、お店の方からも、あやしい商品を買い取ったり、あやしい人を接客したときに、警察に連絡することで、警察が見落としていた窃盗事件を発見することも期待できます。

なるほど~。そんな仕組みだったとは!

中古品を扱う商売は、中古品の販売だけではありません。

中古品を貸し出したり、交換したり、委託販売したりと、意外といろいろな商売があります。

これらの中古品の商売でも、仕入れ時に盗品が紛れこむ可能性があるので、どんな中古品の商売であっても、始めるためには古物商許可が必要なのです。

古物商許可が必要か分からないときは行政書士に依頼

中古品を扱う商売を始める場合、多くの場合、古物商許可が必要です。

中古品の転売ビジネスに古物商許可が必要なことは、一般にも知られるようになってきました。

ですが、今回紹介した、中古品のレンタル、交換、委託販売にも古物商許可が必要だということは、まだ、あまり知られておらず、無許可で始めてしまう危険性があります。

あの居酒屋のマスクの件みたいなことが、あるかもしれないよね。

分からないときは、専門家に依頼するのが一番よ。

中古品を扱う商売を始めようとしていて、古物商許可が必要かどうか分からない場合は、行政書士に依頼することをおすすめします。

もし必要なければその様にアドバイスしてくれますし、必要であれば手続きを任せることが出来ます。

行政書士は、古物商許可の申請書類を用意する専門家です。

難しい書類を代わりに書いてくれたり、役所に取りに行く必要のある面倒な書類も、代わりに取りに行ってくれます。

申請書類を自分で用意すると、ミスが起こりやすいですが、行政書士なら、きちんと正しい書類を用意してくれるので、無駄な時間もかかりません。

申請方法が分からない人や、忙しくて準備できない人にとって、行政書士はおすすめです。

便利な専門家なんだね~。

中古品の転売以外で古物商許可が必要な場合とは まとめ

『中古品の転売ビジネスに古物商許可が必要』ということを、ご存知の方も多いでしょうが、実は、次のような取引にも、古物商許可が必要です

中古品のレンタル
中古品を仕入れて、それを有料で貸し出すビジネス
例:ニコニコレンタカー
中古品の交換
中古品をもらって、それを別の物と交換するビジネス
例:バーターショップ
中古品の委託販売
預かった中古品を販売して、売れたら手数料をもらうビジネス
例:レンタルショーケース

古物商許可が必要なビジネスを始めるとき、許可申請の準備を行政書士に依頼すると、簡単に進められるので、おすすめです。

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