【徹底解説】せどりって違法?

この記事はトラスト行政書士事務所が監修しています

2020年4月1日古物営業法が全面改正されました。そのため記事の内容に一部古い情報がある場合があります。詳しくは【2020年4月1日全面施行】古物営業法が改正されましたをご覧ください。

せどりって違法なの?

せどりは違法じゃない。ただ、中古品のせどりだと、許可を取らないと違法になるぞ。

2020年3月15日から、衛生マスクのせどりは、中古品か新品か、古物商許可があるかないかに関わらず、禁止となります。

せどりは、違法ではありません。

ただし、中古品のせどりを行う場合、古物商許可を取らないと違法になります

そもそも、古物商許可とは何でしょうか。

せどりと、古物商許可について、徹底解説します。

せどり自体は違法ではない

せどりは、副業やお小遣い稼ぎに最適な、誰でも気軽にできる転売ビジネスです。

やり方は、いたってシンプルです。

商品を仕入れて、それを仕入れたときより高く転売して、差額でお金を稼ぎます。

せどりに、店舗などは必要ありません。

インターネット環境さえあれば、自宅に居ながらでも始められます。

ネットショップで買ってきたものに、利益を上乗せして、ネットショップで売ればいいんじゃ。

せどりをすることは、違法ではありません。

誰でも好きなように、せどりをしてかまいません。

じゃぁ、なんで、『せどりは違法』って、時々、聞くんだろう?

せどりは、大きく、中古品のせどりと、新品のせどりに分けられます。

仕入れる商品が中古品か、新品かという違いだけで、やり方は同じです。

ただ、2つのせどりには、大事な違いが、もう一つあります。

中古品のせどりの場合、古物商許可という許可が必要だということです。

新品のせどりは、許可がなくても始められますが、中古品のせどりは、古物商許可を取らないと違法になります

だから、『せどりは違法』って言われるのか!

次の章で、古物商許可のことを、もっと詳しく知ってもらおう。

中古品のせどりに必要な古物商許可とは?

中古品のせどりは、古物商許可を取らないと違法になります

そもそも、古物商許可とは何でしょうか。

古物商許可について解説しましょう。

中古品を転売する商売に必要な許可

古物商許可とは、中古品を転売目的で仕入れるために必要な許可です。

中古品のせどりには、中古品を転売目的で仕入れる作業がともなうので、当然、古物商許可が必要となります。

仕入れる』という表現からも分かるように、古物商許可は、中古品を転売する商売に必要な許可です。

なので、商売ではない転売に、古物商許可は必要ありません

商売ではない転売とは、例えば、このような転売です。

  • 家にある不要品を転売する
  • もらったものを転売する

誰でも、いらないものをリサイクルショップや、ネットオークションで転売できるじゃろ。

そっか~。そういう転売なら許可がなくてもいいんだね。

インターネットを使った転売ビジネスにも古物商許可が必要

古物商許可は、従来、リサイクルショップや中古車屋など、転売ビジネスのお店を営業するときに取る許可でした。

昔は、インターネットなんて無かったからな。今のようなせどりはできなかった。

店舗を持たずにできる転売ビジネス、せどりにも、古物商許可は必要です

古物商許可は、今でも一般的には、リサイクルショップなどが取る許可だという認識が強く、中古品のせどりにも必要だということを知らない人も多いです。

だから情報が錯綜するのかぁ~。

中古品を転売目的で仕入れるだけでも古物商許可が必要

古物商許可が必要になるタイミングは、割と誤解されています。

中古品を転売するときに、古物商許可が必要だと思っている人が多いですが、正しくは、中古品を転売目的で仕入れるときに、古物商許可が必要になります。

つまり、古物商許可を取っていない人は、中古品を転売目的で仕入れるだけでも、違法となるということです。

転売しなくても違法になることがあるんだ!

無許可はいつかバレる

古物商許可を取っていない人は、中古品を転売目的で仕入れるだけでも、逮捕される可能性があります。

ただ、実際、中古品を転売目的で仕入れるだけで逮捕されるということは、ほぼ、ありません。

中古品を買った人が、転売目的で買ったのか、それ以外の理由で買ったのかは、買った人に聞かないと分かりません。

そんな聞き取りを、いちいち行うのは手間がかかりますし、たとえ聞いたとしても、ウソをつかれたら意味がありません。

警察もそこまでして捜査しないか。

バレないだろうと思って、古物商許可を取らずに、中古品のせどりを続けている人は、少なからずいます。

でも、いつかはバレます。

警察は、日々、ネットショップの利用者をチェックしています。

例えば、次のような利用者は、警察に目をつけられやすいです。

  • 短期間に何度も出品している
  • 同じ商品を一度にたくさん買っている

短期間に何度も出品するのは、不要品の処分と考えるより、せどりをしていると考えるのが妥当でしょう。

また、同じ商品を一度にたくさん買う行為は、自分で使うなどの理由で買ったと考えるより、せどりの仕入れと考えるのが妥当でしょう。

警察に目をつけられた利用者は、古物商許可を取っているのかを調べられます。

もし、無許可だということが判明すれば、逮捕される可能性があります。

そんな手がかりからバレることもあるのか~。

無許可で中古品のせどりを行った場合の罰則

無許可でせどりを行うと、逮捕される可能性があります。

最悪の場合、罰則が課せられることもあり、3年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくは両方が、科せられる可能性があります。

それは大変だ~!

せどりは、コソコソして逮捕されるより、はじめから古物商許可を取って堂々とやればいい。

古物商許可をきちんと取っていれば、中古品のせどりを、どれだけやっても違法ではありません。

中古品のせどりを行う上で、古物商許可を取ることがデメリットになることはありません

中古品のせどりを始めたい方は、必ず、古物商許可を取りましょう

新品のせどりを行うときの注意点

新品のせどりには、古物商許可は不要だと先述しました。

ただ、一般的な感覚の『新品』と、法律上の『新品』は、解釈が異なります。

そのため、新品を仕入れているつもりでも、実は、中古品を仕入れているということが、起こり得ます。

古物商許可を取るのが面倒だからと、商品を新品にしぼって、せどりを行う人もいるでしょう。

法律上の新品の解釈を知らないと、気づかずに中古品を仕入れていて、結果的に無許可で違法となる可能性もあります

それは怖いなー。法律上の新品って、一体どんな解釈なの?

法律では、『もの自体が新品であっても、一度でも取引されているものは中古品』と、定めています。

例えば、Aさんが、家電量販店で新品のパソコンを買ったとします。

そのパソコンを、箱も開けていない未使用の状態で、ネットオークションに出品したとします。

この転売は、法律的に見ても、新品の転売です。

なので、Aさんに古物商許可は不要です。

Aさんが出品したパソコンを、Bさんが落札して、箱も開けていない未使用の状態で、ネットオークションに出品したとします。

一般的な感覚だと、Bさんの転売は新品の転売に思えますが、法律的には、中古品の転売になります。

パソコン自体は新品ですが、Aさんが家電量販店で買った(取引した)ものなので、法律的には中古品となるわけです。

なので、Bさんが例の取引を行うには、古物商許可が必要です。

これは、普通、分からないよ~。

ちなみに、例のパソコンのような商品は、通称、新古品と呼ばれている。

新品の仕入れは、小売店や問屋から直接、買う場合にだけできることです。

なので、ネットオークションで、新品のせどりの仕入れを行うのは不可能です。

Amazonなどのオンラインモールなら、メーカー直営のアカウントなどから買えば、新品の仕入れもできます。

ただ、個人出品者からは、新品の仕入れはできません

個人が、『新品』と表示して出品する商品は、よっぽど特殊な例でない限り、新古品だからです。

オンラインモールでは、個人出品者の見極めも大事です。

オンラインストアは、個人でも『◯◯ストア』、『◯◯商店』といった屋号を名乗ることができます。

出品者の名前だけで、小売店のアカウントだと安易に判断すると、実は、個人だということもあり得ます。

せどりの仕入れを新品にしぼるのって、結構、難しいんだね。

新品のせどりで稼ぐのは難しい!?

新品のせどりは、許可を取らずにできるというメリットがありますが、稼げる商品を見つけるのが難しいです。

せどりは、仕入れた商品に、利益を上乗せして転売する商売です。

それを成功させるには、商品を定価より安く仕入れることが求められます。

中古品を定価より安く仕入れることは、簡単ですが、新品を定価より安く仕入れることは、なかなか難しいです。

ですが、新品のせどりをやっている人は、たくさんいます。

新品のせどりでも、ノウハウを覚えれば、しっかり稼ぐことができます

商品のジャンルによって、新品のせどりと、中古品のせどりを使い分ける稼ぎ方もあります。

せどりを始めてみたい方は、いろんな方法をためしてみて、自分に合った方法を見つけるといいでしょう。

衛生マスクのせどりは違法

衛生マスクのせどりだけは、新品であろうと中古品であろうと、古物商許可があろうとなかろうと、定価より高く転売すると、違法です。

えぇっ!?

2020年、新型コロナウイルスの流行で、予防のために衛生マスクを欲しがる人が増えました。

その事態に目をつけて、衛生マスクを買い占めて、高値で転売する人が現れたのです。

それによって、どこのお店でも衛生マスクは売り切れ状態、ネットでも定価で買うことは難しくなってしまいました。

とうとう、政府が、国民生活安定緊急措置法に基づいて、衛生マスクの転売を禁止する政令を、公布する事態にまで発展したのです。

あれまぁ…

2020年3月15日からは、衛生マスクを定価より高く転売すると、違法となります。

違法となるのは個人の転売だけじゃない

衛生マスクを定価より高く転売することは違法です。

これは、個人による転売だけではありません。

製造業者卸売業者小売店などが、消費者に向けて、衛生マスクを定価より高く転売した場合でも、違法となります。

つまり、誰が転売しても違法となるわけじゃな。

規制対象となるマスク

規制対象となるマスクは、カゼや花粉症の予防のために使われているようなマスクや、医療用のマスク、工業用のマスクなどです。

美容用のフェイスマスクや、防護マスクは、規制対象ではありません。

罰則

衛生マスクを定価より高く転売すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくは両方が、科せられる可能性があります。

結構な罰則だね!

これぐらい厳しくしてくれんと!ワシもマスクが手に入らなくて困ってるんじゃ!

古物商許可を取るとき、行政書士に頼むと便利

古物商許可のことが、だいぶ分かってきたぞ。古物商許可の取り方も知りたいな。

古物商許可を取るには、決められた要件をすべて満たしている必要があります

でも、要件を満たすことは、それほど難しいことではないです。

要件を満たしていれば、書類をそろえて、警察署に申請して、審査に通れば、古物商許可が取れます

そろえる書類のほとんどは、要件を満たしていることを証明する書類です。

要件を満たすことは大したことない。それを書類で証明することが、難しいんじゃ。

どんな要件も、すべて書類で証明しなければいけません

使う書類は、一般的に馴染みの薄いものばかりなので、どんな書類が必要なのかを理解するのは大変です。

また、書類を手に入れるには、役所や法務局などに出向く必要があるので、日中、働いている人には難しい作業です。

頭がパンクしちゃうよ~!

そんな人のために、便利な方法もあるから、安心するんじゃ。

行政書士という、便利な専門家がいます。

  • 古物商許可の取り方が分からなくて困っている
  • 古物商許可を取りたいけど忙しい
  • できるだけ早く古物商許可を取りたい

そんな悩みを解決するのが、行政書士の仕事です。

行政書士は、古物商許可を取りたい人に代わって、申請に必要な作業をやってくれます

頼んだ側ですることは特になく、行政書士に任せていれば古物商許可を取れます

これは!想像の上をいく便利さだ…!!

古物商許可は盗品の流通を防止するためにある

古物商許可って、そもそも、何のためにあるの?

これには、盗品が関係してるんじゃ。

古物商許可を取り締まる法律、古物営業法は、古くからある法律で、昭和24年(1949年)に施行されました。

古物商許可は、盗品が取引されないようにしたり、また、取引されてしまっても、すぐに見つけ出せるようにするために、作られた制度です。

へぇ~。でも、どうやって盗品の取引を阻止するの?

古物商許可は、警察(公安委員会)が管理しています。

なので、警察署は、管轄する地域の古物商(古物商許可を取っている人、会社)を把握しています。

窃盗事件が起きたら、警察は盗品の情報を、地域の古物商に知らせます

泥棒が盗品をお金に換えるために、古物商のもとに持ち込んでくると考えられるからです。

古物商は、もし、自分のもとに、知らされていた盗品が持ち込まれたら、買い取らずに警察に報告します

そうすれば、盗品がそれ以上、出回るのを防げますし、犯人の逮捕にも役立ちます。

なるほどね~。

警察が盗品の情報を古物商に知らせる前に、古物商が盗品を気づかずに買い取ってしまうこともあるでしょう。

こういうときのために、古物商には、取引の情報を台帳に記録する義務が課せられています。

記録をさかのぼることで、過去に盗品を買い取っていたとしても、買い取った日時や、誰から買い取ったかが、分かるようになっています。

そんな仕組みがあったのかぁ~。

このように、古物商許可は、盗品が出回るのを防ぐための制度です。

新品の商品の中に、盗品が混ざることは、まず、ないので、新品のせどりに古物商許可は関係ないのです。

【徹底解説】せどりって違法? まとめ

せどりは、違法ではありません。

ただ、中古品のせどりは、古物商許可を取らないと違法となります

古物商許可は、中古品を転売目的で仕入れるために必要な許可です。

古物商許可を取らずに、中古品のせどりを行うと、3年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくは両方が、科せられる可能性があります。

新品のせどりに古物商許可は不要ですが、仕入れの際、法律上の新品の解釈に注意する必要があります。

古物商許可は、行政書士に頼むと、簡単に取れるので便利です。

古物商許可の制度は、盗品が出回るのを防ぐためにあります。

衛生マスクのせどりに関しては、新品であろうと中古品であろうと、古物商許可があろうとなかろうと、定価より高く転売すると、違法です。

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