古物商許可があっても扱えないものとは?

この記事はトラスト行政書士事務所が監修しています

Dr.コブツのリサイクルショップに、こぶ吉がやって来たようです…

ウチにいらない金属くずがあったから買い取ってよ~。

金属くずは、ワシには買い取れないな。

なんで~?ドクターは古物商なんでしょ?

古物商許可があっても金属くずは扱えないんじゃ。

古物商許可があっても、金属くずなど、古物に当てはまらないものは扱えません。

古物に当てはまらないものは扱えない

古物商許可は、中古品を仕入れて商売をするときに必要な許可です。

古物商許可があれば、世の中のあらゆる中古品を扱って、商売をすることができます。

でも、古物商許可があっても扱えないものも、いくつかあるんじゃ。

古物商許可があっても扱えないものは、以下のものです。

古物に当てはまらないものの例

  • 廃品(金属くず、空き缶、繊維くず、古新聞、被覆のない銅線類、など)
  • お酒
  • 食品
  • 化粧品
  • 航空機
  • 鉄道車両
  • 1トンをこえる機械で、土地や建物に固定されているもの
  • 20トン以上の船舶(せんぱく)
  • 船舶以外の5トンをこえる機械で、自走または牽引(けんいん)できないもの
  • 大きな庭石や石灯籠

※地域により異なります。

これらのものは『古物』に当てはまらないんじゃ。

古物商許可の決まりをまとめた法律、古物営業法では、古物商が扱う中古品のことを古物と呼びます。

そして、古物営業法では、どんな中古品が古物に当てはまるのかを定めています。

先ほどの例に挙げたものは、古物に当てはまらないものです。

古物に当てはまらないものは、古物商許可があっても扱えないのです。

へぇ~。なんで、さっきの例にあったものは、古物に当てはまらないんだろう?

それは、古物商許可の目的が関係しているんじゃ。

古物商許可は、盗品が売り買いされるのを防いだり、もし、盗品が出回ってもすぐに見つけ出せるようにするために作られた制度です。

古物に当てはまらないものの例にあった、飛行機や大きな船などは、盗まれる可能性が低いですし、もし、盗まれても見つけやすいと考えられます。

なので、古物からは除外されているのです。

なるほどね~。でも、お酒や化粧品は盗まれることもありそうだけど?

古物に当てはまらないものの例にあった、お酒、食品、化粧品は、違う理由で古物から除外されています。

お酒や食品は身体にとり入れるものですし、化粧品は肌に直接つけるものです。

なので、盗まれやすいかどうかということよりも、衛生面や安全面を管理することの方が重要になります。

そのため、食品衛生法や、薬機法など、別の法律で決まりが作られているのです。

また、お酒の販売には、独自の税金である酒税がからんできます。

なので、お酒の販売に関する決まりは酒税法で決められています。

販売するのに別の許可がいるもの

古物に当てはまらないものは、古物商許可があっても扱えません。

ただし、

  • 金属くず
  • お酒
  • 食品
  • 化粧品

は、他の許可を取ることで、販売できるようになります。

金属くず

金属くずは、古物商許可があっても扱えません。

知り合いの古物商が、金属くずを買い取っていたはずなんだけどなぁ…

実は、古物商が金属くずを扱えるかどうかは、都道府県によって異なります

条例によって、金属くずを売り買いするのに許可が必要だと定めている地域と、そうでない地域があるのです。

7割ほどの都道府県は、古物商許可があれば金属くずを扱うことができます

残りの都道府県では、別の許可が必要なんじゃ。

一部の地域では、金属くずを売り買いするために、金属くず商許可という許可が必要になります。

金属くず商許可が必要な地域は、次の16道府県です。

金属くず商許可が必要な地域
北海道、茨城県、福井県、岐阜県、長野県、静岡県、滋賀県、奈良県、和歌山県、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県

金属くず商許可の制度がある地域には、金属くず商許可とは別に、金属くず行商届出という届出があります。

金属くず商許可は、営業所に持ちこまれた金属くずを取引するための許可

金属くず行商届出は、お客様のもとに出向いて金属くずを取引するための届出です。

2つの許可、届出は申請する警察署が違うから注意するように。

金属くず商許可は、営業所の場所を管轄する警察署で申請します。

金属くず行商届出は、金属くずを取引する人が住んでいる場所を管轄する警察署に届け出ます。

お酒

お酒は、古物商許可があっても扱えません。

正確には、買い取ることはできますが、買い取ったお酒を販売することはできません。

お酒を買い取って販売しているお店を、よく見かけるけどなぁ…

そういうお店は酒類販売業免許を取っているんじゃ。

お酒を販売するには、酒類販売業免許という免許が必要です。

酒類販売業免許は、酒類小売業免許酒類卸売業免許に分けられます。

一般のお客様からお酒を買い取って販売するには、酒類小売業免許が必要です。

ちなみに、酒類卸売業免許は、酒類小売業免許を持っている業者にお酒を卸すために必要な許可です。

そうだったのか~。

インターネット販売などでお酒を販売する場合には、通信販売用の小売業免許が必要になるぞ。

酒類小売業免許は、次の3種類にさらに分けられます。

  • 一般酒類小売業免許
  • 通信販売酒類小売業免許
  • 特殊酒類小売業免許

カタログやネットを使って、全国でお酒を通信販売する場合は、通信販売酒類小売業免許が必要です。

ですが、1つの都道府県だけでお酒を通信販売するのなら、一般酒類小売業免許でかまいません。

通信販売酒類小売業免許は、2つ以上の都道府県でお酒を通信販売する場合に必要となります。

ちなみに、特殊酒類小売業免許は、会社の中で従業員に対してだけお酒を販売するようなときに必要な許可です。

なるほどね~。

お酒の空きビンを買い取るなら古物商許可が必要

お酒を買い取って販売するとき、古物商許可はいりません。

酒類販売小売業免許さえあれば問題ありません。

でも、お酒買取専門店の中には、古物商許可を取っているところも結構あります。

なんでだ?

お酒の空きビンも買い取ってるからなんじゃ。

空きビン!?そんなの買い取ってどうするんだよ~。

実は、お酒の空きビンは、よく取引されています。

といっても、売り物になるのは高級なお酒の空きビンだけです。

高級なお酒は、容器も高級で、バカラ製であったり、陶器でできたものあります。

『山崎』などの高級ブランドだと、空きビンだけで10万円をこえる値段で取引されるものまであるんです。

空きビンを売り買いすることは、酒類小売業免許があってもできません。
古物商許可が必要になる取引です。

だから、古物商許可と酒類小売業免許を両方取っているんだね~。

食品

食品は、古物商許可があっても扱えません。

食品を販売するための資格や許可は、たくさんあります。

代表的なものだと、食品を加工して販売するときなどに必要な、食品衛生法に基づく営業許可

食品衛生法に基づく営業許可とセットで必要になる資格、食品衛生責任者などが挙げられます。

ネットオークションやフリマアプリで、食品の出品はよく行われています。

食品の出品は違法ではないので、やってもかまわないのですが、衛生面や安全面に気をつけなければなりません

賞味期限が切れているものや、記載のないもの、保健所の許可がない加工食品などは出品しないようにしましょう。

化粧品

化粧品は、古物商許可があっても扱えません。

化粧品に関する決まりは、薬機法という法律で定められています。

正式には、『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律』といいます。

化粧品に関する許可は、化粧品製造業許可と、化粧品製造販売業許可があります。

化粧品を製造するには、化粧品製造業許可が必要です。

この許可では、化粧品を製造することはできますが、それを販売することはできません。

販売もするためには、化粧品製造販売業許可という許可が必要です。

国内の化粧品を、メーカーや問屋から仕入れて販売する場合は、許可はいりません

また、海外の化粧品を、国内の輸入元や国内の問屋から仕入れて販売する場合も、許可はいりません。

なぜかと言うと、化粧品メーカー、問屋、輸入会社のどこかが必ず、化粧品製造販売業許可を取っているからです。

化粧品製造販売業許可は、消費者に対して責任を負って、化粧品を市場に流通させることができる業者に与えられる許可です。

市場に出回っている化粧品は、許可を取った会社がきちんと管理して流通させたものです。

それを販売するだけの業者には、許可は関係ないのです。

ただし、海外の化粧品を、海外から直接、仕入れて販売する場合は、化粧品製造販売業許可が必要になります。

海外で何かしらの許可を得た化粧品かもしれませんが、ここは日本です。

日本で販売したいなら、責任を負って、化粧品製造販売業許可を取らないといけません。

化粧道具は古物商許可で扱える

化粧品は化粧品でも、ファンデーションブラシや、ビューラー、コンパクトといった、いわゆる化粧道具は、古物商許可で扱うことができます。

化粧品製造販売業許可が関わってくるのは、ファンデーションや化粧水シャンプーリンスなどじゃ。

薬機法上の化粧品は…

人の身体を清潔にしたり魅力を増すために、身体に塗ったり振りかけたりするもので、身体への作用がゆるいもの

と定義されています。

化粧品のせどりをやるなら、古物商許可を取って化粧道具を一緒に扱ってもいいかもね。

古物商許可があっても扱えないものとは? まとめ

古物商許可があっても、古物に当てはまらないものは扱えません。

古物に当てはまらないものは…

  • 廃品(金属くず、空き缶、繊維くず、古新聞、被覆のない銅線類、など)
  • お酒
  • 食品
  • 化粧品
  • 航空機
  • 鉄道車両
  • 1トンをこえる機械で、土地や建物に固定されているもの
  • 20トン以上の船舶(せんぱく)
  • 船舶以外の5トンをこえる機械で、自走または牽引(けんいん)できないもの
  • 大きな庭石や石灯籠

です。

古物商許可とは別の許可を取ることで、販売できるものもあります。

金属くず
金属くず商許可、金属くず行商届出(地域により異なる)
お酒
酒類販売業免許
食品
食品衛生法に基づく営業許可、食品衛生責任者、など
化粧品
化粧品製造販売業許可(海外の化粧品を直接仕入れる場合)

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